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20171103.04 トロントの街
感謝の気持ちでいっぱいのこの地を呆気なく去るのは心苦しいところがあるが、本日中にはトロントについていなければホステルのチェックインを逃してしまう。
しかし、残り百六十キロ近くある道のりは単純に計算をしても十六時間かかってしまうのでどう頑張っても本日中には着かない。総重量三十キロは時速十キロで引っ張るのが私の脚では限界だった。
さらに、この時期のカナダでの野宿は寒さが堪える事と、今後の天候が良くない
20171102 thanks Ken and chelcy!!
寒さで手の感覚が薄れ、体力の限界まで身体を酷使していたために自転車を押す力も入らない。
私は私を追い越していく車を横目に憎しみを覚えるほどに憔悴し疲弊していた。
誰かが助けに来ないだろうか。荷台が空いている車もよく通るが助けようとは思わないのだろうか。このまま左に転んで怪我をしてこの旅も終わりになってしまえばいいのに。そもそもこの旅も夢物語で現実では眠っているのではないかという感覚すら覚えた。
20171101 トロントまでの道のり
ウィンザーのサブウェイで腹ごなしを済ませると街を抜ける。もう走る景色はすっかり田舎道だ。
車はよく通るものの起伏もない今は何も植わっていないか収穫後の枯れたトウモロコシが立っている畑の間を寒くて凍えながら、ある程度目処をつけていた野宿スポットを目指す。
今日は、ハロウィンの当日なので子どもたちが各家を回りながらトリック・オア・トリートと言っているのを何度か見た。
暗くなってきたので野宿先を探す。
20171031 バスでカナダ入り
次の目的地であるトロントに行くには、カナダの国境を超えなくてはならない。
昨日、折角の旅行なのに外も出歩かずに調べたところによるとデトロイトとカナダは川で区切られている。そこを通行するには橋とトンネルが有るのだが車両以外は通行が出来ないようで、徒歩で入るのも不可能なようだ。
自転車を持って行く一般的な方法としては
空いている時間帯にデトロイトから出ているトンネルバスというのを五ドルで利用する方法。
20171028.29.30 刺激的なデトロイト観光
久々に熱いシャワーを浴び、濡れていたテントも乾かすことが出来て万全の体制でデトロイトに入ることが出来る。
しかしながら、ブッキングドットコム等で探してもデトロイトは今週末は安い宿がいっぱいのようで、三泊五万円は取るようなホテルに宿泊する事となってしまった。
これもフットボールのおかげなのだろうか?
途中で寄ったバーガーキングでは、ドライブスルーのお客さんがピークでイライラしていた女性店員に切れ
20171027 アンアーバー到着と思いきや
昨晩も寒くて深夜に目が覚めてしまったからか、それとも恐怖で眠りが浅かったからか、ちゃんと睡眠を取れた気がしない。
それでも日が昇る前には、この公園を去らないと通報されかねないという恐怖に動かされて日もまだ登らない時間に起きて寒さに凍えながら出発の準備をした。
準備を終えて、とりあえずは朝食をとるために近くのサブウェイへ。入店しても暫く出て来ないので何度か呼びかける事となったここの店員の女性は朝シ
20171026 この町は治安が悪い?
一先ずは腹ごしらえとして、少し走った先のガソリンスタンドにサブウェイがあったので入ってみることにした。
正直なところ、前回のピザ屋の件があったのでレストランのような、ましてやオーダーをいろいろと言わなくてはならないサブウェイに入るのは勇気が入る。
店の横手に自転車を着けて、Wi-Fiをゲットし、英語での注文の仕方をスマートフォンで検索する。恥などかき捨てて行かなくては腹が減ったままなのだ。
そも
20171025穏やかな銀世界の朝
朝の十一時までがチェックアウトの時間なのだが正直な話、Wi-Fiもあって近くにスーパーもあってウェンディーズやマクドナルドなど豊富なレストランもある所から出ていく必要がなければ、もうちょっとだけ居たい。
朝ご飯に昨日買っておいたパンとソーセージとチーズをチンしたものを頬張りながら何とか行かない理由を探す。だが、行かなくては目的地に着かないのでチェックアウトをした。
ようやく天気は回復して、晴れ
20171022.23.24雨に負ける
翌朝、夜明けとともに起きる。
浜辺からの朝日はとても綺麗だったが、気温が低くなったようでとても寒い。
朝飯に昨日のビザ屋で食べきれなかった分を食べたが冷えても美味しい。しかし、店員とのやり取りを思い出すと悲しい二十ドルの味になる。
結局、シカゴ滞在時に今後の野営に向けて、アルコール燃料や食料の確保など、まともな準備すらせずに出発してしまった。
昨夜は運良く浜辺があって野営が出来るような所だ
201710.20.21ついに出発
朝。案の定、物音で何度も起きてしまい熟睡とは行かず。
ゆっくりと十時ころからホステルを出る。
すっかり英会話の自信を消失してしまった私は挨拶もままならなくなる。
いや、それは昔から苦手だった。
物心ついた頃から声が小さいということをよく言われ、挨拶もこっちがしても気が付かれず。あちらからしても無視されていると勘違いされ、だったら無理にするものでもないし必要の無いこと。あなたが必要と感じてい
20171018.19 初アメリカ。シカゴ到着編
午前八時四十二分。北京国際空港で乗り継ぎでのシカゴ行きのチェックインを待っている
ここまで来るのにすごく時間がかかったような気がするが、まだ初日も初日、旅が始まってすら居ないのだった。しかし、大変にくたびれた。
そして、今思えばこの旅は大変なことが起きそうな予感がしていたのは、成田空港行きの電車の中だった。
前日から風邪をひいてしまい、汗だくで三十キロの自転車と荷物が詰まった輪行袋を最寄りの
2017/5/23 二日目・ 折りたたみ自転車で東京~北海道1000kmの旅
2017年5月23日火曜日
走行距離:144 km
走行時間:13 時間 2 分
六時に起床し一時間で撤収完了した。テントを立てるのは初めてというわけでもなく、練習はしたのだが一時間でかたずけができたのは早いのだろうか?
それでもスノーピークのテントなので初心者でも簡単に組み立てできるようになっているのだろう。
ひとまず辺りは草が生い茂っているので、近くに炊事場があるという看板を見たのでそこに
2017/5/22 一日目・ 折りたたみ自転車で東京~北海道1000kmの旅
2017年5月22日月曜日
走行距離 95.1 km
活動時間 6 時間 52 分
天気 晴れ
今は約千キロメートルの自転車での旅を終えて、実家にてこの記事を振り返りながら書いている。自分でも何でこんなことしようと思ったのか、色々と理由はあるのだが単純に言うと「やりたかったことの一つ」だったのだと思う。
最初に気合を入れるために長かった髪を切る。これで覚悟を決めたと思っていたのだが、私はやっぱ