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このなんか怠い感じが夏
夏の始まりに終わりを感じるせいで、夏の始まりがもっと眩しくなった。
ムクドリの飛び立ち距離が近くなった気がする夏の始まりの頃
ジャスミンを マスク外して 確かめる
マンションの植え込みに立つ早咲きの桜の花。啄ばむメジロはいつも同じメジロだろうか。
bonobos 「GOLD」
どこへともなく 突然に人は去ってゆき
誰かが不意に口ずさむ歌になる
——bonobos 「GOLD」,2009
人と歌の関係。空気や風に人を同化する方法とも。
フィッシュマンズ 「幸せ者」
みんなが夢中になって
暮らしていれば
別に何でもいいのさ
——フィッシュマンズ「幸せ者」, 1996
中学生の頃、最初はどこか「不気味」だった。フィッシュマンズはそんなバンドだった記憶がある。暗闇の洞窟を歩いているときに、ふと聴こえてきそうな、空耳のような不安さ。そんなある種の違和感をもてる音楽は初めてだったのかもしれない。それは新しい空気の概念だった。
そんなマントじゃ寒かろう、コートを着ておいで、冬の蝉。