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レビューとレポートとおすすめ記事

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学芸出版社の本に寄せられたレビューや、著者の皆さんの文章、書籍関連イベントのレポートなどをざっくりまとめます。
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#公共空間

神楽坂景観塾 05

神楽坂景観塾 05

第5回ゲストレクチャラー
クリマ 環境色彩計画事務所
加藤幸枝 Yukie Kato
1968年生まれ。色彩計画家・カラープランニングコーポレーションクリマ・取締役。
武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒後、日本における環境色彩計画の第一人者、吉田愼悟氏に師事。トータルな色彩調和の取れた空間・環境づくりを目標に、建築の内外装を始め、ランドスケープ・土木・照明デザインをつなぐ環境色彩デザインを

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建築をつくるより、場所を使う時代の公共空間を考える。〜公共R不動産プロジェクトスタディ〜

建築をつくるより、場所を使う時代の公共空間を考える。〜公共R不動産プロジェクトスタディ〜

先日、公共R不動産の新刊『公共R不動産のプロジェクトスタディ』の刊行記念イベントに行ってきた。

どういう想いを持ち刊行するに至ったか、どのように数多のプロジェクトを分類し、編集したかという裏話、制作秘話といった内容だった。

公共R不動産のディレクターである馬場正尊が語る「日本の公共空間の変革」に関する面白い話を聞くことができた。

建築空間デザインを「かっこよくつくる!」想いを大切にしながら、

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山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【後編】studio-Lと東日本大震災のこと

山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【後編】studio-Lと東日本大震災のこと

コミュニティデザイナーとして、新たな領域を開拓中の山崎亮さんが、初めての単著『コミュニティデザイン』を著されました。
大学卒業後、ランドスケープデザイナーとして公共空間のデザインに携わっていた時期から、独立を経て現在に至るまで、その仕事の全貌を書き下ろされています。
[聞き手:井口夏実(編集部)]
※初出:2011年4月13日 学芸出版社ホームページにて公開
※編集部注:内容はすべてインタビュー当

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山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【前編】出版のきっかけ~忽那さんのこと

山崎亮さん、『コミュニティデザイン』を語る【前編】出版のきっかけ~忽那さんのこと

コミュニティデザイナーとして、新たな領域を開拓中の山崎亮さんが、初めての単著『コミュニティデザイン』を著されました。
大学卒業後、ランドスケープデザイナーとして公共空間のデザインに携わっていた時期から、独立を経て現在に至るまで、その仕事の全貌を書き下ろされています。
[聞き手:井口夏実(編集部)]
※初出:2011年4月13日 学芸出版社ホームページにて公開
※編集部注:内容はすべてインタビュー当

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パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

パブリックをどう動かすか|馬場正尊×藤村龍至|【イベントログ】

書籍『PUBLIC DESIGN』やウェブサイト「公共R不動産」で新しい公共空間の扉を開こうとする馬場正尊。埼玉県鶴ヶ島市、川越市、大宮地区で公共施設マネジメントに取り組む藤村龍至。まったく異なる方法論で「パブリック」に対峙する2人が語る、硬直したパブリックの動かし方、人口減少時代の建築家の役割とは。(2015. 4. 21 東京・co-lab西麻布にて)

馬場正尊(写真右)
Open A 代表

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専門家の「孤独」──その役割は誰がどのように果たすべきか|藤村龍至|【ブックレビュー】

専門家の「孤独」──その役割は誰がどのように果たすべきか|藤村龍至|【ブックレビュー】

「地方都市を公共空間から再生する」とは景観デザインの研究者でありデザイナーである柴田久氏の経験が詰まった一冊。読んでいると、公共空間のデザインに際しては日常性・波及性・継続性が必要であると説く「N・H・K」などの柴田氏らしいユーモアに微笑みつつ、現場で孤軍奮闘する氏の姿が目に浮かぶ。

ここでいう「地方都市を公共空間から再生する」とはどういうことか。
柴田氏が関わった福岡市の天神駅前にある警固公園

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