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あの頃の君に伝えたいこと【想い出】

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小さな頃、あの頃の私の想い出のエッセイです。
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2018年9月の記事一覧

必ずしも言葉はいらないことに。

よくは覚えてはいないけれど、まだ、幼かったあの頃、私は犬と、ちゃんと会話をしていたような…

青木詠一
5年前
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夕暮れ時は淋しそう。

ふと、見上げると、橙色の寂しそうな夕暮れが空一面に広がっていた。街を歩いている人も、なん…

青木詠一
5年前
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あの頃に残したバス運賃。

遠い昔のこと、私は大学生になって、はじめて一人暮らしをした。 あの頃、日曜日になると、ひ…

青木詠一
5年前
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ひとり泣ける場所。

私は風呂場が大好きだ。 あの孤立した空間の中で、少し熱い湯船につかり、ほんのささやかな幸…

青木詠一
5年前
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遠い手紙。

懐かしい人から手紙が届いた。 まるでそれは秋風に運ばれてきた枯葉のように、私たち夫婦のこ…

青木詠一
5年前
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戦争と朝のゴミ出し。

昨日が911だったことに今日になって気が付いた。時の流れとはそういうものなのかと少しだけ途…

青木詠一
5年前
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仕事よりも大切なもの。

これはまだ、幼稚園児だったゆーくん(当時6才の息子)の運動会の想い出になる。 その日は日曜日で、接客業の私は仕事も忙しく、とても休めないものだったけど店のみんなの好意に甘えて、休暇を頂いた。 「子供の運動会よりも大切な仕事なんて、この世にはないですよ」 そう明るく笑いながら言ってくれたAさん。こんなあたたかい言葉を、私は久しぶりに聞いたような気がした。心から感謝。 あの頃、私はほとんど子供たち(小学生の娘もいる)とふれあうこともなく、休みの日もいつも平日だし、私は本ば

小さな強さと彼女の強さ。

昔の日記を見ていて、こんなことを思い出した。 「ゆー(5歳の息子)が吐いた!」と言って、…

青木詠一
5年前
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美しい風景と正しさと。

昔、住んでいた街は、桜がきれいに見える場所があった。それは川沿いの両側に満開の桜が果てし…

青木詠一
5年前
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