記事一覧
Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新
2023年のリリースは平山個人の自主制作活動14周年記念冊子と、h025『The Dream's Interval』くらいのものであった。公私ともに足踏みしてばかりの年であったが、後半は準備期間という意識でやり過ごしていた。
各SNSアカウントやBandcampのメーリングで送った内容をこちらにも転載する。ニュースレター画像のほか、Youtubeチャンネルにも申し訳程度の予告動画をアップロード済
⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)
House Of Mythologyとデヴィット・チベットが数年前から始めたCurrent 93の旧譜復刻レーベル「HOMALEPH」から、2枚のアルバムが同時にリイシューされた。アイスランドのヒルマー・オウン・ヒルマーソンとの連名で作られた『Island』(1991)と、ほぼスティーヴン・ステイプルトン(Nurse With Wound)単独の仕事とも呼べる『In Menstrual Night
もっとみる【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue
2024年3月発行
76ページ A5 full-color cover and b/w text
部分的に日英併記(今回英文はほぼないです)
2023年報告と進捗 ~幽霊民俗研究など
2023音盤記録 DISC REVIEW2023
ライヴレポート2023 GIGS report
映画2023 FILM REVIEW
随想2023 ZINEブームと15年前の話、アーサー・マッケン再読とカナダに
[h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV
前作『The Dream's Interval』に次ぐcaptainhowdieとのコラボレーション企画。一冊まるまるcaptainhowdieおよび『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)。『FEECO』vol.1掲載記事復刻、描きおろしマンガ・イラスト、作者の独白など多数。内容は以下URLや本記事を参照してください。
A4 48ページ テキストは日本語と英語両方あり
憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇
まえがき何度も当note/当資料室内で述べてきたことだが、日本の憑在論と音楽の接続は、ほぼすべてマーク・フィッシャーと彼がウォーリック大学在籍時代に所属したサイバネティック文化研究ユニット経由の資本主義リアリズムが入り口になっている。それは(生活圏内に大学、クラブ、程度の差はあれど文化的な施設があるような)都市生活者のサイクルが孕む矛盾を呪い、反面その永劫的な再生産から抜け出せないという前提を受
⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)
アルバム全体ではなく、表題曲である「Eve Of Destruction」についての話である。ボブ・ディランがフォークを電化し、Jefferson Airplaneが結成されたフラワー・ムーヴメント元年ともいえる1965年7月に発表されたのがこの「Eve Of Destruction」(邦題「明日なき世界」)だった。PFスローンが書いた曲と詞をThe Turtlesが歌ったが、その後に録音されたバ
もっとみるGUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観
アークシステムワークスの人気タイトルGUILTY GEAR(以下GG)シリーズは、1998年『GUILTY GEAR』にはじまり、2021年『GUILTY GEAR STRIVE』をもって、そのストーリーが完結した。携帯ハードなどで発表されたスピンオフ的タイトルやマイナーチェンジは省略するが、その道程にはプレイステーションで発表された『GUILTY GEAR』、アーケードへと進出した『GUILT
もっとみる雪割りの花咲かずとも詩興湧く
Youtubeに自レーベルSuikazuraのチャンネルを開いたはいいが、更新が滞ってばかりである。アップする内容は近況報告や過去の製作物を紹介するものだが、音声が小さいわ制作ソフトのロゴがテキストとかぶるわと課題が多い。質を上げるためにもコンスタントに更新して都度改善しなければいけないのだが。どうも冒頭のあいさつなど、他人が見ていることを意識するのが苦手だ。
それはともかく、チャンネル登録者数
⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)
10月にストリーミングサービス上で配信されるようになったセラニポージの2枚目。セラニポージとは作曲作詞のササキトモコと、時期によって異なるボーカル(現時点での最新作『メリーゴーラウンドジェイルハウス』ではササキ本人が歌っている)によるプロジェクト。各サービスやメディアでは「serani poji」で統一されているが、セガのビデオゲームソフト『ROOMMANIA #203 』(2000)とその続編『
もっとみる[h025] The Dream's Interval from Children Of ROYGBIV
今年(2023年)のリリースについても更新。
ここ数ヶ月でアクセス数が急に伸びているWEBマンガ『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)と作者であるcaptainhowdieインタビューの記事。
これのおかげか、9月に発表したジン『The Dream's Interval』はコンスタントに売れている。日本だけでなく、アメリカ、韓国、エクアドル、ギリシャといった国々からも
Venture Bros 『Radiant Is the Blood of the Baboon Heart』
2003年からカートゥーンネットワーク内のadult swim枠で放映され、長らく人気を博してきた『Venture Bros』(『VB』)だが、2020年に突如番組の打ち切りがアナウンスされた。ファンダムからはHBO Maxなどに場を変えての復活が叫ばれていたが、ほどなくして作り手であるジャクソン・パブリックとドク・ハマーのコンビは、シリーズ完結作となる映画を一本作ると宣言した。こうして2023
もっとみるNurse With Wound 2023年のリリース
2022年6月にこんな記事を上げてから1年と少し。再発のリリースは相変わらず多く、春にはダブリン市にある"GaralleyX"で初の単独展となる『Formless Irregular』が開かれた。この間に発表されたアイテムを以下に記す。円安がひどいこともあり集めるのは困難を極める。情報の多くはコレクター仲間からの提供によることを留意されたし。
※2023 11/24 『Salt / Salt Ma
⑰ Foetus / HIDE (2010)
2019年11月、ニューヨークはブルックリンにあるFoetusことJGサールウェルのSelf-Immorationスタジオを訪れ、インタビューを敢行した。話題はFoetusの歌詞となり、アニメ『サウスパーク』スタッフがドナルド・トランプを番組内でネタにしないことを発表した声明を例に挙げて、政治的トピックを表現に盛り込むことの難しさを尋ねてみた。それに対してサールウェルは「自分はあくまで個人的なこ
もっとみる⑯ V.A. / In Fractured Silence (1984)
Nurse With Wound(NWW)ことスティーヴン・ステイプルトンのレーベルUnited Dairiesからリリースされたオムニバスが、仏SouffleContinu Recordsから再発された。LPしか出さない版元だという認識だったが、珍しくCDも併発だったから嬉しい。
United Dairiesは79年のNWW『Chance Meeting On A Dissecting Tab