ソトのガクエン

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「ソトのガクエン」は、哲学・思想・文学を中心に、哲学的に考える大切さと楽しさを共有できる場をつくります。哲学入門講座、ゼミ、大学院入試対策講座など各種コースを開講しています。 ソトのガクエンHP☞ http://www.dehors-org.com

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【学びたい人に学びの場を】 ・ソトのガクエンは、社会人の方、主婦(主夫)の方、定年退職をされた方など、「学びたいのに学ぶ機会が少ない」方々を対象に、もう一度学ぶ楽しさや喜びを提供することを目的とするオンライン講座です。 【入門講座やゼミナール形式で深い学びを】 ・哲学入門講座やゼミナール形式で、哲学、思想、文学を軸に、ものを考える大切さ、学ぶ楽しさを共有する場を提供します。 ・哲学や思想は単なる知識ではありません。深く考え、自分の考えをクリアにするための思考方法や自分の考えを正確に伝えるプレゼン能力を身につけることができます。哲学や思想を楽しく学びながら、豊かな教養を身につけ、コミュニケーション能力や指導能力を向上させることで、仕事場でのキャリアアップにつなげましょう。 【プロの講師による本格的な学びを】 ・大学での講義経験を持ち、専門分野の博士号を取得している講師が、哲学の基本的な考え方・文章読解や文章作成の仕方・学び方のノウハウを基礎からお教えします。 現在、実施中の講座・ゼミにつきましてはHPをご覧ください。 ☞https://www.dehors-org.com/

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5月からの古典ゼミに新講師&一般公開いたします。

みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 ソトのガクエンでは、大学のゼミや読書会形式で哲学書を読む哲学思考ゼミを開設しています。そのなかに、哲学の古典をテキストにした「古典読解ゼミ」があるのですが、5月より新たな講師をお迎えし、新たなテキストを読むことになりました。 この度、新たに講師としてお迎えしたのは、スピノザ研究者であり株式会社メタの哲学リサーチャーである佐々木晃也さんです。 佐々木さんには、昨年、「【ソトのガクエンの哲学入門前夜】これさえ分かればスピノザが読

    • 古本を買う・買わないはどこで決まるのか【ソトガクnote/雑感と所感 #1】

      2024年2月19日(月)。やること山積ではありますが、リアル書店で本を物色すべく、三条の京都BALビル内にある丸善へ向かいました。こちらでは、地下のスペースでよく古書市をやっていて、今日もたまたま「丸善へんちなんまへ〜ん」という古書市イベントが開催されていました。 古本屋ないし古書市に来たときは、基本的にすべての棚を一旦チェックして周り、目星をつけておき、もう一周してから購入するかを決めることにしています。毎年開催される下鴨神社の納涼古書市など、膨大な数の書店が一挙に集ま

      • noteの方向性を変えてみます。

        みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 これまでこちらのnoteでは、哲学思考ゼミのレポートを中心に書いていたのですが、ここらでちょっと趣向を変えて、日常的な事柄や、日々の雑感、考えていることなどについて書くようにしようかと考えています。 日常的な事柄といっても、ソトのガクエンに関しては、哲学入門講座と哲学思考ゼミが繰り返されるばかりで、さほど変動のある日々ではないのですが、今月から新しく表現スキル思考ゼミと大学院進学情報&原書ゼミが始まったり、これらと並行して

        • 【哲学思考ゼミ】2024年2月からテキストが変わります!

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 ソトのガクエンでは、大学のゼミや読書会形式でテキストを読む「哲学思考ゼミ」を実施しています。現代の哲学や思想を学ぶ上で必要な知識(言語論、現象学、精神分析など)を学ぶ基礎ゼミ、哲学者の古典的な著作を一文ずつじっくり吟味して読解する古典ゼミでは、来月2月から下記をテキストに行うことになりました。 基礎ゼミ(毎週火曜日22時〜23時半) 野矢茂樹『言語哲学がはじまる』(岩波新書) 「語の意味とは何なのか」「語は何を指示してい

        5月からの古典ゼミに新講師&一般公開いたします。

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        • 古典読解ゼミの3・4・5月のテキストについて

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        記事

          2023年も大変お世話になりました。

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。本日は大晦日ということで、やること山積のまま、とはいえ今から何をしてもどうしようもないので、ぽっかり空いた時間で今年の振り返りをしておこうと思います。 哲学入門講座(古代・近代、現代哲学編)+Udemy提供 2021年より実施しております、3か月で古代・近代・現代哲学の流れを辿る哲学入門講座(古代・近代・現代哲学編)、今年は4シリーズ実施、延べ329名の方にご参加いただきました。こちらの講座は、オンラインで実施していますので

          2023年も大変お世話になりました。

          (10/3)『公共哲学入門』ゼミレポート#5-第4章「功利主義の公共哲学」(前半) @ソトのガクエン

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 10月3日(火)に実施されました、『公共哲学入門』ゼミのレポートです。今回は、Yさんをリーダーに、第4章「功利主義の公共哲学」の前半部分を読みました。ここでは、功利主義の定義と分類について確認された後、功利主義の古典理論としてベンサムとミルが紹介されます。 功利主義と聞くと、一般に、利己的でお金の計算ばかりをしているという印象がありますが(と本書は述べていますが、どうでしょう?)、功利主義は「厳格な道徳的立場」であると本書は

          (10/3)『公共哲学入門』ゼミレポート#5-第4章「功利主義の公共哲学」(前半) @ソトのガクエン

          (9/30)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#4- 純粋経験は、なぜ事物と意識に同時に属し、なおかつ同一であることができるのか?@ソトのガクエン

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。哲学思考ゼミ、ジェイムズ『純粋経験の哲学』第四回目です。今回は、『純粋経験の哲学』(岩波文庫)19頁~21頁まで読み進めました。本文の内容理解と参加者の方々との議論に多くの時間をかけたため、分量はそれほど進みませんでしたが、とても有意義な時間となりました。以下、今回読んだ箇所の内容です。 今、椅子に座り、私の周りを取り囲んでいる部屋は、物理的事物である。と同時に、私は当の同一の事物である部屋を知覚している。すると、同一のもので

          (9/30)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#4- 純粋経験は、なぜ事物と意識に同時に属し、なおかつ同一であることができるのか?@ソトのガクエン

          (9/26)『公共哲学入門』ゼミレポート#4-第3章「公共哲学の歴史Ⅱ」(ハーバーマス編) @ソトのガクエン

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。9月26日(火)に行われました、公共哲学入門ゼミのレポートです。今回は、前回の続き、第3章のハーバーマスの部分を読んでいきます。 ハーバーマスはフランクフルト学派の第二世代に位置づけられます。第一世代のホルクハイマーとアドルノが、近代理性を主観中心的理性として全面的に批判したのに対し、ハーバーマスは、近代理性には間主観的な理性、「コミュニケーション的理性」という別の理性があるとし、そのポテンシャルを実現することを企図します(近代の「未完

          (9/26)『公共哲学入門』ゼミレポート#4-第3章「公共哲学の歴史Ⅱ」(ハーバーマス編) @ソトのガクエン

          (9/23)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#3- 純粋経験がついに登場@ソトのガクエン

          みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 9月23日(土)に行われましたジェイムズゼミのレポートです。今回は、12頁から読み進めました。冒頭、「「意識」は存在するのか」の最重要概念である「純粋経験」が導入される箇所が登場します。 ジェイムズはこう述べます。 ジェイムズの意図は、わたしたちが通常、物と対比させて理解する「意識」の存在を無しにすることにありますが、この世界がまったくの無ではない以上、何かが実在していなければならない。ならば、その世界の素材を「純粋経験

          (9/23)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#3- 純粋経験がついに登場@ソトのガクエン

          (9/19)『公共哲学入門』ゼミレポート#3-第3章「公共哲学の歴史Ⅱ」(アーレント編) @ソトのガクエン

          みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 9月19日(火)『公共哲学入門』ゼミのレポートです。今回は、第三章「公共哲学の歴史Ⅱ」を、Mさんをリーダーに読み進めました。今回は、前半部分のアーレントの公共哲学の箇所を読み終えました。 アーレントの議論のポイントは、公共領域について理解するには、意見を交換し相互に吟味し合う複数性が不可欠であるというところにあります。これは、ナチズムやスターリニズムの経験や、アーレント自身が1933年のナチスによる政権掌握から1951年のア

          (9/19)『公共哲学入門』ゼミレポート#3-第3章「公共哲学の歴史Ⅱ」(アーレント編) @ソトのガクエン

          (9/16)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#2-第1章「「意識」は存在するのか」 @ソトのガクエン

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 ウィリアム・ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミ、第2回目のレポートです。今回からいよいよ本文読解に突入いたしました。大体、1パラグラフほどを音読し、その内容を確認していく形で進めています。今回から読んでいくのは、第1章「「意識」は存在するのか」です。 まず、タイトルにある「意識」という語に、あえて括弧が付されていることに気がつきます。ジェイムズの意図は、意識というものがまったく存在しないと主張することにあるのではなく、私たちが常識的に、

          (9/16)ジェイムズ『純粋経験の哲学』ゼミレポート#2-第1章「「意識」は存在するのか」 @ソトのガクエン

          (9/12)『公共哲学入門』ゼミレポート#2-第2章「公共哲学の歴史I」 @ソトのガクエン

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 毎週火曜日に実施しています『公共哲学入門』ゼミ、第2回目のレポートです。今回は、Sさんがリーダー(reader)となり、作成いただいたレジュメをもとに、第2章「公共哲学の歴史Ⅰ」を読み進めました。 本章は大きく分けて、十九世紀半ばを境に、それ以前をカントによる公共哲学によって、それ以後を、主としてシュミット、リップマン、デューイ、シュンペーターによる「大衆」をめぐる公共哲学によって解説するものでした。カントの公共の議論を起点に、それ

          (9/12)『公共哲学入門』ゼミレポート#2-第2章「公共哲学の歴史I」 @ソトのガクエン

          哲学思考ゼミ(@ソトのガクエン)がスタートしました。

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 9月より、ソトのガクエンが開講している「哲学的思考養成ゼミ」は、「哲学思考ゼミ」に名称を改め、テキストも変更して再スタートいたしました。 入門書から古典にいたる哲学・思想に関するテキストを、みんなで一緒に読みながら、色々な観点から議論し、理解を深めるというこれまでのスタンスを変えることなく、しかしこれまで以上に、参加者のみなさんの思考を刺激し、哲学的に世界を見る仕方を学ぶゼミにしたいと考えています。 と言いつつも、実際のゼ

          哲学思考ゼミ(@ソトのガクエン)がスタートしました。

          【基礎ゼミレポート】ラ・ボエシ『自発的隷従論』#06 閑話休題的に、ほとんど映画の話をしていました。【ソトのガクエン】

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 前回、7月4日(火)基礎ゼミは、『自発的隷従論』の33ページ「習慣としての隷従」から読み進めました。が、1パラグラフだけ読んで、あとは映画の話を中心に、雑談し続けてしまいました。一応、話に出た話題についてお伝えします。 以前、僕が最近みて面白かった映画として、「ロブスター」を参加者のMさんとともに紹介したところ、参加者のYさんが興味を持たれ「観てみます!」と仰っていたんですが、どうもロブスターとザリガニを間違って、まったく別の映画で

          【基礎ゼミレポート】ラ・ボエシ『自発的隷従論』#06 閑話休題的に、ほとんど映画の話をしていました。【ソトのガクエン】

          【古典ゼミレポート】ウィトゲンシュタイン『哲学探究』#04~06 言語を習得することは、対象に名前を付けることである?【ソトのガクエン】

          皆さま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 古典ゼミのレポートがすっかりおろそかになってしまいました。前回の7月8日ですでに第6回目が終わり、『哲学探究』も第二章に突入いたしました。とはいえ、ページ数で言えば一ヶ月かけて20ページ進んだだけなので、『哲学探究』第一部に限っても、全体が345ページほどありますので、単純計算であと17ヶ月かかることになります...。どこかで区切りをつけますが、しばらくはゆっくり読み進めることにしましょう。 前回、7月8日(土)は第二章「「

          【古典ゼミレポート】ウィトゲンシュタイン『哲学探究』#04~06 言語を習得することは、対象に名前を付けることである?【ソトのガクエン】

          【基礎ゼミレポート】ラ・ボエシ『自発的隷従論』#04&05~永続的に続く隷従よりも目先の不安解消を選ぶ不合理【ソトのガクエン】

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 前回(6月26日)と前々回(7月4日)に実施しました基礎力向上ゼミのレポートです。先週あたりから、祖母の入院、娘が風邪で幼稚園お休み、次男&長女の歯医者等々、イベントが立て込んでおりまして、振り返る時間がありませんでした。介護、育児、リアルに差し迫る問題です…。 さて、『自発的隷従論』です。基本的に、人間は生まれながらにして圧制者に自ら隷従するのはなぜかという議論が続いています。 6月27日(火) 『自発的隷従論』「動物も自由を求

          【基礎ゼミレポート】ラ・ボエシ『自発的隷従論』#04&05~永続的に続く隷従よりも目先の不安解消を選ぶ不合理【ソトのガクエン】