ヴォネガット

77.死とは何か?泥の私|2019.6.27

最近はOculus Questで、夜な夜なVRChatへ出向いている。新しくできたworldを訪問してみたり、日本人が集まるworldへ行ったりしている

平日は次の日朝に起きなくてはならないし、充分な睡眠時間を確保したいから1時間ちょっとしか滞在できない。22時頃から人が集まり始めるらしいのだけど、場が盛り上がってきた頃には私は離脱している。実際の知り合いがいるわけでもなく、VR初心者かつVRC

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vol.46「他責が自責に変わるまで、10年」(『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア 浅倉久志:訳/ハヤカワ文庫/1977年刊)

vol.46「他責が自責に変わるまで、10年」

みなさんこんばんは。

春休みもこう長く続くと、曜日の感覚が薄れてきます。

更新日が来てるってことも、ともすれば忘れて…いけません。

今週はSFの大家の、初期作品です。

この作家ならではの味は、まだ形をなしていませんが、だからこそ作風の変化が顕著に表れています。

カート・ヴォネガット・ジュニア、
『タイタンの妖女』。

では、どうぞ…。

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祝『カート・ヴォネガット全短篇』完結! 大森望×柴田元幸スペシャルトーク採録

『カート・ヴォネガット全短篇』が全4巻で完結しました。これを記念して、昨年10月に1巻刊行記念で開催された監修者・大森望さんと、4巻訳者のひとり柴田元幸さんのスペシャルトークをSFマガジン2019年2月号より再録します。

■ヴォネガットとの出会い
大森 柴田さんとこういうところでお話をするのは初めてですね。実は柴田さんとはふたりとも卒論をヴォネガットで書いているというたいへん深い因縁があるんです

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ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
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『カート・ヴォネガット全短篇(全4巻)』大紹介!

日本で一番愛されていると言っても過言ではない作家、カート・ヴォネガット。優しきニヒリストと称されたおじさんは、2007年にこの世を去りました。『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』などの傑作長篇のインパクトが強いヴォネガットですが、短篇も切れ味は同様です。没後10年を経て、かれが生前に遺した98の短篇を8つのテーマに分類、4巻で刊行する『カート・ヴォネガット全短篇』が2018年9

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vol.22「アメリカに来てはいけない」(『国のない男』カート・ヴォネガット 金原瑞人:訳/中公文庫/2017年刊)

vol.22「アメリカに来てはいけない」

みなさんこんにちは。

今回はエッセイです。
カート・ヴォネガットの遺作、『国のない男』。

ヴォネガットは、戦後アメリカ最大のSF作家です。

そういえば、僕がSFを読み始めたのはごく最近ですが、熱しやすく保温しやすい方です。

わりと冷めない。

人生の楽しみが増えました。

では、どうぞ……。

文学とは、敗者が紡ぐ物語である。

予備校に通ってい

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カート・ヴォネガット 『人みな眠りて』

★★★★★+♥

 ヴォネガットの未発表作品を集めた短篇集。1950年代に書かれたものなので、まだ作家としての地位を確立する前のものです。没後10年目にしておそらく最後の著作となるでしょう。蔵出しの1冊です。

 ヴォネガットは自分のお父さんに「おまえの本には悪人が出てこなかったなあ」と言われたそうですが、たしかにヴォネガットの小説には真の悪人というべき人は出てきていない気がします。すべての作品

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物体を並べて文字列を作り、空白を想う

先月末、下北沢ケージで開催された「TOKYO BOOK PARK vol.1」で活版印刷を体験。これが感動的だったので、いまさらながらざっと体験記を書いておこうと思います。

 「TOKYO BOOK PARK vol.1」は、代々木八幡の古本屋リズム&ブックスさんの呼びかけで立ち上がったブックフェスの企画。10月末に第一回が開催され、もちろん我がクラリスブックスも本をたくさん売りました。古本屋だ

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