牡蠣の一生

しゅんしゅしゅんです。

・大丈夫と言うことから大丈夫は始まるのだ
・若い時は理想を追うが、歳を重ねると相応のものを追うようになるから安心しろ
・性格は形状記憶合金のようなもの
・緊張や憂鬱は後の充実感、高揚感の予告信号みたいなもの。人生はジェットコースターのようだ
・ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。
・神様、来世で僕に利他主義を標準装備してください。
・人生って意味がないからこそ”せっかく”だから楽しいことをするのだ
・主観の強い人のエネルギーに、客観により自分を制御しながら生きている多くの人は惹きつけられてスターと呼んだりするのであろう

どうですか?どうでしょう?

まるで、ビジネス書(自己啓発系の)の中にあるような、含蓄に富んだ固い一節達ではないですか?まさか、芸人さんのエッセイの一節とは思えない。でもこれ、オードリーの若林さんのエッセイ「社会人大学 人見知り学部 卒業見込」の中の一節なんです。

何が凄いって、好きだなと思った部分を抜き出すと、ビジネス書かのような一節なのに、文全体はやはり芸人さんのエッセイ。日常の経験をユニークな視点で面白おかしく、軽やかに書いている。それでいて、言いたきことは、はっきりしている。

書き出しのエピソードでにやっとさせる。がっちり心を掴んで、最後まで離さず、リズミカルに文章をたたみかける。最後の一文はフッと緩めていて読後感が心地良い。

とても文章の参考になるなあと。内容よりなによりそんなところに着目しました。

芸人さんってほんとに才能にあふれているなあ。

では。

※ちなみに、タイトル「牡蠣の一生」は、本書に収録されている、一番好きだなあと思ったエッセイのタイトルでした。気になったら是非読んでみてください。


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