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本という媒体に関して考えているノート

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本という、狭そうで広い世界について思ったことを大雑把に
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二子玉川 本屋博、素晴らしい空間でした。

二子玉川 本屋博、素晴らしい空間でした。

渋谷から田園都市線で10分強、二子玉川という街で、1/30と2/1に「二子玉川 本屋博」というものが開催されていた。

このイベントは、東京を中心に40の本屋が集まって、本を売ったりトークショーをしたりといった「フェス」だという。大学の授業でこの話を聞いて興味を持ったので、僕も2/1に行った。今回はそのレポートというか、感想というかを綴る。

二子玉川駅の改札を出て右に曲がると、すぐに会場があった

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沢木耕太郎『あなたがいる場所』:現実と人間は偶然であり気まぐれである。

沢木耕太郎『あなたがいる場所』:現実と人間は偶然であり気まぐれである。

沢木耕太郎の短編小説集『あなたがいる場所』を読んだ。僕は今、沢木の作品を意識的に多く読もうとしていて、この本はその中で偶然出会った一冊だ。

ノンフィクション作家である沢木耕太郎が書いた小説というのは、僕にとって特に目を引くものであった。僕にとって沢木は、文藝誌に、周りが小説ばかりの中ノンフィクションを載せるような根っからのノンフィクション作家だという意識があったからだ(もちろんそれは雑誌編集側の

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沢木耕太郎『凍』:クライマーには絶対なりたくないと思わせるほどのノンフィクション

沢木耕太郎『凍』:クライマーには絶対なりたくないと思わせるほどのノンフィクション

大学生になって初めてスラムダンクを読んだとき、「もし小学生の頃にスラムダンクを読んでいたら「バスケットマン」になっていたかもしれないな、」と思った。現に、多くのバスケボール選手たちはスラムダンクを(もしくは、黒バスやあひるの空を)読み、夢を大きく膨らませたはずだ。

しかし、この『凍』には、そのような優しさが一切と言っていいほどない。夢や憧れを凍えさせてしまう程の力があるように感じられる。この『凍

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毎日投稿します。

毎日投稿します。

noteの「もっとも大事なこと」という欄に「更新し続けようね」という内容が書いてある。そして、書くことを「楽しめ」と言ってくる。

モノ書きをしようとするのであれば割と当たり前のことのような気がするが、まあ難しい。こんな若輩者には尚更。

環境的に、よくモノを書かされる。あるいは、書こうと思うことがある。自分が大して好きでもないことや、興味がないことについても書く。書いてみようと思う。

その度に

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「人生で初めて」を探す旅

「人生で初めて」を探す旅

人生は彩りであふれている。そう感じる2019のはじめ。
プラスのこともマイナスのこともあるが、プラス×マイナス=プラスになっている、不思議な時間。

なんでだろうと考えてみた。

そうしたら、答えは簡単に出た。「人生で初めて」な体験が非常に多いのだ。

少し退屈を覚えてしまった大学生活に対し、春休みという節目が設けられ、そこには見事に「人生初」が所狭しと並んでいたのだ。

色々な人、世界との出会い

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雑誌は返り咲くと思う。

雑誌は返り咲くと思う。

僕が出るたびに欠かさずに買っている雑誌は「週刊少年ジャンプ」だけである。「ジャンプ」を買う理由はただひとつ、「全部読む」からである。

しかし、僕はよく「全部読まない(であろう)」雑誌も買う。

今日もそうだ。知り合いが書いているという、1つの記事を見るために書店に立ち寄った僕は、立ち読みで終わらせずに、後ろの方から綺麗なのをごそごそ掘り出して、レジに向かっていた。

ということで、
雑誌に対する

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同じ漫画をたくさん買ってしまう話

同じ漫画をたくさん買ってしまう話

今日は3月4日。
4日といえば、そう、ジャンプコミックスの発売日である。(さらにいえば、書店でバイトをしていた頃のトラウマにもなった、ワンピース発売日であるが、まあ、そんなことどうでもいいや。)

僕は、お金が無い無い言いながら、ノリと勢いと合理づけと心理的不安定と、様々な要因が重なって、今日もいい感じに買ってしまい、今週用に引き出した金を秒で消費する暴挙に出てしまった。(今週中に漫画は買わないと

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机の上を整理して思ったこと;「読書=偉」

机の上を整理して思ったこと;「読書=偉」

最近、買ったり貰ったりで本がひたすらに増えている。
整理の途中にこの文を綴っているわけだが、ある意味部屋の壁一面といっていいほどに本が並んでいることに気づく。

整理する前の机の上には、本が積まれていることは多い。「本だからいいか」という発想に至ることも多々。

先ほども「本だからいいか」という考えになったのだが、それにふとツッコミを入れたくなったので、今こうして書くことにした。

本という媒体に

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