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なるべく上等な劣等感日記

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誰も劣等感を脱ぎ捨てることはできない。人生はけっして素晴らしいものではないが、どうせ生き続けなければならないのなら、なるべく上等な劣等感を身につけた方がいい。 ──吉行淳之介
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2018年3月の記事一覧

女性との接し方は大きく2パターン

「男性には女とヤルのが好きなタイプと、女といるのが好きなタイプがいて、ぜったい長谷川さんは後者ですよね」と言われたので「そうです」と答えた。バズりそうな言い方で、さすが広告に強いクリエイターだなとぼくはその言葉の鋭さにしびれていた。

広告代理店から独立し、起業して新しいチャレンジを続けている方と、木曜日にランチを一緒にした。年齢は3つほど上のはずで、それしか変わらないのに、やっぱり表舞台でゴリゴ

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東京フレンドパークの渡部リーダーは褒めすぎだけど最高うれしい

月曜日の夜はトークイベントにお招きいただき、ストロングゼロを片手に「お金」や「見積もり」の話をアレコレとした。

内容のポイントなどは、あひるさんがレポートしてくれています。

https://ahirugirl.hatenablog.com/entry/2018/03/28/110418

正直、始まる前まではちゃんとしゃべれるか不安だったのだけど、ストロングゼロの神が味方をしてくれたのか、ふだ

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31歳の少年が東京を走る、走る

土曜日と、日曜日のこと。仕事を家で進めていると、恋人から連絡がきて、泊まりにくるという。ふいに訪れた嬉しい予定に、雑然としていた部屋をすこしなりとも整え、たまったゴミを捨て、スーパーへ買い出しに行って備える。

部屋をきれいにするには友人を定期的に呼ぶといい、というのはすっかり浸透したテクニックだと思うけれど、ぼくみたいに〆切直前にならないと馬力が出ないタイプには、このポジティブな強制力はとてもあ

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スケジュール連絡だけは爆速で返す流儀

仕事中はSlack、FacebookMessenger、Twitter、チャットワーク、LINE、メール……と、ありとあらゆる連絡経路をオープンにしているのだけど、今日はまことにありとあらゆるところから、ありとあらゆる手段で連絡がきた。フリーランスになってからというもの、連絡経路がどんどん増えていく。会社ごとに連絡が取りやすいツールが違うからで、こればかりは仕方ない。

ぼくは筆まめというわけでも

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We Are The World大好き人間

打ち合わせの最後になって結構いい指摘ができたみたいで(参加した人たちが「あー」って納得した感じが出ると嬉しい)、次の現場の対談取材でも「横からすみません」とカットインしたのが後から「ナイスパス!」と褒められたりして、ほくほくする。

ぼくは頭のなかで言葉が渦巻くというか、これ!って短く言い切ることがなかなかできないらしく、相手が汲んでくれて助けられることも多々で申し訳ない。

でもたまに、こんなふ

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食べて寝て食べる平和と、親子丼の「頭」

月曜日から水曜日までわたわたと過ごしてしまって、しかも行く先々で疲れが顔に滲んでいたらしく、ご心配をいただいたりして、よろしくないとおもう。

満足に日記も書けないし、何があったかも記憶が薄くて、でも予定だけは落とさずに完遂したからGoogleカレンダーだけがぼくの生きている証拠みたいになっている気がする。その裏には仕事の移動中に「恋人とご飯食べたい」とか「読みたい本がある」とか、いろいろあるはず

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キミが化粧品売り場をのぞく前に伝えておきたいことがある

すっかり1週間前のことになるけれど、ホワイトデーのお返しとして、恋人にはちょっと良いリップクリームを贈った。

猫をあしらったケースが可愛いやつで、恋人と話しているときに「あのブランドのリップがすてき」と言ったのをメモしておいたのだった。ずるいプレゼントではあるけれど、ぼくは優柔不断で何を決めるのにもおっかなびっくりのところがあるので甘えることにした。

店員のお姉さん(と書いたけれど、きっとぼく

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ネットにちらばっている僕の散漫な土曜日

土曜日のこと。記憶がない。朝起きてすぐ仕事を始めて、気づいたら夜中だったような……Twitterを見返してみたら、どうやら日記を書いてから、 横道にそれたりしながら、仕事をただただ進めていた日のようだ。

Twitterやメールボックス、かわしたLINE、Amazonの購入履歴。そのそれぞれに「ぼく」がいて、その時には何か心が動いていたであろうに、こんなスピードで過ぎ去ってしまうなんて。

短期的

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肯定の対義語に「否定」を置けないタイプ

しゃべって、謝って、書いて、しゃべって、謝って、書いて……を繰り返した一日だった。確定申告の狂乱から一夜明け、詰まりに詰まった仕事を手前からどうにか切り崩していった。

以前仕事をした方からご紹介いただき、日本に名だたる某広告企業を訪問した。そこのお仕事を受けることになりそうで、ご挨拶に。建物には何度か来たことあるけれど、個人での仕事は初めて。緊張しながら先方に会ってみると、気さくに話してくださる

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確定申告で自分を点検したがストロングゼロで全部忘れた

ここ最近、この3月15日のことが気がかりで仕方のない日々を過ごしてきた。確定申告の〆切日だ。実は過ぎてしまっても1ヶ月以内に済ませればお金がちょこっとかかりはするものの大ごとにはならない……らしいのだが、まぁ、ちゃんとやるに越したことはない。

夏休みの宿題は余裕で最後まで溜めてきた。むしろ「やらずに済む方法」ばかりを考えたり夢見たり、ごにょごにょしてきた。当然、期限前に終わっているはずもなく、着

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カレイのたまご、多くするか?少なくするか?

水曜日のこと。あまり記憶がない。たった2日前のことなのに「恋人と夜中に交わしたLINEおもしろかったなー」と見返したら月曜日だったし、あの飲み会は熱かったなぁと思い出したのも火曜日だ。

水曜日が悪いんじゃなくて、ぼくがまさに確定申告という名の強敵に「忙殺」されているせいだろう。ぼくは水曜日を愛している。気持ちが軽くなるし、眠るときにちょっとだけ週末の気分に差し掛かっていくようで。

記憶がうすい

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熱すぎる思い込みを胸に抱いて進め

仕事で、五反田から品川へ移動するときに、すこしだけ間が空いたので歩いていくことにした。

コワーキングスペースのCONTENTZさんのそばにある「信濃屋」で生姜のきいた唐揚げに、豚肉よりあっさりながら充実感のある鳥メンチを買って、美味しい飲み物が詰まったロング缶を傾けながら、ぶらぶらと向かう。

坂を登っていると、ふと目に入ったのが「ソニー歴史資料館」だった。時間もちょっとあるので、入ってみること

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愛しさの温度は人肌くらい

その建物は円形で、本屋とラブホテルが縦真っ二つに半円ずつで共存していた。最上階付近は一つのフロアで集会ができるようになっていて、たくさんの男女が歌っているなか、ヒステリックな喧嘩をしているカップルもいた。ぼくは喧嘩、というより怒声が苦手なので、その場を早々に離れる。

出発の時間が迫る。埼玉県所沢のさらに奥まで取材に向かわないといけないのに、必要なものが見つからなくて建物内を走り回っていた。

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相方やパートナーに代わるピッピ的待望論

メルカリで吉行淳之介の本を買ったら、とても丁寧に梱包されて届いて、茶封筒に手紙が添えてある。

手紙はぼくの名前からはじまり、「人生も本も整理する段階に入りました。積ん読のままの本も喜んでくれると思います」といったふうに書かれている。プリントアウトしたものだけれど、その一通ずつの心遣いを嬉しく思う。メルカリが間をつないでくれても、その両端にいるのは人間に変わりない。

久しぶりにまいちゃんと会って

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