記事一覧
キャバクラに行きたい
わはは、ラッキーだね。誰のだか分かんないけど、お気の毒さま、こんなに分厚いお財布おっことしちゃって、ホントついてないよね、拾ったこっちはラッキー最強、おかげでこれから飲みに行けちゃうもんね。
こないだ先輩に連れてってもらったキャバクラ、何だか気に入っちゃって、二か月前くらいか、ずっとまた行きてえなと思ってて、先立つものはとりあえず無いは、優しい先輩は会社の経費の使い込みがばれて遠い小島に流され
終わりよければ最高!
頭が割れるようだった。昨日の失態を思い出しながら、キッチンへ行き、蛇口に口をつけて水をがぶがぶと流し込んだ。下らねえ仕事に下らねえ奴ら、いっそぶっ殺しちまえばせいせいしたはず。あんなことが起きるなんて、誰に予測できる? 俺のせいじゃねえだろ、誰にも防げねえよ、あんなアクシデント。
「あら起きたの? 何があったのか知んないけど、アタシの身体にぶつけないで欲しいわね、もたないわよ、ホント」
二週間
あんたには分かんない、から、ん?、まで
あんたには分かんない、女は言った。
今なんて言った?、男が笑う。
うまいな、これ、シロノワール、と喜ぶ僕。
えらく混雑したカフェこめだ。
女と男と、隣の席には人間ウォッチングの著者の耳。
勝手に仕事辞めちゃって、何考えてんのよ!
きっつい顔すんなよ、可愛い顔が台無しだよ。
くりとお芋のロールケーキ!
今朝からこもって書き物してる。
今夜が〆切、あとがない。
さっきだってそう、と女が言って、
知
こんな僕にも彼にょができました!
彼女の目は琥珀のようにやさしく輝いている。瞳孔は猫のそれのように縦長で、きっと神秘的な力で僕の心の中までお見通しなんだと、そう思えてならない。
(お前の姿はぼんやりとは見える。心はその幾倍も鮮明に思い描くことができる)
彼女の思いは僕自身の感覚よりももっと僕自身の核に近いみたいな感じがして、とても不思議な気持ちになる。ぼんやりと聞いているラジオ放送で、突然有名DJが名指しで僕に語り掛けてくるか