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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.5

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2018年1月の記事一覧

東大でよかったこと、って難しい

東大でよかったこと、って難しい

こんばんは、さゆちゃむです。

大学院から東大に進学したこともあって、わりとよく「東大に進学してよかったことは?メリットは?」なんて聞かれることがあります。

これもその類?

どの立場から答えりゃいいのか、正直めっちゃ困るんですが、大学院進学に限っていえば、大学名ってそんなに大事ではないのでは…と思っている族です。

唯一言うならば学生のとき、昔東大で助教などをされて、その後他大学に着任されたい

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真夜中の来訪者

真夜中の来訪者

むくりと朝の4時に目が覚めた。夢の中で素晴らしいアイデアをひらめき、アイデアに叩き起こされた。起きているのは猫と僕だけ。デスクの暖房と小さなあかりだけをつけてぼーっとしている。起きたのに夢だけするりと抜けだした。

アイデアのピンポンダッシュみたいだなと一人でぶつくさ文句を言って、隣でふーんと眺める猫。この時間起きてる人はいるのだろうか。火曜日 AM4:18。

たまに眠れない夜がある。だいたいそ

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人に優しくできるひと

人に優しくできるひと

ずいぶん前のことなのだけど、書ける場所をようやく開拓したので書いておこうと思います。

マツコ・デラックスさん、黒柳徹子さん、夏目漱石などのアンドロイド作製でおなじみの石黒浩先生が、研究プロジェクトの終了報告にいらしたときのこと。
殺風景なオフィスの会議室での報告会なので、スライドを使ってプレゼンテーションするだけで終わるのがほとんどなのだけれど、石黒先生はプロジェクトメンバー御一行とともに、開発

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ベテラン迷子のいいわけ

ベテラン迷子のいいわけ

よく迷っている。

優柔不断とか、そういうことではなく。

道が覚えられないのだ。

お店に一度でも入るとどっちの道から入ってきたのかわからなくなるので、先頭切って歩き出すと「そっちじゃないよ」と何度訂正されたかわからない。

歩いているときでもあれもこれもが気になってきて道を逸れることはしょっちゅうだし、逸れて気になるそれを十分堪能したあと「さて」と立ち上がった瞬間またどちらから来たかわからなく

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“ブランディング”なんてかっこつけなくても、本当はきっともっとシンプル

“ブランディング”なんてかっこつけなくても、本当はきっともっとシンプル

ライターの仕事を始めてから、“ブランディング”という言葉がやけに身近なものになりました。

身近なのは、ただ“耳にする”ということだけ。わたし自身は、現状ブランディングらしきものを意識してツイートをしたりnoteを書いたりブログを書いたりしているわけではありません。

「ブランディングをしなきゃ」だとか、「強みを考えなきゃ」「見つけなきゃ」だとか、何度目にしただろう。そのたびに、「何もない」と思い

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日本の休むことへの嫌悪感と「ズル休み」について思うこと

日本の休むことへの嫌悪感と「ズル休み」について思うこと

こんにちは、あやにーです。
今日Yahooのニュースでこちらの記事を読みました。

インフル大流行は「風邪でも絶対に休まないおじさん」のせい?

インフルエンザにかかっても仕事に行くこと、休まないことを美学とした人によりインフルエンザが流行しているという記事です。
私はこれに対してそのおじさんがいけないというよりも、それを当然とした社会の問題ではないかと思ったのですが。

今日はこの「日本人の休み

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センスをいかに磨くのか問題

一晩おいたシチューは、牡蠣とムール貝の味が染み渡っていて「貝の旨味が出てるでしょー!」と主張の強めな一皿になっていた。美味しいは美味しいのだけれど、ちょっとでしゃばりすぎな気もする。クレアおばさんの弱り顔が見える。ごめんね、クレアさん。

温め直したシチューとトーストだけのかんたんな朝ごはんだったけれど、ひとりでもくもく食べるよりは、恋人とすこしでも「貝の味がすごくなったね」なんて言いながら食べる

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とっておきのカード

とっておきのカード

Eテレが好きです。子供向けの「おさるのジョージ」「ひつじのショーン」「おじゃる丸」、大人向けの「100分 de 名著」「オイコノミア」など、好きな番組がいっぱい。
でも今アツいのはやっぱり「ねほりんぱほりん」じゃないですかね。
番組公式サイト上の番組紹介文は以下の通り。
「顔出しNGの訳ありゲストはブタに、聞き手の山里亮太とYOUはモグラの人形にふんすることで『そんなこと聞いちゃっていいの~?』と

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「実家でだけ掃除魔になる件」について考えてみた

「実家でだけ掃除魔になる件」について考えてみた

実家に帰ると、掃除魔になりがちだ。
突如洗面台を磨き上げてみたり、戸棚の整理などを始めてしまい、母から、
「嫁の掃除の行き届かなさをチェックしまくるお姑さんみたい……」
と、ため息を吐かれてしまう。

意地悪しているつもりはないし、「自宅だったら、この程度の散らかり方は許容範囲」と思いつつも、片付けずにいられない。
なぜだろうと考えた結果、
「散らかしたのが自分だとそれほど気にならないけど、人が散

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