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日々、想い事

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日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀
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2020年10月の記事一覧

“画伯”の意味を知って枕を濡らした夜。#みんなのフォトギャラリー

“画伯”の意味を知って枕を濡らした夜。#みんなのフォトギャラリー

「みんフォトに登録してほしい!」

先日、私の絵に対してそう言ってくださった方がいた。それはとても嬉しい言葉で、信じられない心持ちだった。

◇◇◇

「画伯」と呼ばれて久しい。
いつだって真剣に描いているはずなのに、どういうわけか、「は…?」と言われる。でも、そのリアクションにもだいぶ慣れた。

絵を描くといつの間にか大喜利が始まるようになった今日この頃。私の絵は、どうやら一目で理解するのはなか

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珈琲と共に飲み干せる程度の感傷の断片。

珈琲と共に飲み干せる程度の感傷の断片。

諸事情があり、とあるビジネスホテルに泊まっている。狭くも広くもない空間で一人静かに過ごしていると、今年の3月をまざまざと思い出す。自宅にも帰れず、行く場所もなく、海の駐車場で夜を明かすことに疲れ果てた私は、安いビジネスホテルを探して二晩をそこで過ごした。アパートの鍵を手に入れるまでの数日間、私は38歳にして”家なき子”だった。

デスクの正面には鏡があり、そこに映る顔はしっかりと年を取ったなと感じ

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空を嗅ぐ。【400字】

空を嗅ぐ。【400字】

眠剤を飲まずして朝まで一度も起きなかった。そういう日の翌日は頭のなかの透明度が段違いで、いつも驚いてしまう。それはとても素敵な朝で、まるで洗い立てのシーツみたいにパリッとした気分である。

布団のなかで伸びをする。ぐっと伸ばした背中から、ポキポキと小さな音が鳴る。固まっていた関節がほぐれ、頭に血流が勢いよく回り始める。

起き上がってまず、お湯を沸かした。最近、なるべく朝一で白湯を飲むようにしてい

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そういうときこそ、食べるんだ。

そういうときこそ、食べるんだ。

悲しみや苦しみが深いとき、人は「食べる」ことを疎かにしがちだ。食べることは生きることと直結している。生きる力が不足しているときは、食べ物を摂取するためのエネルギーが枯渇した状態にあるのだと思う。これは医学的にどうとかいう話ではなく、私個人の経験に基づく推測の話だ。

近頃、少し食欲が落ちていた。詳しくは書けないが、先日息子が理不尽な目に合い、それによって私も深く傷ついていた。一番傷ついたのは息子だ

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不確かだから、愛おしい。

不確かだから、愛おしい。

私は今年、39歳になる。この年まで生きてきて思うのは、過去の自分と今の自分は全く違う生き物だということだ。

人は、経験から思考を重ねる生き物だと思う。原体験は人それぞれであり、そこから生まれる思想も人によって様々だ。人は皆、自分にしかない歴史があり、それは必ずしも明るいものばかりではない。誰にも見られたくない種類のものもあれば、今の自分とは真逆の考えに囚われているものだってある。

noteを始

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