ノアの泥舟

ナンシーとたかみんの往復書簡。

ノアの泥舟

ナンシーとたかみんの往復書簡。

最近の記事

不確実性とは言ってはみたものの。

今年は桜の開花が遅めだよ。今ようやく満開。仕事辞めて本当に良かった。 お花見の時期、ずっと毎年しんどかったよねー。ナンシーと仕事後にビールを煽ったことは覚えているけど、細かい記憶はなくて、自分が一時間前に出勤したなどまったく覚えていないです。けど感覚だけ残ってて、「あーこんなに開花ずれたらシフトの調整たいへんだろーなー」など不意に考えてしまって、自分の中に染み付いているものにぞみっとした。 離職して4ヶ月目に入りました。週末だけ友人のお店のお手伝いに行くけれど、これも形を

    • 不確実性に合掌。

      やっほー。 生理前不安からの扁桃炎で心身ともに膿んでいるナンシーです。やや復活! 春ですね。毎年桜の時期は最大の繁忙期でしたね。トップピークが毎時間。このメンバーで休憩取るのは死!リスクを避けて自分は11時台にズラそう。。はやくたかみん来てくれー!(実際本持って1時間近く早く来てくれるたかみん)やってられなくて仕事終わりビール飲んで一緒にくだまきましたね…! そんな日々が半月続いて、やぶれかぶれ生きてた我々。ほんと良くやってたと思うよ。もったいないよ、こんなとこで使うしごで

      • まとまらない脳内と文章。

        やほー。 3月も中旬に差しかかろうとしているけど、何だかこちらは寒いです。三寒四温というやつでしょうか。 ナンシーがチャックに言われた言葉さ、その時の自分の精神状態を照らしてくるね。こうしろああしろって言われるよりも刺さるし、ナンシーのことよく分かってるじゃん。とも思った。わかっていること言われるとねー。これ自分が超ヘルシーな状態だったら「あ、そうそう!忘れてた!今申し込むわ!」くらいで返せそうだけど、そんな日一年で数日あればいい方。少なくとも私はね。 もし同じ状況で同じ

        • 社会復帰できなくなるよ

          やっほー またしてもタイムリー 労働の話、わが家でもしていたよ 働くこともできず、のんびりと家事だけする日々 フルタイムで働いてたのにこの生活がすっかり板についてきて あー、面倒だしこのまま勉強もせずこのまま漫然と過ごしたい♪ と思っていた矢先に 『で?いつ語学学校行くの?ずっと見てたけどこれ、やらないやつだよね?勉強を絶対したくないって生き方なら尊重する(この言い方がこにくたらしい)けど』ってチャックから指摘された コイツ心読めるんかと戦慄した 合わせて言われたのが

        不確実性とは言ってはみたものの。

          憤慨してる話。

          ナンシーのお返事が早くてひいてる(けどうれしい)。 ここ一週間は、ナンシーも知ってる友人たちと味噌を仕込んだのと、実家に一日帰ったのと、週末は友人の珈琲屋で働いて過ぎていきました。 だから半分以上の時間を一人で過ごしているわけだけど、まだ読みたい本もラジオもポッドキャストもたくさんある感じでいつまで休み続けるんだろう自分、というところです。 けど、この「いつまで休み続けるのか自分」の中にはあまり焦る気持ちはなく、傍観している要素が大部分。 で、とつぜん憤慨している話に入る

          憤慨してる話。

          3姉妹はドリアンの味をまだ知らない

          やっほー ちょいきもだけど交換日記を秒で返します 当日返却 中学で交換ノートやってて当日中に書き終えて机入れてくるやつとかいたなぁ とにかく書きたいネタがあったか ノート持って帰りたくなかったんだと思う ふたりがクアラルンプールまで来てくれて 本当によかった 楽しかっただけじゃなくて びりびり刺激をもらった 今後どうやって生きて楽しむか決められたよ どんな場面でも日本語スピーカーとして堂々としてるたかみん(強靭なアイデンティティ) ここぞって時でオチをつけてくる天才のみく

          3姉妹はドリアンの味をまだ知らない

          マレーシアから一週間。

          松山あげおいしいよねー。 家ではお肉(お魚も極力)食べない生活の私にとっての主なタンパク源。 ナンシーがマレーシアにたった時にはまったく計画していなかったマレーシアへの旅、たのしかったなぁ。 自分の家大好き人間なので、自分が仕事を辞めても特に旅行をするつもりなどなく。けどこういうのって、というか人生のだいたいが玉突きで決まっていくよね。共通の友人の誘いに「え、いいかも。」と思ってノリ半分、勢い半分で急遽決めた来馬。日本人にほぼ会わないさいこーの環境で、わるいことばっかり喋れ

          マレーシアから一週間。

          じわじわ沁みる…!

          じわじわ沁みる…!

          40目前にしてバイオリズムに惑う

          クアラルンプールに引っ越してきて 荷解きをして、足りない日用品をダイソーやニトリに行って(日系に頼る自分を認識)買い足し、近隣のスーパーの開拓に奔走、快適な住環境のために腕ぶん回し期のひと月目。 自分の英語能力の低さとマレーシア特有の訛りの英語が全く聞き取れないことで、コミュニケーションが停滞する日々に焦る。英語で3行くらいの日記を書き始めたり、単語をインプットしまくる。焦りが原動力のふた月め。 それでも日常が変わるには程遠くて英会話教室のテキストを引っ張り出してきて復習

          40目前にしてバイオリズムに惑う

          誰に会って、誰に会わないか。

          久しぶりの更新になってしまった。 プレミアムフライデー!! 今日のプレ金ナイトはナンシーも私も大好きな木村草太さんがゲストだよ。聴きながら酒飲めそう。 退職した彼女、たまに話してくれていた人だよね。退職理由に重なる部分も多くて、気づく人は気づいているんだなという感じ。彼女が決めた行く先のことも気になるな。 私はナンシーと同じく道をあまり決めずに退職したから、焦る気持ちも分かる。だって、もうすぐ退職して一ヶ月。何もしていないに等しい。やっている事ほぼ同じだよ!家の掃除、整理

          誰に会って、誰に会わないか。

          立ち止まるな飲み込まれるぞ

          細く長く仲良くしてる友だちも新年あけてすぐ退社した。 彼女はほとんど社歴がわたしと変わらないけど、リタイヤしたわたしと違い正社員で会社とずっと戦ってた人でした。 辞めた理由は、会社がしてることにギャップがあること(ex.環境でリーダーシップ取りたいのにダサいグッズを生み出して売れ残りを出す&儲けのために新店舗を作り続ける、人を大事にしてるって掲げてるけど評価&給与が伴わない)、中枢に近づいてみればみるほど組織が停滞してるってことだった。 わたしと感じている点に相違なさすぎて

          立ち止まるな飲み込まれるぞ

          濃い年始。

          2024年明けたね。というか、もう10日目。 私は明けてすぐのふたつの大きな出来事に、心が一瞬固まってしまって内にこもってました。一個前にナンシーが言ってた「息苦しさ」は、こういう時にも発動するね。仕事を辞めたので、実家で正月を迎えたわけだけれど、ずっとついているテレビから 流れる映像に心がついていかず、ダイニングの隅に移動してイヤホンして一人ラジオに切り替えてた。 こういう時さ、何がしんどいかって、起きた出来事はもちろんだけどそれの受け止め方の差異みたいなものに疲れてし

          ごきげんなおじさんたち

          こっちにきて気づいたこと色褪せないうちにかいてみるね。 クアラルンプールのおじさん、機嫌がいいです。 笑顔出し惜しみしない。 今乗ってるタクシーのおっさんも渋滞中ずっと歌ってる。 さっき行ったスーパーでショッピングカート付近にいた警備員のおっさん、わたしにカートよこしてくれたから『サンキュー』に対して『ありがと♪』。 フードデリバリーのおっさんは注文主のお姉さんに渡しながら安堵の笑顔。 チャックの会社のおじさんもずっと機嫌良いらしい。 日本で機嫌の良いおっさんって希少種じ

          ごきげんなおじさんたち

          軽んじるな

          やっほーたかみん。 軽減税率の件、むかついたよね。 安い方にするんかーい! そこに意志はないんかーい! というか思慮のなさ、に憤っていたと思うの。 その人にはそんな意識なくてもさ、軽んじてるのよすべてを。 持ち帰りの手提げの紙袋に入れるのだって、お会計には乗らないけど 『無料?だったら(袋)入れて』 ドリンクホルダーと紙袋を組み立て入れる労力、たった一杯のコーヒーで出るゴミの量の多さ! それにも怒ってるけど、その光景を思い出してみるとそういう人ってたいていスマホにずっと目

          嬉しい年末。

          ナンシー、最近のマレーシアはいかがですか? 同じ職場で働いていた私たちですが、おととい私も二ヶ月の有給消化を残して退職しました。 ナンシーが十月半ばに退職してから二ヶ月半、まさしく泥舟に乗っているような毎日でしんどかった。政治や社会の問題にいつも憤っている私たちだけど、働いていた某コーヒーチェーン店では、その縮図のような光景が広がってた。ナンシーがいた時は、それを分かち合うことでなんとかやり過ごしていたけど、それができない二ヶ月半だったからすごく長く感じたよ。 書き出した

          嬉しい年末。

          泥の川の合流地点

          ひと月前から住みだしたクラアランプール。 その意味は泥の川の合流地点。 日本に暮らしているときも、なんだか沈みそうな泥舟に乗っているようでした。 政治には民意は軽んじられていて、労働環境も尊重されているように感じられない。他人同士のつながりが希薄なわりに周囲に合わせてしまう社会。 息苦しさ、閉塞感。 それに、少なからず加担している自分が恥ずかしかった。 立ち並ぶブランド品にも、豪勢な食事にも、わたしたちは満たされることがない。 それまで定義されてきた幸せの定義に沿っていて

          泥の川の合流地点