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Twitter: @CymruJp Walesで奮闘する日本人が日本サッカーに問題提起をする。

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    木村暁が書いた記事をまとめています。 個人アカウント: https://note.com/gyo0608

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アナリシスプロセスとは〜分析官のリアルな仕事内容〜

サッカーの分析官と聞いて何を思い浮かべるだろう。 戦術ボードを使いながら選手や監督に新たな戦術を説明したり、パソコンや最先端のソフトを駆使してデータや試合映像を抽出する。 自身の優れた戦術眼でチームのパフォーマンスや戦い方に大きな影響を与える存在。 このようなことを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。 実際私もその1人であった。 しかし、サッカーの本場イギリスで分析官として活動し始めて約半年、私は実際にそのような存在になれているのだろうか。 答えは「No」である。

    • アナリストになるための条件

      現在サッカーアナリストという言葉が日本でも普及していき、年々Jリーグでもこの肩書をもつスタッフが増加しています。今年では、5人ものアナリストを抱えるクラブも出てきました。アナリストという言葉がサッカー界で浸透してきた中でアナリストになりたいと思う人も多くなっていくでしょうし、このような傾向が続けばアナリストを雇用する需要も今まで以上に高くなっていくでしょう。私もアナリストになりたいと思った一人として、日々分析スキルをあげようと努力しています。しかし、”分析”といってもたくさん

      • ウェールズ代表のタレント育成

        僅か四国ほどの面積しかないウェールズ。人口は310万人程で静岡県の人口よりも少ない。人の数よりも羊の方が多いという田舎だが、ウェールズにはサッカー文化が根付いている。 カタールW杯ではグループ予選で姿を消したものの、強豪揃いの欧州予選を勝ち抜いてW杯への切符を手にした。ウェールズは欧州の中ではちょうど中央値に当たるような実力で、ロブ・ペイジ監督の下、堅実的なサッカーを貫いている。 黄金期はベイルやラムジーなどを擁して戦ったユーロベスト4であり、黄金世代の衰えとともに世代交

        • ウェールズでの半年。

          皆さんは半年前、何をしていましたか? 上半期が終わったわけでもないのにこの質問をした理由は僕がウェールズに来てから半年が経ったからです。 半年って短いようで長いようで、でも人が成長するには十分な時間だと思うし、同じ学年での自分の立ち位置とか、みんなのキャラクターとかをほとんど理解してる頃だと思います。 そんな中、僕は、成長できてるのか? ということで今回は僕自身の振り返りをしたいと思います。 9月に始まった1学年も4月中旬が期限のレポートが終われば終了である。コーチング

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        記事

          分析ソフトの種類と自己紹介

          初めまして、 19歳、岸田隼之介です。 最後の一年生であり、以前にこのnoteに登場した3人と同じくサウスウェールズ大学でFootball Coaching and Performance を専攻しています。 今回の記事では私の自己紹介となぜサウスウェールズ大学に留学することになったのかの経緯、後半には手に入りやすい分析ソフトをその長所と短所を交えながら紹介したいと思います。 経緯わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。 これを聞いてわかる方も多いかもしれませんが、「男

          分析ソフトの種類と自己紹介

          育成年代の身体能力

          近年、サッカー選手の身体能力の向上が著しい中で日本サッカーでも着実に身体能力の向上が見受けられる。ブライトンに所属する三笘薫は確かな技術はもちろんのこと持ち味の瞬発力と緩急でサイドを切り裂くシーンは日本サッカーの新時代を感じさせる。 今シーズンからリバプールに移籍した遠藤航はチームのフィットし始めてアンカーとしてレギュラーに。『デュエル王』こと遠藤はネガティブトランジション時に素早い出足でボール刈り取り、二次攻撃、三次攻撃へと繋げる。バチッと身体を相手にぶつけてボールを巻き

          育成年代の身体能力

          初めまして!

          初めまして!このたび蹴球カムリの一員となりました佐戸川悠(さとがわゆう)です。(写真一番左の眼鏡) 以前、蹴球カムリに新加入した2人と同じく2023年の9月からUniversity of South WalesでFootball Coaching and Performanceを勉強しています。 新加入2人のnoteはこちらから 初めての投稿ということで自己紹介をさせていただきます。 1999年6月生まれの24歳で生まれは東京です。 趣味はサッカー観戦、Youtubeを見

          初めまして!

          [新加入] 須藤優哉です

          初めまして、須藤優哉 (すどうゆうや)です。これから蹴球カムリの一員として、サッカーに関することを発信していきます。よろしくお願いします。 今年9月にサウスウェールズ大学に入学しました。初めての海外ということもあり日々の生活の中で、たくさんの刺激を受けています。 自己紹介 初めての投稿ということなので、自己紹介をしていこうと思います。 2004年生まれの19歳で出身は東京です。 趣味はサッカーを見ること、料理をすること、映画やドラマを見ることです。最近の悩みは1日3食が

          [新加入] 須藤優哉です

          [自己紹介] 初めまして、湯浅です!!

          みなさん、明けましておめでとうございます。 そして、初めまして湯浅拓登(ゆあさたくと)です。 2023年9月からサウスウェールズ大学でフットボールコーチングを勉強しており、今年から蹴球カムリにメンバー入りさせて頂きました!! 私の蹴球カムリ「デビュー作」となる本記事では、簡単な自己紹介をしたいと思います。 ではよろしくお願いします。 自己紹介名前は湯浅拓登(ゆあさたくと)です。 「拓人」や「拓斗」ではなく、「拓登」という漢字に驚かれることが時々あります。 「自分で道

          [自己紹介] 初めまして、湯浅です!!

          選手にサッカーを"学ばせる"『制約主導型アプローチ』

          この下の画像は何の動物に見えるだろうか。 ウサギに見えた人もいればアヒルに見えた人もいるだろう。 人が何かを判断する時にはそこには判断材料となるもの(この画像で言えば耳/口ばしの部分や目の位置、全体の形など)を認知する必要があり、その判断材料の中から判断を下すために重要な情報を取捨選択して判断を下す。 サッカーでは、ピッチの中に複数人の選手が入り乱れており、ピッチ内の局面は継続的に変化していく。サッカーは対戦相手があり、様々な内的/外的要因の影響を受けるため非常にダイナ

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          プレミアリーグ全20クラブのコーナーキックの守り方(23-24 第12節まで)

          はじめにプレミアリーグの全20クラブのコーナーキックの守備戦術をまとめました。まだ12節しか終わっていないのでサンプル数としては怪しいですが、多めに見てくれると助かります。また、例えば「〇〇の配置なので□□のエリアが空く」のような一般論の場合、最初の方のチームではそれに触れていても、進んでいくにつれて書いていない場合もあります。途中で1週間の高熱期を挟み約1ヶ月にかけてまとめたので、最後の方は最初の方では丁寧に書いたことが抜けている可能性があります。お許しください。 Ar

          プレミアリーグ全20クラブのコーナーキックの守り方(23-24 第12節まで)

          学問の視点から捉えるフットボール【サウスウェールズ大学】

          私達、蹴球カムリのメンバーはサウスウェールズ大学(University of South Wales)の『Football Coaching and Performance』という学部でサッカーやコーチングを学んでいます。 以前の記事でUniversity of South Wales(通称USW)の授業について紹介しました。 前回の記事の反響が大きかったので、今回はUSWでの3年間の大学生活を振り返り、Football Coaching & Performance学部で

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          年功序列という便利で非合理的なシステム

          私は現在、イギリスのウェールズにあるサウスウェールズ大学の大学院でスポーツコーチングについて学んでいる。イギリスに来てからは約1年、こちらでサッカーの指導を始めてからは約半年になる。その中で感じた日本とイギリスの指導現場や選手・トレーニングの違いについて発信していきたい。今回のテーマは「年功序列」について。 年功序列とは 日本には年功序列というシステムが存在する。年功序列とはインターネットで調べると以下のようなことを意味する。 「年功序列」 勤続年数や年齢が増すに従っ

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          対戦相手分析レポート:横浜F・マリノス

          全文公開。最後に投げ銭スタイルです。 どーもです、芝本です。先日書いたゲームプランの決定に重要な要素となるのが対戦相手分析。今回は実際に横浜Fマリノスをテーマに対戦相手分析レポートを作りました。 明日夜に天王山となる名古屋戦を控えているマリノスの予習、アナリストが対戦相手分析時に見ている箇所の注目など、さまざまな用途で活用していただけると嬉しいです。 PDF版はこちらからダウンロードしてください。 あとがき38スライドと長々となってしまいましたが、読んでいただきありが

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          対戦相手分析レポート:横浜F・マリノス

          『個』を伸ばすならIDP

          イギリスでは現在約1ヶ月のオフシーズン中。来月7月からプレシーズンが始まり、8月から本格的にシーズンがスタートする予定です。 蹴球カムリのメンバーである私、木村と白水はこのオフシーズン中は日本に帰省しています。私は日本に滞在中に様々なカテゴリーの試合や練習を見たり、サッカー関係者とお話することができました。先日の岡山県サッカー協会主催の指導者リフレッシュ講習会でもゲスト講師としてお話させていただき、参加していただいた指導者の方々と交流することができました。 色々な指導者や

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          イギリスで学んだ「指導者としてするべき挨拶」

          「挨拶」を教育・スポーツの場で最も重視している国はどこだろうか? 我が国、日本だ。 日本のスポーツ界では「挨拶」は競技の参加資格を得るためのパスポートである。「出国時と入国時に提示する」ように「始まりに挨拶し、終わりに再度挨拶する」のが一般的だ。挨拶は出来ることが大前提であり「挨拶ができなければ試合に出場することさえ許されない」なんて事もある。この挨拶の文化は、他国にはない独自性を持ち、時代によるスポーツの変化に関わらず守られるべき貴重な財産だ。国際大会などでは、試合前後

          イギリスで学んだ「指導者としてするべき挨拶」