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なんとかしようと思う人がいなくなったら


2023年10月22日(日)朝の6:00になりました。

君ならできないことだって、できるんだ。本当さ、嘘じゃないよ。

どうも、高倉大希です。




地方で仕事をしています。

わからないことだらけですが、ひとつだけはっきりしていることがあります。


それは、なんとかしようと思う人がいなくなったらまちは終わるということです。

なんとかしようと思う人がいなくなったら、本当にまちは本当に終わります。


最近、地方自治体の首長をメディアでよく見かけるようになりました。

内容はいろいろあれど、なんとかしようと思う人が増えるきっかけにはなっているのだろうなと思います。


誰かが社会を良くしてくれるなどと甘い思いを抱いて過ごしているなら、甘過ぎるにも程があります。そんな日など、永遠にやってきません。あなたが動かなければ、社会が変わることなんて起こりえないのです。

泉房穂(2023)「社会の変え方」ライツ社


ゴミ箱に、ちり紙を投げます。

そのちり紙はゴミ箱に入らず、床に落ちてしまいました。


またゴミ箱に、ちり紙を投げます。

そのちり紙もゴミ箱に入らず、床に落ちてしまいました。


こうして、ゴミ箱のまわりはちり紙だらけになっていきます。

なんとかしようと思う人がいなければ、自然とこうなっていくのです。


私たち自身が作り出しているはずの社会を、私たちはまだ十分にコントロールできないでいます。科学がいくら進歩し自然界をコントロールすることに成功しても、社会をコントロールするための科学を私たちはまだ手にしていません。

山岸俊男(2000)「社会的ジレンマ」PHP研究所


そう考えると、問題がある状態というのはとても健全です。

問題を、ちゃんと問題だと捉えられている証拠です。


なんとかしようと思う人がいなければ、問題が問題ではなくなります。

問題が日常の中に混ざり込み、ついには何も気にならなくなってしまいます。


ちり紙が床に落ちていても、靴下が脱ぎ捨てられていても。

なんとかしようと思わなければ、それはもはや問題ではないのです。


いつか「何の問題もない状態」に到達できるのではないかという幻想を抱いているからだ。その結果、目の前の具体的な問題ではなく、「問題がある」こと自体が問題であると感じられ、二重に苦しまなくてはならない。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


地方で仕事をしています。

わからないことだらけですが、ひとつだけはっきりしていることがあります。


それは、なんとかしようと思う人がいなくなったらまちは終わるということです。

なんとかしようと思う人の存在が、そのまちにとっての未来です。






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