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はじめまして

はじめまして、ふぁむと申します。 しがない一社会人です。 私が普段考えていることや好きなもの、その他雑多なことをせっかくだから文章に起こしてみようと思い今こうして…

ふぁむ
3年前
24

(仮)

湿度の高い空気を吸って 体が重たくなる夜は ゆらゆら揺れる月に向かって 煙を吐いてまどろむのが良い ピリピリと喉が焼ける音 だって縋りつきたくなるだろう 揺れている…

ふぁむ
7日前
1

寂しい目をした君がいた

大学二年生、はじめましてばかりの一年を過ごして人によっては少し余裕が持てる年。 とは言え、毎日細々とした課題が出るし、サークルに入っていれば尚のこと、さらにバイ…

ふぁむ
12日前
6

愛らしい

はじめてのおつかいは、なんとなく見ているとそわそわしてしまって苦手だ。 だってあんなに小さい子に電車に乗っておつかい…良いじゃん近所の八百屋でにんじん買って来て…

ふぁむ
2か月前
2

暖かいかもしれない

冬の海は気持ちが落ち着く気がする。 逆に夏の海は無条件でテンションを上げざるを得ないのがあまり好きじゃない。 灰色の空の下で海は静かに波音を立てているのが心地よ…

ふぁむ
2か月前
1

聖夜は寂しい匂いがする

12/24、忘れもしません。 今じゃ私の方が年上、あーあ、長生きしちゃったなぁなんて思います。 音楽は良いです、いつでも会いに行けるので。 まさか経由して今アイドルにハ…

ふぁむ
4か月前
3

ラキストって美味いね

なんて日だって思うこと、たまにありますよね。 私にとって今まさに今日がそれです。 最初はうるせぇ音楽だなって毛嫌いしてて、親がリビングで爆音で聴いてるのを疎まし…

ふぁむ
5か月前
2

良い曲ってのは時代を越えるんだぞ。

最近あまり食わず嫌いで聴いてこなかった曲を聴いて今更良い曲やぁぁぁってなることが増えました。 個人的に流行りの曲を頑なに聴かないぞ精神が未だにある(アホなのです)…

ふぁむ
5か月前
1

新せ界

櫻坂46の展覧会、「新せ界」が終了しまして。 いやぁ、ほんとに楽しくて心地良い空間でした。 数えたら7回行ってました、暇あれば行ってましたね…あとはなんか心が荒んだ…

ふぁむ
6か月前
4

夏は思い出がよく似合う。

出店の焼きそばはどうしてこんなに魅力的なんだろうか。 ソースの香りはどうにも胃袋を刺激して、良くない。 スーパーで買えば200円程度で作れてしまうのに、出店の焼きそ…

ふぁむ
1年前
4

留める

写真を撮るっていうのは時間をそこに留める行為だと思っている。 時間の流れは誰にも逆らえない。 この世に生を受けた瞬間から人は平等に時を刻む、どれだけの長さ時間を刻…

ふぁむ
1年前
1

思い返す冬

空っ風が体に染みる、すっかり見慣れた締められたシャッターが並ぶこの道は僕が小さい時から通った思い出の道だ。 とはいえ、今はその思い出の場所は人気もなく、枯れ葉が…

ふぁむ
1年前
4

またどこかで。

ここは横浜はみなとみらいにあるとあるバー、元々スナックだった店を居抜きで営業し始めて約2年ほどになるだろうか、ありがたいことに常連もできてお客さんにも恵まれて日…

ふぁむ
1年前
19

たまにはバッドエンドで

空が白み始めたころに僕の1日は始まる。 布団から体を出そうとするけど冷えた朝の空気はそれを許そうとしないし、布団に残る温もりは人間を堕落させる兵器だと思う。 それ…

ふぁむ
1年前
8

ふぁむ/Sweet pea

愛萌さん、改めましてご卒業おめでとうございます。 愛萌さんの卒業に添えて、自分で曲を作りました。 奇しくも今日は愛萌さんと『きらきらし』の月誕生日ということで、…

ふぁむ
1年前

その後の2人

※この話に出てくる2人のその後です。 金曜日、夜七時。 世界を掻き乱したウイルスはとりあえずなんとなく、少しずつ静かになって来た昨今、夜の街にも人の活気が戻って来…

ふぁむ
2年前
1
はじめまして

はじめまして

はじめまして、ふぁむと申します。
しがない一社会人です。
私が普段考えていることや好きなもの、その他雑多なことをせっかくだから文章に起こしてみようと思い今こうして書き記しております。

まずはあなただれなのよっていうところから始まると思いますので、簡単に自己紹介から始めてみることにします。

千葉県生まれ千葉県育ち夏生まれ、今も千葉県に住んでおり、意外と地元が好きです。
引っ越しは2回ほど、小学生

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(仮)

湿度の高い空気を吸って
体が重たくなる夜は
ゆらゆら揺れる月に向かって
煙を吐いてまどろむのが良い

ピリピリと喉が焼ける音
だって縋りつきたくなるだろう
揺れているのは僕の視界か
それとも見えない世界かどうか

虫の鳴く声が
季節の変わり目の合図
足がもつれて追いつけなくても
それはそれで悪くないかもな

背負った荷物も生きる意味も
夜風に乗って溶けていく
そうして身軽になっていく
泥のように眠

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寂しい目をした君がいた

大学二年生、はじめましてばかりの一年を過ごして人によっては少し余裕が持てる年。
とは言え、毎日細々とした課題が出るし、サークルに入っていれば尚のこと、さらにバイトなんて始めた日にはもう…てんてこ舞いだ。
とは言ったものの、もう十年以上前の記憶を辿って想像する日々である。
私はどちらかと言うとゆるい大学だったのでそんなに、でも若さという期限のある無尽蔵の体力を駆使して毎日を過ごしていたような気がする

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愛らしい

愛らしい

はじめてのおつかいは、なんとなく見ているとそわそわしてしまって苦手だ。
だってあんなに小さい子に電車に乗っておつかい…良いじゃん近所の八百屋でにんじん買って来てもらうぐらいで。
僕は小さい頃みりんを買って来てと言われて本みりんとみりん風調味料を見つけてどっちを買えば良いのかわからなくて小一時間ぐらいスーパーを彷徨ったことがあるというのに…

なんて昔のことを思い出している僕を尻目に横でズビズビと涙

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暖かいかもしれない

暖かいかもしれない

冬の海は気持ちが落ち着く気がする。
逆に夏の海は無条件でテンションを上げざるを得ないのがあまり好きじゃない。

灰色の空の下で海は静かに波音を立てているのが心地よくて、この世界には私しかいないんじゃないかと思うぐらいのささやかな静寂に私は包まれた。
ただ、寒さには耐えられず鼻をずずっと啜ったら、少し離れたところから手を振って、近場のコンビニで買ったおでんを携えた君が来た。

冬の海に行きたいなんて

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聖夜は寂しい匂いがする

聖夜は寂しい匂いがする

12/24、忘れもしません。
今じゃ私の方が年上、あーあ、長生きしちゃったなぁなんて思います。
音楽は良いです、いつでも会いに行けるので。
まさか経由して今アイドルにハマるなんて想像してませんでしたよ笑
でも自分の音楽の幅が広がった気もします、良い出会いでした。

いつか山梨にチャイムを聴きに行くのが夢です。
ギターを買う時はあなたのテレキャスターを参考にして買いました、絶賛練習してます、全然上手

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ラキストって美味いね

ラキストって美味いね

なんて日だって思うこと、たまにありますよね。
私にとって今まさに今日がそれです。

最初はうるせぇ音楽だなって毛嫌いしてて、親がリビングで爆音で聴いてるのを疎ましく思っていた時もありました。
反発で静かな曲ばっかり聴いてた時期がありました。
そんな私もロックを好きになって、なんだこのバンドめちゃくちゃかっこいいじゃんって思った時には解散してるし。
その後に組んだバンドも聴いてたけどやっぱり私にとっ

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良い曲ってのは時代を越えるんだぞ。

最近あまり食わず嫌いで聴いてこなかった曲を聴いて今更良い曲やぁぁぁってなることが増えました。
個人的に流行りの曲を頑なに聴かないぞ精神が未だにある(アホなのです)。

最近だとKANさんの愛は勝つ。
訃報を受けて私の推しが改めてこの曲が今グッときてると話していて、推しが話しているならと重い腰を上げて聴いてみたらめっちゃ良い曲だと。
私、音楽が好きな癖に細かいことはよく分からんし高尚な分析もできませ

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新せ界

新せ界

櫻坂46の展覧会、「新せ界」が終了しまして。
いやぁ、ほんとに楽しくて心地良い空間でした。
数えたら7回行ってました、暇あれば行ってましたね…あとはなんか心が荒んだ時に行くとすごく安らぐと言いますか、妙な心地良さがある空間でした。
多分、あの場にある意志、それはメンバー・クリエイターetc、さまざまな意志が渦巻いていたと思いますがそのほとんどが真摯であったからだと思います。

ほとんど、と言ったの

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夏は思い出がよく似合う。

出店の焼きそばはどうしてこんなに魅力的なんだろうか。
ソースの香りはどうにも胃袋を刺激して、良くない。
スーパーで買えば200円程度で作れてしまうのに、出店の焼きそばは300円もするじゃないか。
そんなどうでもいいことを考えていると肩を叩かれたので振り返ると、思わず声が出そうになるのを抑えて僕は必死になんでもないフリをした。

「待った?」

華奢な体に涼しげな水色の浴衣が良く似合っていて素直な感

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留める

写真を撮るっていうのは時間をそこに留める行為だと思っている。
時間の流れは誰にも逆らえない。
この世に生を受けた瞬間から人は平等に時を刻む、どれだけの長さ時間を刻んでいけるのかどうかは人それぞれだし、自分で時計の針を止める、ということぐらいしかできず。
巻き戻したり早回ししたり、そんな夢のようなことはできないのが現実で、転生なんて概念があるが僕は信じていない。
人は死んだら無になる、そこで終わり。

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思い返す冬

空っ風が体に染みる、すっかり見慣れた締められたシャッターが並ぶこの道は僕が小さい時から通った思い出の道だ。
とはいえ、今はその思い出の場所は人気もなく、枯れ葉が風にピューピュー吹かれて行き場を失って片隅に固まっていて、それが妙に物悲しく感じる、それだけの場所になってしまった。
待ち合わせ場所によく使っていたよく分からない何かの銅像も酸性雨にやられてちょうど瞳から涙でも出すように白く変色している。

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またどこかで。

ここは横浜はみなとみらいにあるとあるバー、元々スナックだった店を居抜きで営業し始めて約2年ほどになるだろうか、ありがたいことに常連もできてお客さんにも恵まれて日々忙しくしている。

だが、こんな日もあるだろう、今日はすっかりで閑古鳥が鳴いている。
グラスを一通り磨き終わり、新しいカクテルの試作まで始めてしまった。
早仕舞いかな、と思っていた矢先入り口の扉のベルがなった。
瞳の大きい綺麗なピンクがよ

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たまにはバッドエンドで

空が白み始めたころに僕の1日は始まる。
布団から体を出そうとするけど冷えた朝の空気はそれを許そうとしないし、布団に残る温もりは人間を堕落させる兵器だと思う。
それでもまだ眠っていたいと瞼を閉じようとする体に鞭を打ち、支度をする。
朝の満員電車は非常にストレスだ、人と密接に関わりたいと思うこともあるがこんな形は望んでいない。
キツイ香水の香りに汗の匂いが混じって、子供の頃にCMで見た色のキツイ得体の

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ふぁむ/Sweet pea

愛萌さん、改めましてご卒業おめでとうございます。
愛萌さんの卒業に添えて、自分で曲を作りました。

奇しくも今日は愛萌さんと『きらきらし』の月誕生日ということで、おめでたいですね。
お時間が合えば聴いて貰えたら嬉しいです。

その後の2人

その後の2人

※この話に出てくる2人のその後です。

金曜日、夜七時。
世界を掻き乱したウイルスはとりあえずなんとなく、少しずつ静かになって来た昨今、夜の街にも人の活気が戻って来た気がする。
一般的な社会人なら土日は休みで、金曜日は多少ハメを外したってなんとかなる、そんな日だと思う。

駅で待ち合わせをして、いつもの店に向かう。
もう店主とも顔見知りだ。
個人営業のこじんまりとした呑み屋で珍しい日本酒も結構置い

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