ブックレビュー・イベントレポート

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ノート

地元を再発見する"メガネ"として手書き地図のススメ

先週、「プライド・パレードに見る「理想を体験してもらう」社会運動のデザイン」というエントリーを書いたところ、note編集部のオススメ記事にも掲載していただき、意外とこういった「仕組みのデザイン/体験のデザイン」に関しての記事もニーズがあるのかもなぁ、と感じました。

ちょうど、8月1日に我らが手書き地図推進委員会の本「地元を再発見する 手書き地図のつくり方」が発売されました。どうしてこんな手書き地

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モクチンメソッド 都市を変える木賃アパート改修戦略【学芸出版社】

モクチン企画/連勇太朗・川瀨英嗣 著
A5判/ 192頁/2,200円+税

木造賃貸アパート(モクチン)は戦後大量に建てられたが、今老朽化と空き家化が著しい。建築系スタートアップ・モクチン企画はその再生をミッションに、シンプルな改修アイデア・モクチンレシピを家主や不動産業者に提供する。街から孤立した無数のモクチンを変えることで豊かな生活環境、都市と人のつながりをとり戻す試み。

都内を拠点に木造

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モクチンメソッド|危機を好機に転換する現代版「計画的小集団開発」

木賃アパート。ハウジングの戦後史を辿るとき必ず出てくるこの言葉。たしかに老朽化して空室も目立った状態であちこちに見かけるよなぁ~。これは社会問題にもなっていくよな~。などなど他人事に思っていたのですが、ある本を読んで「あ、そうか!いま自分が住んでるアパートも木賃アパートだ!」って、にわかに自分事になってオドロキました。

そんなキッカケとなった「ある本」とは、『モクチンメソッド:都市を変える木賃ア

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建築家のためのウェブ発信講義【学芸出版社】

四六判/224頁/2,100円+税

ゼロから仕事をつくるためのプロモーション、社会を巻き込む建築理論の構築、施主候補との信頼関係を築くコミュニケーション。建築家9名がウェブ上で打ち出す個性的な実践を手掛りに、読者各々の目的に合った情報発信の方法を丁寧に指南。建築メディアに精通する著者によるSNS時代ならではの新しい「建築家」行動戦略!

TwitterにFacebookにinstagram,と

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【本】影山裕樹『ローカルメディアのつくりかた』

冒頭でも述べられている通り、ここで取り上げられているのは、何かを発信したい、表現したいと考えているようなZINEやリトルプレスではない。どれもこれも、ある目的のためにフリーペーパーや雑誌という方法を採用したものである。それ自体の完成や配布がゴールではなく、それを媒介(メディア)として、事業全体や地域を駆動させていくエネルギーを生み出しているということがよく伝わってくる。

取り上げられている具体例

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『森ではたらく!』トーク・大交流会[古川大輔]|【イベントレポート】

盛況のうちに終えた7.15(日)「出版5周年プレ祝い『森ではたらく!』トーク・大交流会。2週間経っても熱気冷めやらぬ(?)なか、編者で当日のモデレーターをつとめてくださった古川ちいきの総合研究所・古川大輔さんが、当日のイベントをまとめてくださいました。

参加いただいた皆さん、この度は、ありがとうございました。4年前に出版した「森ではたらく!」。4年後に著者がどうなっているか、読者・ファンの皆さま

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『マーケットでまちを変える~人が集まる公共空間のつくり方』(鈴木美央著/学芸出版社)

『マーケットでまちを変える~人が集まる公共空間のつくり方』(鈴木美央著/学芸出版社)を拝読しました。

いや、これはすごいです。誤解を恐れずに言うと、さくっと簡単に読める本ではありません。俯瞰して観察し論考するために一度深く潜ることによって、マーケットがあらゆる人(つまり町)にとってポップな存在になりうるという証明を行った記録。

あるいは、
数多くのフィールドワークと定量データを盛り込み、自らの

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ローカルメディアに求められる「編集」とは何か|尾内志帆|【ブックレビュー】

地域に根付き、多様な人をつなぎながら継続するための考え方とノウハウを解説した『ローカルメディアの仕事術』。「住まいマガジン びお」編集長の尾内志帆さんによるレビューです。

「地域×編集」というテーマで特集される記事や媒体が目につくようになった。実際、都市から地方へ移住する編集者や、ある地域へ足繁く通う編集者ともよく出会う。かく言う私も、昨夏に15年住んだ東京を離れ、浜松市へ拠点を移した。全国にあ

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建築をつくるより、場所を使う時代の公共空間を考える。〜公共R不動産プロジェクトスタディ〜

先日、公共R不動産の新刊『公共R不動産のプロジェクトスタディ』の刊行記念イベントに行ってきた。

どういう想いを持ち刊行するに至ったか、どのように数多のプロジェクトを分類し、編集したかという裏話、制作秘話といった内容だった。

公共R不動産のディレクターである馬場正尊が語る「日本の公共空間の変革」に関する面白い話を聞くことができた。

建築空間デザインを「かっこよくつくる!」想いを大切にしながら、

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芸術と技術を融合するディテールに宿る情熱|関本竜太|【ブックレビュー】

北欧を代表する建築家アルヴァ・アールトの美しく機能的なディテールを集めた作品集『アルヴァ・アールトの建築 エレメント&ディテール』に寄せられた、建築家・関本竜太さんによるレビューです。

アールトの建築はディテールである。逆に言えば、ディテールにこそアールト建築の本質は宿っているといえる。

アールトの建築の魅力は、作品集などからはけっして推し量ることはできない。アールトの建築に触れてみたいと、私

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