瀬崎公介/KousukeSezaki

株式会社シークルーズ 代表取締役・球磨川くだり株式会社 前代表 2021年に観光拠点施…

瀬崎公介/KousukeSezaki

株式会社シークルーズ 代表取締役・球磨川くだり株式会社 前代表 2021年に観光拠点施設HASSENBA、シークルーズグランピング熊本天草を開業。 2023年より三角駅&三角東港活性化プロジェクトand MISUMIを開始。 公共交通と観光を軸とした"水辺のまちづくり"が専門

マガジン

  • 水辺のまちづくり|観光・公共交通・三セク再生のリアル

    熊本県をフィールドに観光と公共交通を軸とした水辺のまちづくりに取り組んでいます。また、補助金なしで公共交通立ち上げや債務超過の三セク再建など普通の人がやらない高ハードルの地域再生案件がライフワーク(汗) マガジンだからこそ書ける地方活性化の問題を記していきたいと思います。

  • グルメ忘備録

    超個人的な嗜好でおすすめのお店をご紹介。食は素人なのでご容赦ください(笑)

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「現場の声」

    • 383本

    稼ぐまち駆け込み寺で集った人たちから任意で自分たちの現場情報を発信していくリレーマガジン。

  • 球磨川くだり・熊本豪雨からの再建ストーリー

    令和2年熊本豪雨で壊滅的な被災からわずか1年でHASSENBAを開業した奇跡の再建に関する記事を多くの学生や行政関係者の方々に読んで頂きたいと思い当面の間無料マガジンとして開放致します。 これまで前例のない民間企業チームが成し遂げた脅威のスピードと情熱による開業ストーリーをご一読ください。

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「ここだけの話」

    • 44本

    地方の実践者たちがお送りする、他ではなかなか言えないここだけの話をお伝えするマガジン。課題だけでなく、自ら実践する人々だからこそ言える言うは易く行うは難しの地方で挑戦することの実態も赤裸々に語ります。

最近の記事

  • 固定された記事

令和2年7月豪雨で被災した企業経営者が伝えたい、災害時に大切な3つの必要性

7月4日未明に熊本県南部を襲った豪雨。球磨川水系が広範囲に渡って氾濫し、人吉市を始め球磨村や八代市など甚大な被害となりました。熊本南部豪雨に際し被害を受けられた皆様やご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 私が代表を務める人吉市の第3セクター球磨川くだり株式会社も壊滅的な被害を受けてしまいました。川下りの船が出航する人吉発船場では事務所が約1.5mの浸水。パソコンやその他備品、パンフレットや売店の商品も含め全てが廃棄処分となりました。また、全ての船が流出し大半の

    • 最近のおすすめ熊本グルメ 2024年4月

      1月に投稿したおすすめ熊本グルメの記事は思いのほか好評で、友人知人が私の記事を見て紹介した店舗へ実際に食事をしたという嬉しい報告を頂きました。そのようなこともあり、時々はグルメネタを投稿したいなと思います。 Les Cros レクロ(熊本) おすすめ度 ★★★★★ 妻とランチに行ったことがあるお店でしたが、話を聞くと宿泊施設シークルーズハウスナビオや球磨川くだりHASSENBAなど私がいつもお願いする建築会社ASTERとデザイン会社PREODESIGNが手掛けたということ

      • 売る商品を間違えるな

        最近、売る商品について考えさせられることがある。誰も求めていない、欲しい人がその場所にいないのに、売り手側が勝手に売れると思い込んでいて商品を店頭に並べ、その結果全く売れない。 少し考えればその結果は容易に推測できるのに本人たちは気づかないどころかこちらが指摘しているのに無視して進める。不思議で仕方がないが、その発生原因を考えれば考えるほど理解ができなくなる。これがその企業の単独事業なら関係ない話だが、例えば当社との連携事業なら他人事ではなくなるので困ったところ。そのロジック

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        • 鉄路と海路が導いた上天草ベイエリア開発

          上天草市松島(前島)港と宇城市三角港を結び、三角駅からJR三角線と接続運航する定期航路「天草宝島ライン」は2009年4月1日に就航開始し、2024年4月1日で15周年を迎えました。この航路が誇れることは過疎地の公共交通機関で通勤・通学・ビジネス需要が皆無で観光需要のみなのに運航補助金に頼らず完全に自主採算で運航していること。紆余曲折あり苦労を重ねてきましたが、その甲斐もあり当航路の就航が契機となり上天草市松島(前島)港は九州有数のベイリゾートエリアへと変貌を遂げました。その1

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        記事

          阿蘇くまもと空港アクセス鉄道と空港ライナーを考える

          熊本空港(阿蘇くまもと空港)は日本有数の公共交通アクセスが悪いことで有名な空港であり、お隣の福岡空港の利便性と比較して天と地ほどの差がある。しかも、熊本市自体が全国の政令指定都市でワーストの渋滞発生率を記録しており、交通の改善は熊本県で最も重要視しなければならない政策の一つと言っても過言ではない。 国策として空港に近い菊陽町にTSMC(台湾積体電路製造)が進出したことにより、さらなる渋滞が懸念されていて先日行われた熊本県知事選挙でも交通対策について各候補ともマニフェストの主

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          阿蘇くまもと空港アクセス鉄道と空港ライナーを考える

          観光の賑わいは観光統計から判断すべし

          観光の活性化が地域活性化の一丁目一番地と思われているからか官民問わず観光に興味を持っている方は多い。「どこどこの観光地は最近賑わってるね」、「あそこの観光地はPRが下手だよ」、「〇〇ホテル最近儲かっているみたいだよ」みたいな感じであれこれ観光について批評している姿はよく目にする。しかし、私はそのような発言をする方達の中に観光統計を確認している人に会ったことがない。簡単に言えば感覚だけで判断していると言える。 私はデータは嘘をつかないと思っているし、感覚よりデータが大切だと考

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          知床遊覧船沈没事故の負の影響。厳格化に進んだ法改正を分析してみる

          ご存知の令和4年4月23日に発生した知床遊覧船沈没事故。乗客乗員死者行方不明者が26名の悲惨な事故で我々遊覧船業界の事故としては過去最悪クラスの事故と言っても過言ではない。この事故については数多く報道がなされているので詳細は割愛させて頂きたい。 本日の記事で書くのはその後、国の小型旅客船に関する安全基準が劇的に引き上げられ、既存小型旅客船事業者の経済的、人的負担が大きくなり、小型旅客船業界が非常に厳しい状況に陥っていることについて書きたいと思う。

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          生まれ変わった霧島神宮駅。建築会社が仕掛ける駅を起点とした地域活性化

          3月22日(金)。鹿児島にあるJR日豊本線の駅の一つ霧島神宮駅がリニューアルされ、私も記念式典にご招待頂いたので出席させて頂いた。リニューアルを手掛けたのは鹿児島市の建築デザイン会社「IFOO」。県産材をふんだんに使った木の香りと温もりを感じる駅構内はデザイン性も高く素晴らしい。 実はこのリニューアルはJR九州が行ったのではなく、IFOO自身が事業主体となり投資を行ったのだ。しかも駅構内だけでなく、周辺エリア開発まで含めて1億円の投資。一般の方からすると理解できないと思う。

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          大会飽和と参加費高騰に悩まされるマラソン大会。ラン&クルーズの新たな付加価値で差別化をした天草パールラインマラソン

          2007年の東京マラソンの開催が開始されたことをきっかけに空前のマラソン大会ブームとなり、全国各地に新規でフルマラソン規格の大会が創設される。2007年当時は僅か39大会しかなかったフルマラソン大会が最盛期は508大会に登るなど完全に供給過剰となり飽和となっていった。 少し前の読売新聞の記事に「市民マラソン人気が減速、定員割れ相次ぐ…コロナ対策や物価高で参加費高騰」との記事が掲載され、定員割れや運営経費の増大に悩まされ定員削減や大会そのものの中止が相次ぐようになったと記事に

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          球磨川くだりの社長を退任しました。5年間を振り返る Vol.1

          本日を持って2019年1月から代表取締役を務めていた球磨川くだりの社長を退任しました。長い様で短くも感じた5年1ヶ月の就任期間。倒産寸前の状態からスタートし、コロナ禍、熊本豪雨ととんでもない状況が続きましたが多くの方々のお力添えで何とか務めることができました。球磨川くだりの再建の道半ばでの退任となり悔しい部分もありますが、就任当初の状況、熊本豪雨災害での被災を考えれば十分な結果を出せたのではないかと自負していますし、私が社長でなければ球磨川くだり株式会社は既に消滅していたかと

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          複業人材の可能性

          2月19日(月)に都市のプロ人材と地方企業をマッチングするHRサービスを提供するチイキズカンと沖縄発のITベンチャーで求人マッチングサービス「ジョブアンテナ」を運営するインタラクティブ共催の採用セミナーが開催された。当社もチイキズカンの掲載企業であり、共同代表の山中氏と親交があることもあり登壇する機会を頂いた。人手不足というワードが毎日のように聞こえる日本、特に深刻な地方において人材から選ばれる会社になるためにはどのような取り組みが必要なのか、地方企業が複業人材を活かすにはど

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          複業人材の可能性

          経済の復興なくして被災地の復興なし

          先日、以前から面識があった能登の方からウェビナーの登壇依頼があった。能登半島は金沢へ食材を送り込む豊かな里海里山として有名だが、和倉温泉を始めや能登島をはじめ観光地としても有名。しかし、能登半島地震では甚大な被害によって和倉温泉は全館休業が続いており、1月〜2月だけで77,000人の宿泊需要が消失しまったとのこと。 クラウドファンディングも実施されていますがあまりにも被害が甚大で何から手をつけて良いか全くわからない状況ということもあり、熊本豪雨でなりわい再建支援補助金を活用

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          経済の復興なくして被災地の復興なし

          復興需要が落ち着き、観光需要減を回復させる段階に。手厚い支援体制を打ち出した富山県

          能登半島地震の影響で石川県や富山県を中心に北陸地方では宿泊のキャンセルが相次いでいるという。これは大規模自然災害が発生すると必ず起こる観光業界にとって避けられない消費者のマインドの変化だ。一方で道路や港湾などインフラの被害が大きいと全国から土木建設業者や解体業者が大量に召集されることで作業員や技術者など復興関係者の宿泊需要が爆増する。また、二次避難所として利用されている宿泊施設もあり実は被災地の宿泊需要はそれなりに大きい。 上記のnote記事でも書いた通り、熊本地震の際も熊

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          最近のおすすめ熊本グルメ 2024年1月

          ここ数本の記事は結構硬派な記事が続いていたので、ちょっと気分転換で最近食事をして美味しかったお店をご紹介したいと思います。 魚勢 おすすめ度 ★★★★☆ 熊本市東区にある鮮魚店の一角にあるイートインコーナー。魚屋がやっているだけあって、天草産をメインとした魚は新鮮なだけでなくあり得ないほどリーズナブル。店内には鮮魚コーナーやイートインスペースだけでなく、天草の物産を扱ったショップを併設していて天草LOVEを感じることができるお店です。 TERRACE(テラス) おすすめ

          最近のおすすめ熊本グルメ 2024年1月

          地方中小企業におけるリスキリングの課題。経営者が学び、企業は人材投資をすべき

          ここ数年、リスキリングの重要性が叫ばれている。 リスキリングとは文字通り新たなスキルを学び直すこと。インターネットの誕生以来、この20数年は歴史的に見ても過去例が無いスピードで世の中が進化しており、デジタル化やAIなどの進化で世界が根本から変わろうとしている。また、新型コロナウィルスによるパンデミックも起こり、まさに予測が難しい不確かなVUCAの時代に突入した。特に日本は急速な少子高齢化が世界の最先端で進んでおり、すでに人口減少時代を迎えている。これまでの常識が全く通用しない

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          2024年春節の観光動向を予測する

          2022年10月に水際対策が撤廃になり、2023年5月に新型コロナウィルスが5類になるなどアフターコロナというより、完全に平常モードに入ったと言って良い観光業界。正月早々、能登半島地震が発生し甚大なる被害が出て一旦は日本人の風土病である「自粛病」が蔓延し始めたが、東日本大震災や熊本地震、熊本豪雨など度重なる大規模自然災害を経てマスコミも過剰に被害を煽ることも減り、ネット上でも被害が少ない地域へは積極的に出かけようといった雰囲気も見られており、過去のような過剰な自粛で被災地経済

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          2024年春節の観光動向を予測する