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自分らしく生きるためのマガジン

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◆Webライター◆舞台女優◆女性支援員◆演劇コーチ◆HSS型HSP◆新米ママ…普通の人とはちょっと違った人生を送ってきたわたしが、自分らしく生きるための気付きをお届けします!
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記事一覧

自分にいちばん似合う宝石

自分にいちばん似合う宝石

私の誕生日は6月だ。6月の誕生石はパール(真珠)らしい。だから、なんとなく自分にはパールが似合うのかな、なんて思っていた。

しかし、実際にパールを身につけてみると、なんとなくしっくりこない。似合わなくはない……のだけど、ベストではないのだ。

それに対し、妹はものすごくパールが似合う。彼女は胸元がふっくらしていて、でも手のひらが薄くて指が長い。

曲線を描くような、もちもちした彼女のボディーライ

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侮れない。「ぼーっとする」時間

侮れない。「ぼーっとする」時間

ここ2日ほど、とにかくぼーっとしている。やることはまああるし、やろうと思えばできるのだろうが、私は「やらない」方を選んだ。

特にこの1年はずっと気忙しくて、あれもしなきゃこれもしなきゃと息つく暇がなかった。できることはたくさん増えたけど、しんどいことも多くて、泣きそうになることもあった。

それも仕方ない。ここ1年でしたことといえば、息子の初社会参加、ワーママデビュー、家購入、たびたびの入院、自

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怒りを封じ込めるな

怒りを封じ込めるな

「私たち、怒ってるんです」

昼食後、ソファに寝そべってうとうとしていると、テレビから凜とした声が聴こえてきた。

それは、一週遅れで視聴していたNHKの朝ドラ『虎に翼』で、主人公の寅子が言い放ったセリフだった。

寅子は男女の持つ権利の違いと、そこから起こる”見えない”不平等について、滔々(とうとう)と語り始める。

普通のドラマなら、ここで一気に盛り上がるBGMを流すだろう。しかし、一切の無音

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グラデーションな他者

グラデーションな他者

さまざまなバックグラウンドを持つ方々とお話しする機会が増えたからだろうか。人間ってほんとうに多彩なんだなぁと感じている。

属性とか性格とか、一見同じ色にみえる人たちでも、よく見てみると微妙に色が違う。当然だが、正義も倫理も、快・不快もみんな、異なるものだ。

若い頃は、こういったことになかなか気づけなかった。そのせいで自意識に苦しめられた。

きっと、細かな色の違いを見極める力がなかったんだろう

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緊張という壁

緊張という壁

私はいわゆる「緊張しい」である。多感な頃には、緊張のあまり過呼吸になってしまうことも珍しくないほどだった。

そんなものだから、未知なることに挑戦するときの「緊張」という壁がものすごく高い。そのために尻込みしてしまい、気づけばずいぶん時間が経ってしまった……なんてことも多々。

しかし、「緊張」の壁をいちど登ってしまったら、堰を切ったようにがんばりはじめるのが、私という人間である。

それならさっ

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ほんとうに望んでいること

ほんとうに望んでいること

新居に、幼なじみのY親子が泊りに来てくれた。Yとは中学校の頃からの仲で、おなじく関東住まいであり、1児の母同士であり、フリーランスとして頑張る同志でもある。

1歳と2歳の男の子を抱えながら、ワンオペ母同士、見事に連携して今日1日を乗り越えた。まさに激動の1日だったが、楽しかった!

そんな1日が終わりに近づいた頃、ふと、いまの自分が何にストレスを感じていて、何を望んでいるのか気づいた。

今の生

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「自分の性格には関係ない」から、考えていきたいんだ。

「自分の性格には関係ない」から、考えていきたいんだ。

今月も月経前周期がやってきて、思うようにいかない体と心に苦しんでいました。今回の症状は結構ひどくて、生活ができないレベルの苦しみだったな。

しかし、刻一刻と近づいてくるマンションの引き払い日。そして一刻も早く整えなければならない新生活。保育園の申請書類諸々。どんどん溜まっていく仕事。死ぬかと思った。

以前もエッセイに書いたのだが、月経前の体調不良は本当にキツい。個人差があるが、私の場合、ひどい

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「軽んじられている」と感じるのがつらい

「軽んじられている」と感じるのがつらい

自分ではよくわからないが、私は思っているよりも嘘がつけない人間なんだと思う。少しでも自分にウソをついていたり、自分を大きく見せようとするのが苦手で、身の丈に合った発信しかできない。

だからなのか、昔から「軽んじられているな」と感じることがある。

「良い人」のフリができないのだ。たぶんどんな場面でも、どんな人といるときにでも、鎧と盾をうまくつかいこなせず、丸腰のままそこに立っている。

相手が丸

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誰かの決めた”美”

誰かの決めた”美”

日常の世界にもネット上にも、「誰か」の尺度で決められた美が溢れている。

自分はもう、そういう類の美しさには執着していないつもりだけど、ルッキズムに関連する発信やコメントを偶然見てしまうと、なんだか目の前が暗くなってしまう。

たとえば、私の肌は黄色みが強くて、日焼けしやすい。日焼けしても赤くならない代わりに、どんどん黒くなる。

でも、もうずーーっと前から「色白がよい」とされていない?世間様的に

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引越し前夜

引越し前夜

いよいよ、明日は引越しである。ここから月末までに荷物を運びきったり、マンションに残ったものを捨てたりする作業は残っているけど。

それに、新しい家具が配送されるまでに時間がかかるので、よーいスタート!で新生活が始まるわけでもない。ちょっとぬるっとした始まりになりそう。

近隣の方にご挨拶するのも、少し緊張している。どんな人たちが住んでいるんだろうか。

今のマンションは結婚してからの思い出が詰まっ

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33歳までの覚悟

33歳までの覚悟

妊娠したとき、私は29歳だった。あと数ヶ月で30歳になるという節目の年であり「30代は子育てで始まるんだなぁ」と思った記憶がある。

子どもがいる生活について、みんなが口を揃えて「大変だよ」と言うものだから、すごくすごく大変なんだろうな、と漠然と感じていた。

そして当時の私は、なぜか「33歳までは苦労する。その覚悟を決めよう」と思ったのである。

なぜ33歳だったんだろう?

33歳、っていうの

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「書くことが仕事になる」幸せ

「書くことが仕事になる」幸せ

うららかな月曜日。
静かなリビングで黙々と執筆をしていた。

月曜日の午前中は、特に集中力が研ぎ澄まされる。週末を経て、仕事ができる幸せを全力で噛みしめられるからかも。

いつものように原稿を書いていると、ふと気づいたことがあった。

「当たり前のように『書くこと』を仕事にしているけど……これってものすごい幸運じゃないか?」

普段、SNS上にはがんばっているライターさんの情報がたくさん流れてきて

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大丈夫。快適でいいんだよ。

大丈夫。快適でいいんだよ。

以前、自分のための時間を持つことに罪悪感はいらない、という記事を書いた。どうも私は、日々いろんな場面で「罪悪感」を持ちすぎているらしい。

自分が快適でない状態で頑張り続けたら、いつか潰れてしまう。今までの人生で、なんどかそういうことを繰り返してきたし(潰れては再生し、の繰り返しだった)。

私が快適でいることを喜んでくれる人はたくさんいるけど、それを否定する人はいないのに。いや、いたとしても、今

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実家との距離感

実家との距離感

実家のメンバーと「さよなら」をするのが苦手だ。実家から帰るときにはいつも、手を振って歩き出す瞬間にじんわりとさみしくなる。

上野駅で母と妹家族と手をふり、息子をうながして電車に乗った瞬間、さみしくてさみしくて仕方なかった。

夫の仕事がなければ、もしかしたら私は大阪で暮らすことを望んでいたかもしれない。子どもの頃から近所に親戚が大勢いたから、今のように身寄りのない状態には慣れていないのだ。

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