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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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2019年7月の記事一覧

映えないけど、地味で茶色いおかずの魅力☆〜夕顔の話〜

映えないけど、地味で茶色いおかずの魅力☆〜夕顔の話〜

先日、田舎に帰ったら、行きつけのお店の小鉢に夕顔の煮物がついてきた。

最初、何かわからなくて、凍み大根かと思ったら、夕顔だった。

夕顔は、岩手の夏の味。

冬瓜に似たような姿だけど、夕顔は実はかんぴょうの素になる。夏に身体の熱を取ってくれるウリ科のものなので、夕顔も外で働く農家のほてった身体を冷やしてくれていたのだろう。

おばあちゃんは、カツオのなまり節(カツヲを茹でたり、蒸したりした加工品

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組み合わせの妙〜果物×○○〜

組み合わせの妙〜果物×○○〜

山梨の知り合いの農家さんから、たくさんの桃が届いた。日川白鳳という、甘くて香り良くて、割と食感がしっかりしている品種(もちろん、熟すにつれて柔らかくなる。)

使いきれないと困ると思い、とりあえず半分はコンポートにした。

桃のコンポート桃 4個は半割にして、種をとる。

水800cc、白ワイン180cc、グラニュー糖240gを合わせて煮立て、桃を皮面から入れる。弱火で5分煮たら、ひっくり返し、さ

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たとえ牛歩でも〜牛と私〜

たとえ牛歩でも〜牛と私〜

久しぶりにゆっくり本を読み、note を開く余裕ができたありがたさ。

そもそも、始めたきっかけは、ほぼ日が好きなので、糸井さんみたいに毎日何かしらか文章を書いてみようと思い立ったが、なかなか続かない。

高山なおみさんも好きなので、シンプルな料理を作り、本を読み、エッセイを書き、感受性豊かにイキイキと暮らしたいと思うけど、時々心はカサカサになる。

暮しの手帖とか、天然生活とか、うかたまとか読ん

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