日刊寺田家_幼少期

記憶と記録(寺田家・ママ)vol.7

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(「日刊・寺田家」について簡単に説明します。)

■「日刊・寺田家」毎日ほっこり新発見。オンラインホームステイとは?

・障がいのことを知るには、当事者の家に遊びに行くのが一番。生まれつき脳性麻痺で「車イスホスト。」著者の寺田ユースケ、その妻、そして両親がエッセイを更新していきます。(更新頻度は、週に5,6記事です。)本人だけでなく家族の本音を知れるのが魅力です。

・月額定期購読は、寺田家に月に一度遊びに行く往復交通費を想定して600円をご支援いただければ幸いです。(クレジットカード決済は初月無料です。)

・月額定期購読(600円)としてご支援くださった方は、寺田家のfacebook非公開グループに招待致します。希望者のみ定期購読画面をスクリーンショットして、寺田ユースケにメッセージしてください。

寺田ユースケ facebook→https://www.facebook.com/yusuke.terada.37

※いただいたご支援は、寺田ユースケの活動費として使わせていただきます。
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寺田家へようこそ!!
今日は、寺田ママの更新です。


1992年11月のある晴れた週末。

その日は、いつものように夫がラグビー関係の仕事で家を留守にしていたので、私と息子は二人きりでのんびりとした午後を過ごしていました。南西から差し込む太陽の日差しは柔らかく、空気は乾いているものの、これから寒い冬がやってくるとは思えないほどの気持ちよい午後。畳の上にちょこんと座っておもちゃで遊ぶユースケを見ながら、この子のどこが他の子どもと違うのだろう…とぼんやり考えている私。遠い昔の記憶ですが、今でも鮮明に心に残っているのは、そこに当時の私には受け入れられなかった辛い記憶があるからです。

その時、私は手にカメラを持っていました。今のように携帯なんてなかったので、少し大きくてごついカメラのレンズを通して、息子を見て、時々シャッターを押しました。おもちゃで遊ぶ真剣な表情、振り返って見せる屈託のない笑顔、何枚も撮り続けながら、この写真の1枚が、“あの写真”になるんだ・・・と心の中でそのことばかり考えていました。

“あの写真”って、わかりますか。それは障害者手帳の写真です。

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