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制作日記ー阿部定さんのこと、自律神経整えるためにー

5月27日


昨夜は「憧憬のブルターニュ展」の図録と、「フランス映画旅行」を読む。

池波正太郎氏が1970年代に訪れたパリは、煤や汚れが洗い流されて白かった。

それ以前のパリは煙突が並び、黒い煤けた、圧迫されるような重厚な雰囲気だったらしい。
わたしはまったく現地に行ったことがないのだけど、アジェやブレッソン、ドアノーらの昔のヨーロッパ映画をみると、確かに暗く、侘しさが壁一面に貼られたポスターやら、重い石畳に刻まれている気がする。
特に夜の闇が深い。。。


戦火は免れたが、今のパリは、戦前の古さや手垢が残ったパリではもうないと思う。

お前、行ったこともないじゃんけ、と突っ込まれそうだが、氏のほかにも、
1960、70年代が古いパリの風景が残っていた最後の時期、という渡仏作家がちらほらいるので、まあそうなんだろう。

東京はパリ以上に全然違う街になっている。

こちらの舞台は戦後のウィーンなのだけど、石畳と影の演出がゾッとするくらい美しくて幻想的で学生の頃に釘付けになってしまった。
⬆️内容はほとんど忘れてしまったけれど、不気味なシルエットの画面は強烈だった。

たしか藤子不二雄先生の「まんが道」でも紹介されていた気がする。

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ほぼ毎日更新。 マンガとともに歩む制作日記です。 イラスト、マンガのほかに、マンガメイキングや、日々思っていることを赤裸々に、悩んでい…