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コンプレックス。

3月19日 火曜日


作画に時間がかかるすぎるのがいちばんのコンプレックスだ。

わたしのうつ病の原因はまさにそれではないか、というくらい
それはもう、二十代からずっとずっと悩み続けていた。

そのコンプレックスはつまり、

そもそも絵の天分がない、という幼少期から起因しているのだけれど。

今日はそれをどうすればスムーズに続けられるのか悩んだだけの日だった。

下絵とペンを入れていたら、また自分の作りたい作品がのびのびに伸びて完成までに時間がかかる。

テンポよく作りたい。

さっさと早く作りたい。

今日は気象病も手伝って、
悩んで、寝て、チョコバナナロール食べて、寝て、悩んで。
廃人のようであった。

昨夜はワルシャワゲットーのYouTubeをみて寝た。

ぐっしょりと大汗をかいて、嫌な汗の匂いと共に早朝覚醒した。

あの世界、あの群集、あの密集地をどう自分一人で描ければ完成できる目処がつくのか。。。。

複雑な西洋の装飾建築、
日本人には馴染みの薄い風習。。。。

途方も無い。

調べることだってたくさんある。

絵の時間がかかりすぎると、私のモチベーションは下がりまくる。

そもそも絵を描くこと自体苦手だから、やりたくなかったら、1週間でも放置してしまう。


そして年月は流れる。


本当は。


できれば1作品に1週間〜10日で仕上げたい。

どうすればいいのか。。。。

たくさん描きたいのに、手は私一人だ。

当時の資料も頭に入れる時間も必須だ。

子供の相手や家事も必須だ。


なんて人生はシンプルにゆかないのか。


悩んで寝て、悩んで寝ての繰り返し。

夕方、ネットを何気なくみていると、

ペン入れはせずにシャーペンで描いている作家さんのインタビューを読んだ。

私の好きな作家さんは、ペンを入れずに原稿にシャーペンで描いて、PCに取り込んで作っていた。

懐かしい雰囲気の霞んだ絵柄の作家さんは幾人かいるのだが、
手法は一体どうしているのか、と思っていたけれど、

そもそもペンを入れてなかったのか。。。と思った。

そうか、カラーやら縦読みやら、写真からの背景取り込み。。。
なんでもありの今のデジタルマンガ時代。

どんな画材でもOKなんだ、と思い、

すぐにAmazonで0、5で3B、4Bのシャー芯とシャーペンを注文。


私の描き方は、ものすごく時間がかかる、本当にアナログが上手い人でしか通用しない作り方だった。

夜に重い気分が溶けて、楽な心持ちになる。

どうなるかわからないし、雰囲気がガラリと変わるかもしれないけれど、
試してみる価値はある。


こんな風に、何も出来ずに鬱々と悩みあぐねる日はとても多い。



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