境田淳平:「スポーツ現場」と「運動のツナガリ」

臨床7年目の理学療法士。整形クリニック勤務。たまにラグビーのトレーナー。 4年間病院勤…

境田淳平:「スポーツ現場」と「運動のツナガリ」

臨床7年目の理学療法士。整形クリニック勤務。たまにラグビーのトレーナー。 4年間病院勤務。 最近は足部、インソールの勉強をメインでしつつ。 姿勢制御、身体操作、進化論、比較解剖学を臨床の中心においています。 「ヒト」というのをどれだけ理解できるか多方面から勉強しています。

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  • 有料Note買い切り【セミナーレビュー・就職・転職体験談】

    自分が今まで受けてきたセミナーレビューや就職・転職のリアルを記事にしています。  理学療法士が受講するセミナー・講習会はどれも1万円以上するものが多いです。 私もさまざまな講習会にいっていました。 しかし講習会にいってみて、 「あれ?なんだか  よくわからなかったな」 「わかったような、  わからないような。」 という感想で終わってしまった場面がありました。 みなさんも経験あるのではないでしょうか。  そんな講習会に全額を払うにはリスキー。 自分が実際に行ってみての感想、印象、リアル、 「こういう人はこういう講習会が向いてるかも」 逆に「こういう考え方の人には不向きかも」 というのをお伝えしています。 また転職経験しており、するにあたっての経験談など書いています。 給料の話、 やりたい分野の話、 副業の話のリアル。

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「左右差」は悪か?〜コンディショニングとは〜

野球少年のリハビリをしていたときのこと。 今日調子どう?と聞くと 絶好調です! と良い返事が帰ってくる。 (じゃあリハビリとして終わりでいいか)という話は置いといて。 いろいろと評価をするとやはり弱点というのは見えてくる。 どういうことか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スポーツ分野にいると筋トレ系の専門家としてS&C(ストレングスアンドコンディショニング)がいる。 私はS&Cの資格は持ってないし、講習会もでたことがないの

    • 立脚後期から再考する「VMSetting」

      Setting動作というと膝の基本的なリハビリとして、選択されることの多い運動です。 SNSを見ていても実に様々な種類の形で紹介されているのをみますね。 皆さんはどのような形で、またどのような目的を持ってVMSettingをされていますか? 膝を床に押し付けて力が入り、膝に力が入ればいいのでしょうか? 意外とSettingって難しいと思っています。ちゃんと内側広筋に入れられているか怪しいものをよく見ます。 先日こういう記事をだしました。 ここで「立脚後期が作れてい

      • 歩行で重要なのは「立脚後期」が作れていること。

        歩行で一つ重要なことをあげるとしたらなんであろうか? 私は「立脚後期が作れていること」だと思っている。 「立脚後期が作れている」とは具体的に立脚側の ①股関節が伸展され ②膝が伸ばされ ③踵が坐骨と一番遠い 状態になっていることを指す。 このことを機能解剖的にもう少し説明を加えていくと、 ①股関節が伸展されている、とは、腸腰筋が十分にストレッチされた状態であること。 ②膝が伸ばされている、とは、そのままではあるが、完全伸展のことで、ハムストリングスが伸ばされ、V

        • 6月RUNまとめ

          6月の総走行距離は「92km」でした。 サブ3.5〜4レベルは月間走行距離が「160〜200km」程度らしいので まだ倍近く足りませんね。 いちおう「ランニングをやってる」といいたいのでサブ3.5くらいは目標にしたいなと思っているのですが。 まだまだ足りませんが、その中でも収穫があったので記録として残して置きたいと思います。 トレッドミルを取り入れた。 雨の日のジム用くらいにしか思っていなかったのですが、今のような夏の時期はあまり外で長時間みたいな走り方は現実的で

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        • 有料Note買い切り【セミナーレビュー・就職・転職体験談】
          5本
          ¥980
        • インソールまとめ
          3本

        記事

          小川かつみ氏落選に絡んで理学療法士の現状の私見

          どうも小川先生は落選で間違いないらしい。 惜しくも僅差での落選となったようだ。 私がとても労う立場でないが、これまでのリハ業界へのご尽力に感謝したい。 政治の場面に「リハビリテーション」の文字がこれまで出てきたこともあまりなかったのではないか。 さて、今回も協会側はそれなりに選挙活動をされていたようだが、どうふりかえるか。 この結果から私個人が勝手に考える雑感を述べてみる。 小川氏が落選して本当に困るのは誰か。さて、小川氏はPT代表、リハビリテーション職代表として

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          君は理学療法士としてどの流派を学ぶべきか

          「君は理学療法士としてどの流派を学ぶべきか」 こんなことをいうと「いや!すべてまんべんなく学ぶべきだ!」と返されるだろうか。 そんな返しを言う人がいたら「まだ若いなぁこのひと」 なんてことを私は思う。 言ってしまえば「そんなうわっつらなジェネラリストなんてムリだ。」 たかだか7年ほどになろうという私にそんなことを言われたくはないだろうが、7年経って、今私はそう思う。 この何年間かそれなりに勉強会と呼ばれるものや、PTで著名人の治療というのも見てきた。 その上で今現在

          君は理学療法士としてどの流派を学ぶべきか

          視診にバイアスをかけろ!

          いわゆるベテランのセラピストが高いと思われる能力の一つに「視診」があります。 例えば私の経験ですがインソールのベテランは私の立位を見ただけで 「先生(私)は左足後足部、体重乗ってないからね〜」っていって確かに荷重テストをしてみるとそちらの方向に荷重できておらず、押さえれると不安定なことがわかりました。 また別の機会では足部の内容で講師の先生が一瞬私の足部を見ただけで、 「先生(私:サカイダ)は距骨がものすごい後方にずれてしまっているね」と、たしかにその後ゴリゴリ引っ張

          インソールの知識はインソールを作らなくても良い状態にしてこそ本物

          ちょっとカッコつけたタイトルをつけましたが。 自分の課題を再認識した1症例を経験しましたので記事にします。 最近担当させていただいた膝OA症例。 はじめは歩行時痛、階段昇降時痛の主訴がありましたが、 はじめの1ヶ月でその2つは消失。 ですがどうしても「たちあがり」だけ痛みが消せずにいました。 可動域は伸展強制しても大丈夫、屈曲強制、深屈曲でも痛みはありませんでした。 深屈曲、ベッド上でのOKC状態では痛みがないのに、床面からの立ち上がりでは鵞足部に痛みがでてしま

          インソールの知識はインソールを作らなくても良い状態にしてこそ本物

          「ブリッジ」と「前腕」と「スクラムの姿勢」と。

          1月末にあるセラピスト、トレーナーの合宿がある関係で今「ブリッジ」に挑戦している。 普段臨床をしていて「肩疾患」を見る機会は比較的多いのだが、 ブリッジの挑戦において気づきが多かったので共有したい。 みなさんは慢性肩疾患を見るときにどういう介入をするだろうか? 私は慢性の肩疾患となると特に肩甲骨周囲の動作不良や、その動作不良を作っている筋の硬さなど、肩甲上腕関節(以下GH)そのものというより、GHの動きを不良にしている原因を確認することが多い。 具体的には ・「肩甲

          「ブリッジ」と「前腕」と「スクラムの姿勢」と。

          「大腿骨頸部骨折の『理学療法』」なるものはそもそも存在したのか

          最近Facebookで「大腿骨頸部骨折の理学療法は難しいのか?」という投稿を見た。 私も少しコメントさせていただいたが、話の大筋としては昔、セメントの有無や術式などによって荷重開始時期が違っていた、「全荷重になるのに1ヶ月かかる」ことなどに起因する理学療法としての専門性の話であった。 さて私は理学療法士6年目になるが、はじめの4年間、2次救急の総合病院で働いてきて、大腿骨頸部骨折を担当することも多かった。(以下頸部骨折と略す。) 確かに私が経験してきた頸部骨折は「人工骨

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          血液データ解釈のポイント(外来、整形外科の例を交えて)

          理学療法士が血液データって読める必要あるの? 「当然、なくはないんだろう、、、」 とおもいつつ、臨床にでたら、「どう活用したらよいか、よくわからないな、、、」と思う場面が多いかと思います。 内科疾患をよく見る病院ならある程度当たり前と思いますが、整形外科領域で見れなきゃダメなの?とも思いそうですが、領域関わらず見れたほうがいいでしょう。というのが私の意見です。 特に今は高齢者に併存疾患があるのはほぼ当たり前の時代です。 血液データだけでなく、フィジカルアセスメントを

          血液データ解釈のポイント(外来、整形外科の例を交えて)

          脳振盪後リハビリテーション及びレッドフラッグを再確認する

          今回のこのNoteは2021年夏に出版になった、「できるセラピストと言われるために3年目までに知っておきたい115のこと」の補足記事です。 このNote記事単発でも完結するようにはなっていますが、ぜひ書籍を手にとってご覧いただけたら幸いです。 書籍で「3年目までに知っておきたいこと」として脳震盪の項目を作っていただけました。正直、3年目までのセラピストがトピックとして知っておく必要があるのか?ということは自分の中でも迷いました。 「脳振盪」として知っておく必要は必ずしも

          脳振盪後リハビリテーション及びレッドフラッグを再確認する

          AT資格を持たない私が「理学療法士がスポーツに関わる」を再考する。

          スポーツ現場は厳しい??「スポーツに関わりたいです!」と学生や経験年数が少ない理学療法士が言うと、養成校の教員やベテランが決まって「スポーツを甘く見るな!」というを一回は聞いたことあるでしょうか。私はあまり聞いたことがなかったのですが。  ただ、実はよく考えると、そもそも「理学療法士が『理学療法士として』スポーツの現場に関わってる」というのもまだ少数派だと感じています。  大抵の場合、「JSPO-ATなどをもってアスレチックトレーナー(以下AT)として関わっている」という

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          3学会合同呼吸療法認定士まとめ

          呼吸療法認定士とは?受験方法は?試験対策・勉強の仕方は?についてまとめます。受験条件・申し込み方法がかなり特殊ですよね。勉強法とかは一般的だと思いますが、すべてまとめました。 昨今のコロナで変わっている可能性がありますので十分に公式の発表をご確認ください。 呼吸療法認定士とは? 理学療法士だけでなく看護師、OT、MEさんなど含めて多職種が受ける資格で、これを受けているとリハビリテーション科の中だけでなく、病院の中の他部門の人からも「あ、あの人呼吸療法認定士もってるんだ、あ

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          骨盤がゆがむとか歪まないとか、どうでもいいトコロで盛り上がる。

          どうでも良くはないんですけどね。 骨盤がゆがむとか歪まないとかの話の問題の本質は 患者の腰痛や骨盤周囲に付随する症状があるところで 医療者がどう説明しているかという場面だと私は考えています。 医療者でも「骨盤が歪まない!」ドヤァ!と言ってる人たちは、 「寛骨および仙骨が骨の構造上歪むことはない!」と言っているのでしょうが (知りませんが) 患者・選手が求めているのは ・痛みの除去であり ・しびれの改善であり ・ADLへの復帰 ・スポーツへの復帰 ・(生活・スポーツ動

          骨盤がゆがむとか歪まないとか、どうでもいいトコロで盛り上がる。

          セラピスト・トレーナーが覚えておくべきマインド#1「手段」と「目的」

          〜「手段」と「目的」を明らかにしてあなたの臨床力は変わる〜 最初から質問でいきますが、 ・エコーってそんなにいいんですか? ・ピラティスっていいんですか? ・立甲って意味なくないですか? という質問に皆さんはどう答えますか? 一回でもそう思ったことのある人、またこの類のツイートをみたことあって、明確な答えがでてこない人がこのNoteの対象です。 これらの質問は「手段」と「目的」を明らかにできてないことによって生じます。 セラピスト・トレーナーに限らずですが、医療人

          セラピスト・トレーナーが覚えておくべきマインド#1「手段」と「目的」