マガジンのカバー画像

サイバーセキュリティ

23
運営しているクリエイター

記事一覧

セキュリティクリアランス法案が成立

セキュリティクリアランス法案が成立


「セキュリティクリアランス」法案が成立 Confidentialに該当する情報を取扱うセキュリティクリアランス制度が2024年5月10日に成立しました。
 これは、「重要経済安保情報の保護及び活用に関する法律」といいます。

セキュリティクリアランス制度

 セキュリティクリアランス制度は、国家における情報保全措置の一環として、政府が保有する安全保障上重要な情報として指定された情報に対して、アク

もっとみる

2024年5月7日、TikTok Inc.及びByteDance Ltd.は、TikTok禁止法についてコロンビア特別区控訴裁判所に提起

2024年5月7日、TikTok Inc.及びByteDance Ltd.は、米国司法長官Merrick B. Garlandを相手方とし、コロンビア特別区控訴裁判所に対して合憲性審査を申し立てました。

簡単にまとめた内容です。

Protecting Americans From Foreign Adversary Controlled Applications Act.(PAFACA)はTi

もっとみる

2024年5月7日、NCA(National Crime Agency)からのニュースリリース

2024年5月7日、NCA(National Crime Agency)からニュースリリースが公表されましたので、以下、機械翻訳です。

英国:NCA
2024年5月7日:LockBit leader unmasked and sanctioned
https://nationalcrimeagency.gov.uk/news/lockbit-leader-unmasked-and-sanctio

もっとみる

イギリスデータ保護機関(ICO)のランサムウェア対応

 イギリスのデータ保護機関(ICO)は、ランサムウェアに関するコンプライアンスを公表していました。

At a glance(概要)
Personal data breaches from the ICO’s caseload during 2020/2021 have seen a steady increase in the number and severity caused by rans

もっとみる

コロニアルパイプライン事件とビットコインの流れ(FBIによるビットコイン押収)

2021年5月、コロニアルパイプラインがランサムウェア被害に遭い、約75ビットコイン(約400万ドル相当)の身代金を支払った事件が発生しました。

ランサムウェアの犯行グループはDarkSideと呼ばれており、DarkSideはマルウェアの開発者とその傘下にいる実行者とでランサムウェアを構成しているようです。

FBIは支払われた身代金の約75ビットコインのうち、63.7ビットコインを押収したとの

もっとみる

LINE社の問題に関する公表

2021年3月、LINE社が提供するLINEアプリについて、中国の開発企業から日本国内にあるサーバのユーザデータにアクセスできる状態であったことが報道され、同社は「主要なサーバは日本のデータセンターに集約」されている旨が説明されていた一方、「トーク」に投稿された全ての画像と動画が韓国内のサーバに保管されていることも併せて報じられた。

これにより、個人情報保護委員会や総務省、NISC(内閣サイバー

もっとみる

受託事業者のランサムウェア被害による情報流出の可能性があるため、自治体が続々と公表

東京都のランドブレイン社がランサムウェアの被害に遭い、受託していた自治体の情報も漏えいした可能性があるとして次々と公表しています。

■2021年2月24日 弊社サーバーのコンピュータウイルス感染について(ランドブレイン社)「2021年2月22日深夜に、弊社のサーバーがコンピューターウイルス(ランサムウエア)に感染したことをご報告いたします。」

■2021年2月26日 弊社サーバーのコンピュータ

もっとみる

スイスのCITA社がサイバー攻撃を受け、JAL/ANAなどの会員情報が漏えい

世界中の旅客システムを引き受けていたスイスのSITA社がサイバー攻撃に遭い、JALやANAを含む複数の航空会社の会員情報が大量に漏えいした可能性があると発表されました。

2021年3月4日 SITA statement about security incident(SITA)

「SITA社は、サイバー攻撃の被害に遭ったことを確認した。この被害は、米国にあるSITA Passenger Ser

もっとみる
クレジットカード詐欺の問題点

クレジットカード詐欺の問題点

クレジットカード詐欺 クレジットカードの番号と有効期限、CVV(セキュリティコード)を盗まれて、勝手に使われるケースが増えています。

 クレジットカードを巡るトラブルでは、ユーザはクレジットカード会社から支払いを免除される場合がありますが、逆に商品を販売する店側が被害を受けるケースが増加しています。

 以下の記事では、まさにそのようなことが記載されています。

知らぬ間にカード被害 19年の不

もっとみる
【書籍】「経営者のための情報セキュリティQ&A45」

【書籍】「経営者のための情報セキュリティQ&A45」

2019年11月6日発売
タイトル:経営者のための情報セキュリティQ&A45
出版社:日本経済新聞出版社
ページ数:256ページ
金額:1,800円(税別)

情報セキュリティの本は、世の中に数多く出版されています。しかし、大半は技術者視点の本であり、経営者層に向けた本は少ないのが実情です。

この本は、経営者の視点で、情報セキュリティ、コンサルティング、弁護士、裁判官と各分野の専門家たちとともに

もっとみる

【書籍】「経営者のための情報セキュリティQ&A45」について質問を受けました

2019年11月に発売された「経営者のための情報セキュリティQ&A45」は、どのような経営者が読むと有益なのでしょうか。

とある勉強会でご一緒したECサイト経営(仮)のTさんに質問を受けました(仮)ので、その流れでご説明しましょう。

Tさん(女性、年齢は機密情報)
株式会社LPD Global(名称仮) 代表取締役
仕事、家事、育児を難なくこなすスーパーキャリアウーマン。
好きなものは論理性と

もっとみる

【書籍】「経営者のための情報セキュリティQ&A45」に入れられなかった内容

本書は簡単な内容+αにし、本文を250ページに収めるという制約があったため、当初Q&Aは59個ありました。

2019年11月6日発売(Amazonでは11月2日から発売)
タイトル:経営者のための情報セキュリティQ&A45
出版社:日本経済新聞出版社
ページ数:256ページ
金額:1,800円(税別)

削除した主なものとして、
・内部統制とサイバーセキュリティの関係
・ダークウェブの話
・仮想

もっとみる

二段階認証に対する攻撃の増加

パスワード認証とSMS認証による二段階認証が突破されたというニュースや以下のような解説記事が目に付くようになってきました。

少し前までは、パスワード認証に対するリスト型アカウントハッキングが横行していたため、SMS認証と組み合わせた二段階認証が主流になってきた矢先に、二段階認証に対する攻撃による突破が増えてきています。

このようになってくると、パスワード認証は不要にした指紋認証などの生体認証を

もっとみる

私物の管理

情報セキュリティの管理として、私物PCは持ち込ませないというのは浸透してきたように思います。しかし、私物スマホは持ち込ませないとしている企業はかなり少ないのではないでしょうか。

この違いとしては管理する側としても私物スマホを制限されるのは嫌だという意識が働いているかもしれません。
しかし、結局は私物のデータストレージに保存され、流出のリスクがあるかどうかであり、スマホにはカメラ機能や通信手段が入

もっとみる