きちまる

どこにでもありそうな、日常の記録 小説を時折添えて

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最近の記事

送信取り消し

仕事を終えて、部屋でソファにもたれていたら、突然の吐き気。 これはやばいと思いながら、走ってトイレへ向かった。 トイレと睨めっこ。便器に顔を近けたが、吐けなかった。 朝から6時間、飲み物を飲んでいない。ご飯も食べていない。 間違いなく、脱水症状だろう。 飲み物が部屋になく、同期に部屋の前に飲みものを置いてと頼んだ。 水道水を何杯も飲んでいくうちに、ようやく吐けた。 2度吐いてから、同期からミネラルウォータの配達。 彼氏に脱水になったかもとラインを送って、ぼうっと、

    • 生活が変わって。

      新入社員と働いて、まだ一ヶ月しか経っていない。体感は二ヶ月以上だった。 人には理解されずらい、勤務体系。 各地に飛び回り、休日に公休があるなんて稀なこと。 あまり話すと色々とまずいので話せないけれど、各地を飛び回る部署に配属してもらった。 一ヶ月で気がつけば6か所ほど全国飛び回って、その中で、わかったこと。 私はあまりにも体が弱い😭 研修二週間で自律神経を乱し、 研修三週間目に風邪をひき、 そして本日は部屋に戻ってから脱水症状でトイレに吐く。 「体調管理は仕事の

      • 口論は続く

        先日、地元へ帰ることができた際、彼と共に過ごした。 せっかくだから、散歩をしようか、イタリアンを食べに行こうか。 悩んだ末に、今話題の映画を見に行くことになった。 そのついでに、私の買い物をつき合わせた。 私は、必要なものは何かたくさん考えながら買い物する横で、 「それなら、百均のほうがいいんじゃない?」 「スーパーのケーキ買うなら、一日我慢して高くて美味しいケーキ買ったほうがいいよ」 と、様々なアドバイスをしてくれる。 けれど、けれどね、たくさん考えている脳みその中

        • 日記📓

          私の友人は可愛らしい小ぶりの鞄から、写真やシールで彩られたスケジュール帳を出した。 「これ、私のお気に入りノート」 口を結んで笑う友人の顔がキラキラしていた。 そのノートには日記を書いているという。 旅行へ行くと、その土地で買ったシールを貼り、写真を貼る。 表紙には推しのチェキ、可愛らしいステッカー、かわいいものが大好きな彼女がそのまま表現されたノート。 「どこに行くでもこのノート持ってくよ。ほんとおすすめ!」 ぽんぽんとノートを撫でるのを見て、羨ましく思った。

        送信取り消し

          別れの言葉

          4月から、新社会人となって、地元を離れる。 そうなると、みんな、誰しもが「元気でね」「生きていてね」「頑張りすぎないでね」と口々に言う。 「寂しくなるなぁ」も、聞こえてくる。泣く人もいる。 いやいや、やめてくれよ。 私はまだ会うつもりでいるのに、まるで今生の別のような、そんな言葉の数々。 しまいには、私の彼氏まで寂しいと泣いている。 やめてくれよ、ちゃんと生きてる。死ぬわけではないんだから。 私は会いたい意志を伝えるために、 今後も付き合いのある友人たちには「これ

          別れの言葉

          リビング

           リビングで母が布団を敷いて眠る。  母の抗がん剤治療が始まってから、母はほとんど寝たきりだ。  今までは母の部屋で一人、眠っていた。私はそれが寂しく、つまらなくもあった。まるで家にいるのに、一人みたいで。  こないだ、家へ帰ると、リビングで布団を敷いて母が寝ていた。それに心が躍って、わくわくと跳ね出しそうだった。  小学生の頃、家族四人全員、インフルエンザになったとき、リビングに布団を敷き、みんなで肩並べて寝た。そして起きたら、大きなテレビでみんなでゲームをする。  そのと

          モネ

          今日はモネを見に行ってきた。 まるで違う国を旅行するかのように、額縁の窓を覗いてきた。 モネの見た世界をそのまま見れたように感じて、いまだに興奮がおさまらない。 金色の額縁を覗くたびに、息が浅くなった。 淡い色で描かれる世界に、一筋の太陽光があまりにも美しい。 川に船が浮かぶ、水面に揺れる影。 霧の中で霞む橋を、日の出が照らし出した。 モネに酔った、こゆーい1時間。 そのまま、原田マハの『モネのあしあと』をKindleでポチり、ポストカード2枚、ノートを一つ買

          口腔がん

          もう、あれから二週間経つだろうか。 母から笑顔で「口腔癌になった」と告げられた。 母が癌であることが、信じられなかった。 母のがん症状が出始めたのは、おそらく3、4ヶ月前からだった。 謎の食欲不振、けれど何か食べなければ具合悪くなる。お米や麦を食べるとさらに具合悪さが加速する。 母の顔はこけ、体重は一気に5キロ減った。 最初、母は糖尿病を疑っていた。 実際病院へ行ってみると、糖尿病ではなく、胃潰瘍だった。腫瘍があったがそれは良性だった。 じゃ、5キロ減ったのも納得

          石垣島ライフ

          内定者として、石垣島のホテルで三週間働かせていただいてます! それも残すところ1日です。 フロント、レストラン、ハウス、すべての仕事をやせていただいて、分かったこと。 それは、ホテルに休みはないこと。 年末年始は休み!  なんてことはない。年末年始のホテルは、もはや戦場。 31日から始まった、4連勤。 年末泊まったお客様が帰ったら、次はお正月に泊まりに来るお客様。次から次へと宿泊される。 お客様に「あけましておめでとう!」と言われて、「ああ、今日正月なのか」と知るほど、日

          石垣島ライフ

          だらし無さから脱却の巻

          大学四年生というと、就活、卒論、人によっては国家試験、公務員試験。 バイトの人や親戚の人たちから「あら大変そうね」と背中ポンポン。 その優しさ、嬉しいけれど、違うんですっ 私の場合、週一の授業、バイト、バイト、遊び、そして遊び、旅行、またバイト。 世の大学四年生がどのような暮らしを送っているか私は詳しく知りません。 ただ、私の大学四年生の生活は堕落。 就活を去年の夏から始め、バイトを掛け持ちし、泣いて、寝て、食べて、働いて、知らない人たちと話して、着慣れないスーツ

          だらし無さから脱却の巻