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満島エリオの実績一覧・仕事依頼について

満島エリオの実績一覧・仕事依頼について

自己紹介
ライターの満島エリオと申します。
音楽・漫画・小説を中心にエンターテインメント系のコラム・レポートと、親子・生き方に関するエッセイを執筆しています。

受賞歴
・2019年8月「音楽文」 月間優秀賞受賞(rockinon受賞)
rockinonが運営する「音楽文」というサイトにて、2019年8月月間最優秀賞を受賞
・受賞作品「幸福は音で伝播するー星野源DOME TOUR 2019『POP

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幸せは触れない形をしてる―大島智子『セッちゃん』

幸せは触れない形をしてる―大島智子『セッちゃん』

“セッちゃんは大学生だった20××年×月×日よく晴れた日曜日の昼下がりに、ライフル銃で3発撃たれて、あっけなく死んだ“

“なんにせよ、セッちゃん自身がもう限界で、世界がきっかけを作って待っていたのかもしれない、とあっくんは思った”

*

セッちゃんの「セ」はセックスの「セ」だ。
誰とでもすぐ寝ちゃうから。
セッちゃんはぼーっとしていて、いつも寝癖がついていて、何を考えているのかわかんない女

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いつかすべてのマリコたちー益田ミリ『マリコ、うまくいくよ』

いつかすべてのマリコたちー益田ミリ『マリコ、うまくいくよ』

会社の人に「満島さんこれ好きだと思う」と勧められて、読んで、しんどくて途中で本を閉じた。
オイオイオイ、勘弁してくれ、益田ミリ。
こんな、家で焼くホットケーキみたいな素朴な絵柄で、どうしてこんな劇物を調理できるんだ。1話6Pで致死量だよ。それが31編も入ってるんだよ。
本当勘弁してくれ。



同じ会社で働く、入社2年目、12年目、20年目の3人のマリコ。
3人の視点から順々に、会社での日常

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世界ごと、いつき先輩に恋してる––斧原ヨーコ『チーキーモンキー』

世界ごと、いつき先輩に恋してる––斧原ヨーコ『チーキーモンキー』

斧原ヨーコの『チーキーモンキー』という漫画のことを書きます。
なぜかというと、余りにもこの漫画が好きだからです。
よろしくお願いします。

『チーキーモンキー』は、パツキンでわがままで人懐こくて関西弁のいつき先輩と、彼の二個下の後輩・千賀崎(チガ)、二人のノンケ彼女持ちがなんでか恋愛しそうになるBL漫画です。
BLですが、最後の方で二回ちゅーするくらいなので大丈夫です。妄想でやらしーことをする

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彼らの異常な純愛ー椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』

彼らの異常な純愛ー椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』

読みながらずっと、嫌な予感を感じている時のあのリズムで、心臓が鳴っていた。だって、どうやったって二人の運命は、悪い方にしか転びそうになかったからだ。

高校生の優里は、唐突に青野くんに恋をした。
全然友達のいない彼女は、ちょっと話しかけられただけで同級生の青野くんが自分のことを好きなのかもと思い込み、彼氏ができちゃうかも、とドキドキする。青野くんと廊下ですれ違った時、話しかけられるどころか視界

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あの日の君を救うということ。

あの日の君を救うということ。

雨の廃車場で、地面を掘り返して何かを探す女がいる。彼女は爪を土で汚しながら思い返している。ここ一年半の間に出会った人、起こった出来事について。そして、彼女が決して立ち会うことのできない、彼らの過去について。憤りを覚えながら、時間を巻き戻すことなどできないと知りながら、彼女は掘る。とある人が失くした、自転車の鍵を探して――。

主人公は、県職員の採用が決まっている大学四年生のホリガイ。変わってい

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君のアウトプットを教えてー円城塔『これはペンです』

君のアウトプットを教えてー円城塔『これはペンです』

「姪:」。
叔父から届く手紙はこう始まる。
叔父は姪のことを、名前ではなく関係性で呼ぶ。ごく幼いころに会ったきりの、顔もわからない叔父は、世界中のあらゆる場所から、あらゆる方法で「姪」に手紙を送ってくる。

叔父は様々な手段や道具を用いて文章を書くことを試み、提案する。たとえばアルファベットの刻まれた磁石をつないだり。たとえばタイプライターのタイプボールの文字配置をあえて正規とは違う配置にしてみた

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親子という名の呪いについて。

親子という名の呪いについて。

主人公。野坂梨枝、28歳。ドラッグストア店長。実家暮らし。
仕事はそこそこ頑張っているけれど、家のことは母親が全部やってくれている。夫と離婚し、女手一つで子供を育て、家のローンを返済し、家事も手を抜かずにこなしてきた梨枝の母は自分にも他人にも厳しく、「あんたは世間知らずなんだから」「ちゃんとしなさい」「みっともないことをしないで」と繰り返す。そう言われるたびに、肺の狭くなるような気分を味わいながら

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ずるいよ、ほむらさん。――穂村弘『現実入門』

ずるいよ、ほむらさん。――穂村弘『現実入門』

まったくの私事であるが、スマホをシムフリー契約に替えようと決意した。
友達や父親、情報や損得に敏感な人たちはもうかなり前に契約を切り替えていて、彼らの話を聞くにつけ、自分がいかに無駄金を払わされているかということを思い知らされては怒りで眠れぬ夜を過ごしてきた。
しかし、そんな日々ももう終焉だ。忌まわしき二年契約の切れる、更新月がやってきたのだ。
これを機に格安シムに乗り換え、キャリアになど後ろ足で

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