図書館員の別れの言葉~サヨナラは言わない~
こんにちは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!
春は出会いと別れの季節と言いますが、図書館に限らず、この時期になると、新しく入って来る方がいれば、去り行く方もいらっしゃいます。
私自身、何回か図書館を移っているので、「去り行く」側にもなりましたし、去り行く方を何度も見送ってきました。
図書館を去る方の中には、全く別の仕事に転職される方もいらっしゃいますし、業界全体で女性スタッフが多いこともあると思いますが、結婚して家庭に入られるとか、子どもが生まれるからしばらくお仕事はお休みします、といった方も多く見受けられます。
しかしながら、私の肌感覚としては、「別の会社に移って別の図書館に行く」とか「同じ会社内の別の図書館に異動する」といった、図書館業界内で動かれる方が、圧倒的に多く感じられます。
何を隠そう、私もご多分に漏れず、これまで同じ会社内で別の図書館に異動したり、別の会社に移ったりしてきました。
で、そういった、別の図書館に移るスタッフに対して、図書館員が別れの言葉として、必ずと言っていいほど伝えるのが、
「まあ、図書館業界って狭い業界だし、今後何かのやり取りをすることがあるかもしれないし、また一緒に働く機会もあるかもしれないから、その時はよろしくね!じゃ、またどこかで!」
これ!!
そうです、以前「限りなく狭い図書館業界、合言葉は『図書館員みな知り合い』」(https://note.com/hashitosho/n/n29bbe54f4f64)という記事でも書かせていただきましたが、図書館業界は狭い世界の中で人材がぐるぐる回って成り立っている世界なので、上記の言葉は単なるお別れの際の常套句として言っている訳ではなく、結構本気で言っています。
実際、私も「他の図書館に移って前に一緒に働いていたスタッフさんとまた一緒になった」ということがありましたし、ある公共図書館に勤めている時には、ベテランのスタッフさん同士が
「一緒に働くの、20年ぶりくらいだよね」
と仰っていて腰を抜かしそうになりましたけど、一人の人間が生まれてから成人するまでの時間を要してまた図書館で再会するなんて、そんな衝撃的なことも、スタッフの皆さんに伺った話によると、よくある事だそうです。
なので、図書館員に「サヨナラ」はありません。
「またどこかで!」
私はこの別れ方、結構気に入っています。
ま、お別れは、無いに越したことはないんですけどね…
本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
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