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記事一覧

言いたいことば

言いたいことはある
それを
我慢するのでもなくて
じぶんのこころのなかに
大切にしまっておくこと
誰かのこころに
沁みない言葉は
ぶつけてしまうことだから
だけど
その言葉を
けっして忘れてはいけない
あなたがあなたである
そのしるしは
あなたのものだから
他人にぶつけるものでも
なくしていいものでもないから
あなたがあなたであること
それをだれよりも
あなた自身がしっておくこと
あなたの気持ちを

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今日のわたし

今日のわたし

できなかったことが
できるようになると
うれしい
できないと思っていたことが
やってみれば
案外と簡単だったりして
そういうとき
生きてるって実感が
胸の奥から
わいてくる
おおきな失敗や
挫折を味わうたび
できないんだって
思い込みがうまれるけれど
できるって信じたら
信じたぶんだけ
力がうまれる
その力を使って
思い切ってやってみる
すると、できなかったことが
できないと思っていたことが
でき

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ごきげん

ごきげん

自分ひとりで
自分のごきげんをとれたら
人生はたのしい
それはわかっているけれど
ひとりで自分のごきげんをとるのは
けっこうむずかしい
さみしいとか
たいくつとか
名前のつかないような
悲しみが
わたしのこころの底に
沈殿していて
なかなかのいてくれない
だれかといると
いっしゅん
ごきげんになるけれど
すぐにつかれてしまう
それでもあきらめずに
自分のごきげんをとるために
コツコツしあわせをため

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じぶん

じぶん

わたしは
ひとり
わたしのままで
わたしを
かんじる
しずけさを
おもいだす
ひとに
みとめられる
それは
うれしい
ひつようとされる
それも
うれしい
だけど
たったひとりの
そのとき
じぶんを
かんじて
みとめられるか
ひつようとしているか
いちばん
いちばんちかい
じぶんを
すきだといえるか
だれかが
みとめる
ひつようとしている
わたしよりも
ほんとうのわたしを
わたしは
しっているか

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おもいやり

おもいやり

おもいやりは
相手にわたした瞬間
くしゃくしゃって丸められて
ポイって捨てられたりして
そんなことが毎日だと
それがあたりまえなんだって
じゃあもう
おもいやりなんて
差し出さないでおこうなんて
そんなふうに
そんなふうに

でも
なにかが
足りないんだ
胸のまんなかに
あなっぽこがあって
そのあなっぽこがいつもあって
楽しいことをしても
すきなひとといても
なにをしても
みちたりないんだ

わた

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いのちの旅

いのちの旅

いのちは旅
わたしは
いつのまにか
もう帰りがけだ
行きか帰りか
見分ける方法は
知らないか
知っているかだ
行きの道中は
知りたいと切に願う
けれど知ってしまえば
それはすでに帰り道なのだ
それを求めてこの世に出でて
持って帰るところなのだ
なにが待っているだろうと
胸をときめかせたのは
昔のことで
今はそれを胸に携えて
残りの道を帰るのみ

2024.05.09

あの頃

あの頃

あの日
すべては
あなただった
真っ青な空も
緑に鳴く葉も
口ずさむ歌も
風に揺れるつめ草も
わたしのいた世界
すべてが
あなたで
わたしですら

生きる
そのうつくしさは
いつ
光るのだろう
わたしはやがて
わたしでなくなり
あなたでなくなり
生きる意味を知った今よりも
知らなかったあの頃
すべては
光り輝き
目に映るすべてが
芳しく
耳に聴こえるすべてが
なめらかだった
あの頃

それを子ども

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きらきら

き、ら、き、ら
夜空

かがやく
お星さま



浴びて
さざめく

き、ら、き、ら
新しく
買った
カメラ

まわりに
き、ら、き、ら、き、ら
でも
ほんとうの
それは
じかん


見えない
時計

測れない
いま

そのとき

あのとき

いつも
き、ら、き、ら
いつまでも
き、ら、き、ら、き、ら
あなた

あのひと

笑顔

こえ


よりも

よりも

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友情

男の子は友達に
「悪いなぁ」なんて
思わない
仮に社交辞令で言ったとしても。
なぜなら
「悪いなぁ」なんて
遠慮するような間柄なら
友達にはならない
そして遠慮するようなことなら
しないしさせない
それは、どちらかの
立場が上とか下とか
そういうのは友情じゃないと思うから
対等でなければ
友情はありえないと思うから

女の子は友達に
「悪いなぁ」って思う
社交辞令で言う言葉にも
気持ちが込もってい

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知性

意地悪をしたり
性格が悪い人というのは
だいたい自分で何も考えていない

自分でちゃんと考えたことを
挑戦して
失敗して
責任をとって
反省して
時に人に助けられて
何かを成し遂げて
油断して
また失敗して
立ち上がって
また挑戦して
それを繰り返していると
見えてくるものがある

人の美しさ
世界の美しさ
醜い心は己を滅ぼすということ

周りを見てばかりで
判断を世の中や他者に委ねて
嫌なことが

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孤独

自分が偉いと思っている人は孤独だ
なにも見ようとせず
なにも聞こうとしないのだから
人間が偉いと思っている人は孤独だ
葉に隠れた虫も
木陰で囁く鳥の声も
その心には届かないのだから
孤独とは自分のことだ
自分の心のことだ
自分を自分の神にした時
世界から神が消える
けれど土の上に立ち
天から降り注ぐ雨に
光に
すべてのものに
手を合わせ
それぞれの
そしてひとつの
いのちという知性を見た時
自分が

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褒め言葉

若いころは
可愛くなりたかった
鏡の前で
自分の容姿に不満を持って
悩んだりすることもしょっちゅうだった
あのころ
誰かが
可愛くならなくていい
美しくならなくてもいい
ただあなたの身体に合う服を着て
あなたの心に合う生き方をして
魅力的な女性になりなさい
そう言われていたら
なにか変わっていただろうか
「可愛い」という言葉は
価値観を他人や世の中に委ねているような気がするし
「美しい」という言葉

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氷が溶けるまで

自分が正しいと思うことは
わがままなのだと
近ごろ気づきつつある
人は間違える
進むべき道を間違えたり
間違った考えを持つ
その時はわからなくても
いつか
ずっとあとで
冷たい氷が溶けるように
ほんとうのことがわかるものだ
それがその人にとっての真実で
他の誰かと同じとは限らない
大切なことは
思いやること
否定しないこと
誰かを嫌いになってもいい
相手を否定しなければ
自分を否定しなければ
そし

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夢を見た
わたしが死ぬ夢だった
それは突然で
死は、少し痛かったけれど
それどころじゃなくて
いろんな色をした
大きく激しい波のようなものに
飲まれていく
そんな感じで
気がついたら
魂だけで
道の上にいた
大切な人たちのいる家へ帰り
わたしはもう死んだのだと
最後の挨拶を告げるとき
もう、みんなと一緒に生きられないことが
淋しくて、淋しくて
大声で泣いた
そこで目が覚めた
命が突然終わることは

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