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「考えたい」をつくりたい。だから、安心してほしい。

どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。

「考えたい」をつくりたい。これが、今の私の1番の目標です。

教科書に載っていることや、先生が言ったことをただ暗記するだけの授業ではなく、考えることを楽しんでもらえる授業をつくりたい。時には1人で、時にはみんなで、あーでもない、こーでもないとわくわくしながら学ぶことができる時間をつくっていきたい。

そんなことを思っています。

では、「考えたい」をつくるために必要なものは何でしょうか?
私は「考えたい」には、2つの要素が必要だと思っています。1つは、おもしろいことです。興味をひく、好奇心がくすぐられる授業であるということは、「考えたい」には欠かせない要素です。そしてもう1つ、私は安心できることも「考えたい」には必要だと思います。ここで言う安心できるとは、「分からなくてもいい」と思えるということです。

私はいつも謎解きのような授業をつくりたいと考えています。謎解きはおもしろいだけでなく、安心できる問いだと思います。
謎解きを解こうとする時、多くの人が「分からなくてもいいから考えてみよう」と、とてもリラックスできていると思います。まちがえても罰ゲームがあるわけではないし、解けなくても「頭悪いな」と思われない。謎解きはおもしろいことに加えて、安心して挑戦できるからこそ楽しい問いなんだと思います。

もちろん、授業で扱う内容にも安心して挑戦してみてほしい。でも、それって大人の都合で、生徒にとっては難しいことだったりします。「分からなくてもいいから考えてみて」と言われても、「テストに出るんだから解けないと!」って思ってしまいます。そのプレッシャーが考える楽しさの妨げになってしまいます。

私が目標としているのは、おもしろさと安心のある授業です。
それを形にするために、私がつくる問いは、少しバカらしいものになっています。「ドーナツを1個500円で売るにはどうしたらいい?」と聞いてみたり、「選挙の1票を2票にするにはどうしたらいい?」と聞いてみたり。絶対に解かないといけないとはならず、でもちょっと気になる。それくらい力の抜けた問いを心がけています。

もちろん、緊張感をもって問いと向き合い、努力することも大切だと思います。でも、授業くらいリラックスして、いろいろなことを考えて楽しんでほしい。

今はそんなふうに思っています。

今回はここまで。それでは、また。

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