YuHirayamaポータル

『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラ…

YuHirayamaポータル

『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラーですhttps://atochietebura.com/

マガジン

  • 音楽記(Musik)

    聴いた音楽について(不定期) WEBと並行して更新継続。

  • FEECO magazineと時々Suikazura発行物

    自費出版誌『FEECO』および版元Suikazuraのリリース告知や、内容の部分的公開をするマガジン。 詳細は以下URLからお願いします。 http://atochietebura.com/HD/FEECO/index.html

  • 資料(Esoteric & punk)

    主に(ポスト)パンク、ヨーロッパ的秘教音楽。忍冬資料室 https://atochietebura.com/DATA/esotericindex.html の転載。

  • ビデ再(自伝的に記述されたビデオゲームの再読)関係

    90年代から2000年代中頃にかけてリリースされた国産ビデオゲームを文学として、かつ私的に振り返る記事群。『自伝的に記述されたビデオゲームの再読』として2023年内に自費出版予定。 https://atochietebura.com/HD/h026.html

  • Oddworld Inhabitants

    ローン・ラニングとシェリー・マッケナによって設立されたビデオゲーム・デベロッパーOddworld Inhabitantsとその作品群について。 代表作『Abe's Oddysee』(邦題『エイブ・ア・ゴーゴー』)、『Oddworld:Soulstorm』など

記事一覧

固定された記事

Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

2023年のリリースは平山個人の自主制作活動14周年記念冊子と、h025『The Dream's Interval』くらいのものであった。公私ともに足踏みしてばかりの年であったが、後半は準備…

20

⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

House Of Mythologyとデヴィット・チベットが数年前から始めたCurrent 93の旧譜復刻レーベル「HOMALEPH」から、2枚のアルバムが同時にリイシューされた。アイスランドのヒ…

【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

2024年3月発行 76ページ A5 full-color cover and b/w text 部分的に日英併記(今回英文はほぼないです) 2023年報告と進捗 ~幽霊民俗研究など 2023音盤記録 DISC REVIEW2…

7

[h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

前作『The Dream's Interval』に次ぐcaptainhowdieとのコラボレーション企画。一冊まるまるcaptainhowdieおよび『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)。『FEECO』vol.1…

8

憑在論と幻想文学 永井荷風からあがた森魚まで(ラフ)

『FEECO』Vol.5 (2月発売予定)には昨年の研究の進捗を報告するページがあり、そこではパストラル憑在論の日本版について思索している。単に思いついたことを書いているだけ…

9

憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇

まえがき何度も当note/当資料室内で述べてきたことだが、日本の憑在論と音楽の接続は、ほぼすべてマーク・フィッシャーと彼がウォーリック大学在籍時代に所属したサイバネ…

7

⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)

アルバム全体ではなく、表題曲である「Eve Of Destruction」についての話である。ボブ・ディランがフォークを電化し、Jefferson Airplaneが結成されたフラワー・ムーヴメン…

1

GUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観

 アークシステムワークスの人気タイトルGUILTY GEAR(以下GG)シリーズは、1998年『GUILTY GEAR』にはじまり、2021年『GUILTY GEAR STRIVE』をもって、そのストーリーが完結…

8

英国幻想弾語事始 :デスディスク

上ページの転載です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  Fairport Conventionのフィドル奏者デイヴ・スウォーブリックは、1975…

7

雪割りの花咲かずとも詩興湧く

 Youtubeに自レーベルSuikazuraのチャンネルを開いたはいいが、更新が滞ってばかりである。アップする内容は近況報告や過去の製作物を紹介するものだが、音声が小さいわ制…

9

⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)

 10月にストリーミングサービス上で配信されるようになったセラニポージの2枚目。セラニポージとは作曲作詞のササキトモコと、時期によって異なるボーカル(現時点での最…

3

[h025] The Dream's Interval from Children Of ROYGBIV

今年(2023年)のリリースについても更新。 ここ数ヶ月でアクセス数が急に伸びているWEBマンガ『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)と作者であるcaptainhowdieインタビ…

16

Venture Bros 『Radiant Is the Blood of the Baboon Heart』

 2003年からカートゥーンネットワーク内のadult swim枠で放映され、長らく人気を博してきた『Venture Bros』(『VB』)だが、2020年に突如番組の打ち切りがアナウンスされ…

3

Nurse With Wound 2023年のリリース

2022年6月にこんな記事を上げてから1年と少し。再発のリリースは相変わらず多く、春にはダブリン市にある"GaralleyX"で初の単独展となる『Formless Irregular』が開かれた…

14

⑰ Foetus / HIDE (2010)

 2019年11月、ニューヨークはブルックリンにあるFoetusことJGサールウェルのSelf-Immorationスタジオを訪れ、インタビューを敢行した。話題はFoetusの歌詞となり、アニメ…

13

⑯ V.A. / In Fractured Silence (1984)

Nurse With Wound(NWW)ことスティーヴン・ステイプルトンのレーベルUnited Dairiesからリリースされたオムニバスが、仏SouffleContinu Recordsから再発された。LPしか出さ…

8
Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

2023年のリリースは平山個人の自主制作活動14周年記念冊子と、h025『The Dream's Interval』くらいのものであった。公私ともに足踏みしてばかりの年であったが、後半は準備期間という意識でやり過ごしていた。

各SNSアカウントやBandcampのメーリングで送った内容をこちらにも転載する。ニュースレター画像のほか、Youtubeチャンネルにも申し訳程度の予告動画をアップロード済

もっとみる
⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

House Of Mythologyとデヴィット・チベットが数年前から始めたCurrent 93の旧譜復刻レーベル「HOMALEPH」から、2枚のアルバムが同時にリイシューされた。アイスランドのヒルマー・オウン・ヒルマーソンとの連名で作られた『Island』(1991)と、ほぼスティーヴン・ステイプルトン(Nurse With Wound)単独の仕事とも呼べる『In Menstrual Night

もっとみる
【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

2024年3月発行
76ページ A5 full-color cover and b/w text
部分的に日英併記(今回英文はほぼないです)

2023年報告と進捗 ~幽霊民俗研究など
2023音盤記録 DISC REVIEW2023
ライヴレポート2023 GIGS report
映画2023 FILM REVIEW
随想2023 ZINEブームと15年前の話、アーサー・マッケン再読とカナダに

もっとみる
[h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

[h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

前作『The Dream's Interval』に次ぐcaptainhowdieとのコラボレーション企画。一冊まるまるcaptainhowdieおよび『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)。『FEECO』vol.1掲載記事復刻、描きおろしマンガ・イラスト、作者の独白など多数。内容は以下URLや本記事を参照してください。

A4 48ページ テキストは日本語と英語両方あり

もっとみる
憑在論と幻想文学 永井荷風からあがた森魚まで(ラフ)

憑在論と幻想文学 永井荷風からあがた森魚まで(ラフ)

『FEECO』Vol.5 (2月発売予定)には昨年の研究の進捗を報告するページがあり、そこではパストラル憑在論の日本版について思索している。単に思いついたことを書いているだけといえばそうなのだが、先出し的にこちらにも書いておく。一つの文章としてはまだ完成させていないので、あらかじめそのつもりで。「パストラル憑在論」などの語はこちらの記事を事前に読んでいただければ。

パストラル憑在論の源泉の一つが

もっとみる
憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇

憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇


まえがき何度も当note/当資料室内で述べてきたことだが、日本の憑在論と音楽の接続は、ほぼすべてマーク・フィッシャーと彼がウォーリック大学在籍時代に所属したサイバネティック文化研究ユニット経由の資本主義リアリズムが入り口になっている。それは(生活圏内に大学、クラブ、程度の差はあれど文化的な施設があるような)都市生活者のサイクルが孕む矛盾を呪い、反面その永劫的な再生産から抜け出せないという前提を受

もっとみる
⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)

⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)

アルバム全体ではなく、表題曲である「Eve Of Destruction」についての話である。ボブ・ディランがフォークを電化し、Jefferson Airplaneが結成されたフラワー・ムーヴメント元年ともいえる1965年7月に発表されたのがこの「Eve Of Destruction」(邦題「明日なき世界」)だった。PFスローンが書いた曲と詞をThe Turtlesが歌ったが、その後に録音されたバ

もっとみる
GUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観

GUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観

 アークシステムワークスの人気タイトルGUILTY GEAR(以下GG)シリーズは、1998年『GUILTY GEAR』にはじまり、2021年『GUILTY GEAR STRIVE』をもって、そのストーリーが完結した。携帯ハードなどで発表されたスピンオフ的タイトルやマイナーチェンジは省略するが、その道程にはプレイステーションで発表された『GUILTY GEAR』、アーケードへと進出した『GUILT

もっとみる
英国幻想弾語事始 :デスディスク

英国幻想弾語事始 :デスディスク

上ページの転載です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 Fairport Conventionのフィドル奏者デイヴ・スウォーブリックは、1975年に出版された『The Electric Muse: The Story of Folk Into Rock』の中で自分たちのフォーク・ロックという様式、その特色である電気によって増幅された音の魅力を説明している。

もっとみる
雪割りの花咲かずとも詩興湧く

雪割りの花咲かずとも詩興湧く

 Youtubeに自レーベルSuikazuraのチャンネルを開いたはいいが、更新が滞ってばかりである。アップする内容は近況報告や過去の製作物を紹介するものだが、音声が小さいわ制作ソフトのロゴがテキストとかぶるわと課題が多い。質を上げるためにもコンスタントに更新して都度改善しなければいけないのだが。どうも冒頭のあいさつなど、他人が見ていることを意識するのが苦手だ。
それはともかく、チャンネル登録者数

もっとみる
⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)

⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)

 10月にストリーミングサービス上で配信されるようになったセラニポージの2枚目。セラニポージとは作曲作詞のササキトモコと、時期によって異なるボーカル(現時点での最新作『メリーゴーラウンドジェイルハウス』ではササキ本人が歌っている)によるプロジェクト。各サービスやメディアでは「serani poji」で統一されているが、セガのビデオゲームソフト『ROOMMANIA #203 』(2000)とその続編『

もっとみる
[h025] The Dream's Interval from Children Of ROYGBIV

[h025] The Dream's Interval from Children Of ROYGBIV

今年(2023年)のリリースについても更新。
ここ数ヶ月でアクセス数が急に伸びているWEBマンガ『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)と作者であるcaptainhowdieインタビューの記事。

これのおかげか、9月に発表したジン『The Dream's Interval』はコンスタントに売れている。日本だけでなく、アメリカ、韓国、エクアドル、ギリシャといった国々からも

もっとみる
Venture Bros 『Radiant Is the Blood of the Baboon Heart』

Venture Bros 『Radiant Is the Blood of the Baboon Heart』

 2003年からカートゥーンネットワーク内のadult swim枠で放映され、長らく人気を博してきた『Venture Bros』(『VB』)だが、2020年に突如番組の打ち切りがアナウンスされた。ファンダムからはHBO Maxなどに場を変えての復活が叫ばれていたが、ほどなくして作り手であるジャクソン・パブリックとドク・ハマーのコンビは、シリーズ完結作となる映画を一本作ると宣言した。こうして2023

もっとみる
Nurse With Wound 2023年のリリース

Nurse With Wound 2023年のリリース

2022年6月にこんな記事を上げてから1年と少し。再発のリリースは相変わらず多く、春にはダブリン市にある"GaralleyX"で初の単独展となる『Formless Irregular』が開かれた。この間に発表されたアイテムを以下に記す。円安がひどいこともあり集めるのは困難を極める。情報の多くはコレクター仲間からの提供によることを留意されたし。
※2023 11/24 『Salt / Salt Ma

もっとみる
⑰ Foetus / HIDE (2010)

⑰ Foetus / HIDE (2010)

 2019年11月、ニューヨークはブルックリンにあるFoetusことJGサールウェルのSelf-Immorationスタジオを訪れ、インタビューを敢行した。話題はFoetusの歌詞となり、アニメ『サウスパーク』スタッフがドナルド・トランプを番組内でネタにしないことを発表した声明を例に挙げて、政治的トピックを表現に盛り込むことの難しさを尋ねてみた。それに対してサールウェルは「自分はあくまで個人的なこ

もっとみる
⑯ V.A. / In Fractured Silence (1984)

⑯ V.A. / In Fractured Silence (1984)

Nurse With Wound(NWW)ことスティーヴン・ステイプルトンのレーベルUnited Dairiesからリリースされたオムニバスが、仏SouffleContinu Recordsから再発された。LPしか出さない版元だという認識だったが、珍しくCDも併発だったから嬉しい。

United Dairiesは79年のNWW『Chance Meeting On A Dissecting Tab

もっとみる