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フリーでシンガーソングライターをしている20歳のHirotoです!自分の作品や、自分が…

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フリーでシンガーソングライターをしている20歳のHirotoです!自分の作品や、自分が読書で吸収したことについてNoteで書いていければなと思っています!よろしくお願いします!

最近の記事

Hirotomusicと読書 第10回 「月と6ペンス」サマセット・モーム

この作品は自分の芸術に対する考え方に大きな影響を与えてくれた作品。 主人公のチャールズ・ストリックランドはある日、突然、これまで幸せに暮らしていたイギリスでの家族との生活を捨て、画家として生きるためにパリへ向かう。 彼はそこから芸術の情熱に取り憑かれ、生涯をかけて自分の表現したい芸術を追求する。 彼はそのために家族を捨て、財産を捨て、時には友人の家庭まで壊してしまう。 私はそんな彼を人としては尊敬はしない。 しかし、この作品を読むと最高の芸術のためには、自分の全てを捧げ

    • Hirotomusicと読書 第9回 「古代への情熱 シュリーマン 自伝」

      実は、この本はまだ読み終わっていないのですが、実は新しいことを始めることにしたので、この本を紹介したいと思います この本の著者、シュリーマンは、トロイを発見した男として有名です。 彼は子供の頃、父親からトロイ遺跡の伝説の話を聞きますが、父親はトロイの遺跡はもう存在しないと信じていました。しかし、シュリーマンはトロイがまだ存在すると信じ、絶対に将来見つけると決意します。 彼は最終的に見事にトロイ遺跡を発見しますが、生涯を通じて多くの苦難を乗り越えなければいけませんでした。

      • Hirotomusicと読書 第8回 「ティファニーで朝食を」

        今日、紹介するのは世界中で愛される不朽の名作で、オードリー・ヘップバーンの主演の同名映画の原作としても有名なトルーマン・カポーティの代表作「ティファニーで朝食を」です。 この作品は、ニューヨークのマンハッタンのブラウン・ストーンというアパートに1943年に暮らしていた無名の作家が、ホリー・ゴライトリーというニューヨークの社交界で裕福な男たちと交際し、生活しているアパートの隣人と過ごした日々を回想として語っていく物語です。 ホリー・ゴライトリーという女性は自由奔放でしばし夜

        • Hirotomusicと読書 第7回 ビートたけし「アナログ」

          古き良き昔の音楽が好きな私にとってこの”アナログ”という言葉の響きにとても魅力を感じます。 私は2000年代に生まれたので、私は生まれた時から”デジタル”なものに囲まれて育ってきました。少し前までは当たり前の日常の中に”アナログ”なものが溢れていましたが、今は”デジタル”なものが当たり前の日常になっています。 しかし、私は普段、”デジタル”なものにとても恩恵を受けていますが、”アナログ”なものが好きです。 手紙を書くときは手書きの方が思いが伝わるし、個性が出ます。また僕は歌

        Hirotomusicと読書 第10回 「月と6ペンス」サマセット・モーム

          Hirotomusicと読書 第6回 榎本まみ「督促OL修行日記」

          今回紹介する本は、いつもと趣向を変えて、小説ではなく現実の世界の話を紹介します。 この作品は、作者の榎本まみさんが自身が働いてきたクレジットカードのコールセンターで支払いを滞納しているお客さんに督促をする仕事の経験をまとめた体験記です。 この作品を読んだのは僕が高校3年生の時で、僕が時々読む、元外務省主任分析官の佐藤優さんの著書でこの本がおすすめされていたのがこの本を読んだきっかけです。 この本で紹介される著者榎本まみさんのクレジットカード支払いの督促のお仕事はとても過

          Hirotomusicと読書 第6回 榎本まみ「督促OL修行日記」

          「Hirotomusicと読書」第5回 群ようこ「パンとスープとネコ日和」

          群ようこさんの作品を私は本作を含め4作読みました。 「かもめ食堂」「れんげ荘」「ひとりの女」、そして本作、「パンとスープとネコ日和」 どの作品も全て、1人の独身女性が自分の生きたいように生きることを始めるストーリーです。 本作は、女手1人で育ててくれた母、カヨコを突然亡くした、カヨコの1人娘アキコが、自身が誇りを持って働いてきた出版社の編集部から、急に経理部に異動させられることが決まり、それを機に、その出版社を退職し、母カヨコが生前営んでいた実家の食堂を改装し、ネコのタロ

          「Hirotomusicと読書」第5回 群ようこ「パンとスープとネコ日和」

          舟を編む 三浦しをん 「Hirotomusicと読書」第4回

          「Hirotomusicと読書」第4回 舟を編む 三浦しをん *一部ネタバレに該当するかもしれない部分があります。 今回、紹介する作品は、2012年の本屋大賞作品で、2013年に、松田龍平主演、宮崎あおいをヒロインに映画化され、2016年にはアニメ化、そして現在、NHKで池田エライザ主演でドラマ化されている、三浦しをんさんの「舟を編む」です。 あらすじは、玄武書房という出版社の辞書編集部で、定年を間近に迎え、自分の辞書作りの後継者を探していた荒木公平に名前通り、真面目で

          舟を編む 三浦しをん 「Hirotomusicと読書」第4回

          「Hirotomusicと読書」第3回 高田渡「バーボン・ストリート・ブルース」

          「Hirotomusicと読書」第3回 「バーボン・ストリート・ブルース」高田渡 今回紹介する本はフォークシンガー高田渡さんの自伝「バーボン・ストリート・ブルース」です。 私が高田渡さんに出会ったのは、私が好きなミュージシャンの1人であるカネコアヤノさんが、高田渡さんの「私は私よ」をカバーされていて、すごく良い曲だなって思って、そこから他の高田渡さんの曲を聴き始めました。 高田渡さんの曲のほとんどは日常生活の歌っていて、その歌詞の世界観は自分の目指す歌詞の世界観の理想

          「Hirotomusicと読書」第3回 高田渡「バーボン・ストリート・ブルース」

          「Hirotomusicと読書」第2回 「私たちが好きだったこと」宮本輝

          「Hirotomusicと読書」第2回  「私たちが好きだったこと」宮本輝 この作品は自分が初めて手に取って読んだ宮本輝作品。 去年は思い返すと宮本輝作品をずっと読んでいました。 間違いなく自分にとって宮本輝さんはall-time favoriteの作家です。 あらすじを紹介します。 工業デザイナーを目指す主人公の北尾与志が倍率76倍の高層公団マンションに当たり、大学からの親友で世界中の昆虫を撮る、通称、ロバこと佐竹専一とそこで同居することにし、その祝いにバーで祝

          「Hirotomusicと読書」第2回 「私たちが好きだったこと」宮本輝

          「Hirotomusicと読書」第1回 吉本ばなな 「TUGUMI」

          「Hirotomusicと読書」第1回 これから自分が好きな本、もしくは影響を受けた本を紹介していきたいと思います。 私がこういう企画を始めようと思ったのは、自分はよく読書をして、考えたことや、思い浮かべたイメージを自分の作る音楽に反映させてきたので、自分の読書の趣味に共感してくださる方が居れば、その人に自分の音楽も聴いてほしいなと思うからです。これからよろしくお願いします! それでは、さっそく本を紹介したいと思います! 「TUGUMI」吉本ばなな 私が今のように読

          「Hirotomusicと読書」第1回 吉本ばなな 「TUGUMI」

          ノラ・ジョーンズ主演 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(2007)

          20歳になって、よく金曜日の夜はお酒を飲んで、部屋の電気を消して映画を観るのにハマっている。大学生活も2年になると、部活なんかに入っちまったせいでなかなか忙しく、普段の大学の授業や留学のための勉強でなかなかストレスフルなものになっている。そんな中でこの金曜日の夜の映画の時間は結構自分の中で癒しになっている。 僕の好きなミュージシャンにノラ・ジョーンズがいる。彼女は世界最高のジャズレーベル、ブルーノートのミュージシャンだけど、彼女の音楽はカントリー色が強かったり、ロック色が強

          ノラ・ジョーンズ主演 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(2007)

          Rose and Nightingale "Güller ve Bülbüller" セルフライナーノーツ

          先日、発表したアルバム「Rose and Nightingale "Güller ve Bülbüller"」のライナーノーツを書いてみました!どのように作曲されたか、制作秘話など盛りだくさんです!作品と共にお楽しみください! 1.小さな劇場で- In a small theater この曲は春休み、自分の多くの曲がそうであるように、大阪の実家の電子ピアノを何気なく弾いている時に思いついた曲。このメロディーが実家の電子ピアノから奏でられた時、雪が降っていて、そこに湖と水車

          Rose and Nightingale "Güller ve Bülbüller" セルフライナーノーツ

          架空の映画のサウンドトラック Rose and Nightingale "Güller ve Bülbüller"

          皆さん、こんにちは!大学生でフリーでソングライターやっているHirotoと申します!今回、久しぶりにアルバムを出すことにしました!! 今回のアルバムは架空の映画のサウンドトラックというコンセプトです。今回のアルバムのほとんどの曲は時間が今年の春休みに制作しました。この期間は長期休みで時間がたくさんあったので寝転がっては本を読み、そこで得たアイデアや思い浮かんだ映像を音楽で表すということをしていました。自分の作曲には二種類あって一つは机の前にギター片手に座って、一つの言葉か一

          架空の映画のサウンドトラック Rose and Nightingale "Güller ve Bülbüller"

          読書ノート 宮本輝 「道頓堀川」p34より

          「船に乗って行く 別々のところで生まれた 俺という数千人が 同じ船に乗り合わせて 流れていく」  この詩は宮本輝さんの「道頓堀川」という小説の中に主人公が拾った見知らぬ老人の手帳に書かれている詩として何度か出てきます。  そして、僕もなぜかこの詩にすごく惹かれるのです。  僕は時々、人の人生にはたくさんの次元があるのではないかと考えることがあります。例えば、ある次元の僕は、今僕が望んでいるような音楽で成功した人生を送っていて、ある次元の僕はすごく金持ちで、ある次元の僕は平気

          読書ノート 宮本輝 「道頓堀川」p34より