佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MOD…

佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MODELS』(ネコ・パブリッシング)『MODEL j train』(イカロス出版)など。

マガジン

  • シーズン移行(秋春制)ネタまとめ

    Jリーグのシーズン移行に関する記事をまとめました。

記事一覧

ダイヤ「改正」ってなんだろう

ワタシは「ダイヤ改正」という響きが苦手だ。 鉄道趣味者としては、新しい列車のデビューにワクワクする一方で、長年見てきた親しみのある車両が鉄路から消えてしまうのは…

秋田から東京へ出勤

北海道新幹線が開業した2016年のことだ。 函館で横浜FCが四方田札幌にボロ負けしたのを観た後、弘前へ渡って「リゾートしらかみ」に乗って五能線経由で秋田へ。 そこで一…

初めての道具はトミックス

模型の沼にハマったのは小学生のころのガンプラブーム。 その頃に模型用の工具なんてものが家にはなく、 ランナーから部品を切り出す道具は爪切り。 まぁ、それで何とか…

「古典」と「懐かしい」の間

『鉄道模型趣味』最新号(通巻987号:2024年4月号)で「いま…なぜ”古典”に惹かれるのか」という特集が組まれた。 編集長が編集後記で「あらたなトレンド」と語る”古典…

鉄道旅がちょうどいい岡山

岡山から、新幹線で東京へ帰ったことがない。 中学生の時に「ゆうゆうサロン岡山」(※1)に乗りに行ったのが最初だ。 その後も四国へ行くついでに立ち寄ってブラブラした…

鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

Nゲージの路面電車の歴史は今年で事実上26年目(※1)。 いまでは全国津々浦々の路面電車の模型が手に入るようになった。 ところが、現存する路線のなかで唯一、2024年3月…

新幹線は魔法じゃなく、道具

去る3月16日、北陸新幹線が敦賀(つるが)まで伸びた。 弟の一家が福井県にある。乗り換えが一回減るので、訪れるにも来てもらうにも便利になる。これまでの新幹線開業の…

本気度がわかる?バスの並び順の話

 J2で迎えた横浜FCの2024年シーズンは、早くも第2節までを消化。残念ながらいまだに勝利がない。  特に開幕戦は気温も内容もお寒いゲームだった。だが、こればかりはシー…

紀州鉄道に乗り、有田鉄道を歩く

 キテツさんの資料探しに和歌山へ行ってきた。  取材としては思惑通りにいかず空振りだったけど、旅行自体は楽しむことができたので、まぁええかという感じで。

サッカー遠征ビンゴ

もうすぐJリーグ2024年シーズンが開幕。 今から遠征旅行が楽しみです。 さて、古いファイルを漁っていたら 「サッカー遠征BINGO」なる画像ファイルを発見。 それ自体はネ…

【記事掲載のお知らせ】『MODEL j train』vol.6

「実物の鉄道にあこがれ、 夢を抱いたファンにお届けする模型誌」 をキャッチフレーズに、 国鉄・JRをメインとした鉄道の魅力を伝える 『MODEL J train』のvol.6が 去る1月…

【秋春制】野々村チェアマンのインタビュー記事

 この年末年始にかけて、Sportsnaviで『なぜ、今なのか? Jリーグのシーズン移行を深掘り』という特集が組まれた。  飯尾篤史・竹内達也の両氏による全7回のコラム・イン…

ノス鉄でキテツは作れるか?

小さな私鉄の小さな気動車 和歌山県御坊市に紀州鉄道という路線長2.7kmのミニ私鉄がある。そこで活躍していたのが、これまた可愛らしいサイズのレールバス・キテツ2だ。 …

模型を「作って書く」人です

ども、佐々木大悟と申します。 いつも読んでくださっている皆様、ありがとう。 はじめましての皆様、これからもよろしくお願いします。 新宿生まれ王子育ち、足立区住…

玩具店の結界

 都営大江戸線の新御徒町駅すぐ隣に、佐竹商店街というアーケード通りがある。  どことなく昭和末期の雰囲気を漂わせていて気に入っている。昼食後、腹ごなしの散歩がて…

横浜FCのJ2降格に思う~2023

 今年も選手・スタッフ・フロントやファン・サポーター、横浜FCに関わる全ての皆様、お疲れ様でした。  今回もJ1の壁は厚かった。残念なのは2年前と同じだし、残留して…

ダイヤ「改正」ってなんだろう

ダイヤ「改正」ってなんだろう

ワタシは「ダイヤ改正」という響きが苦手だ。

鉄道趣味者としては、新しい列車のデビューにワクワクする一方で、長年見てきた親しみのある車両が鉄路から消えてしまうのは寂しくもある。
ただ、それが苦手な理由ではない。形あるものは何時か消えてしまうものだから。長年この世界にいるから、とうの昔に覚悟はできている。

2024年春のJR各社の新ダイヤは、様々な賛否両論を呼んだ。
北陸新幹線が敦賀まで伸びた。新

もっとみる
秋田から東京へ出勤

秋田から東京へ出勤

北海道新幹線が開業した2016年のことだ。

函館で横浜FCが四方田札幌にボロ負けしたのを観た後、弘前へ渡って「リゾートしらかみ」に乗って五能線経由で秋田へ。
そこで一泊して、「こまち」で職場へ直行したのだ。

E6系は歴代新幹線の中で一番カッコいいと思っていて、乗る前はすごく楽しみにしていたのだけど、残念ながら乗車中の記憶がほとんど残っていない。

タイトルカットの写真のタイムスタンプを見ると5

もっとみる
初めての道具はトミックス

初めての道具はトミックス

模型の沼にハマったのは小学生のころのガンプラブーム。
その頃に模型用の工具なんてものが家にはなく、
ランナーから部品を切り出す道具は爪切り。

まぁ、それで何とかはなるものの
やはり爪切りでは切りにくい部品もある。

やがて、当時読んでいた『コミックボンボン』誌か何かで
本当は「ニッパー」なる道具を使ったほうがいい、と知った。

そんな折に親に連れられてデパートに行った。
たぶん池袋だったと

もっとみる
「古典」と「懐かしい」の間

「古典」と「懐かしい」の間

『鉄道模型趣味』最新号(通巻987号:2024年4月号)で「いま…なぜ”古典”に惹かれるのか」という特集が組まれた。
編集長が編集後記で「あらたなトレンド」と語る”古典”の鉄道模型を、若手モデラーにフォーカスしてとりあげている。

「古典」に分類されるような古い車両は、Nゲージの量産製品として発売されることが少ない。
マイクロエースの1号機関車と7100形義経・弁慶ぐらいだろうか。

いずれも、製

もっとみる
鉄道旅がちょうどいい岡山

鉄道旅がちょうどいい岡山

岡山から、新幹線で東京へ帰ったことがない。

中学生の時に「ゆうゆうサロン岡山」(※1)に乗りに行ったのが最初だ。
その後も四国へ行くついでに立ち寄ってブラブラしたり、ファジフーズ(※2)を食べに行ったり。

縁もゆかりもない割に、岡山には何度も行っている。

東京からはいわゆる「4時間の壁」(※3)の手前だ。岡山への足に飛行機はまず選択肢に上がらない。
ワタシも往路は迷わず「のぞみ」を選ぶ。

もっとみる
鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

Nゲージの路面電車の歴史は今年で事実上26年目(※1)。
いまでは全国津々浦々の路面電車の模型が手に入るようになった。
ところが、現存する路線のなかで唯一、2024年3月現在も製品化されていない事業者がある。

日本最南端の路面電車、鹿児島市電である。

鹿児島市電は路面電車の優等生鹿児島市電は市の南西部・谷山と、国鉄・JRの新旧中心駅である鹿児島・鹿児島中央を結ぶ路線だ。
現在は2つの系統で運転

もっとみる
新幹線は魔法じゃなく、道具

新幹線は魔法じゃなく、道具

去る3月16日、北陸新幹線が敦賀(つるが)まで伸びた。

弟の一家が福井県にある。乗り換えが一回減るので、訪れるにも来てもらうにも便利になる。これまでの新幹線開業のなかでも、最も身近に感じている。

ただ、これは東京に住んでいるから言えることだ。

もし大阪住まいだったとしたら「面倒くさいことになったなぁ」と愚痴をこぼしていたのだろう。乗り換えが確実に1回増えることになるのだから。

新幹

もっとみる
本気度がわかる?バスの並び順の話

本気度がわかる?バスの並び順の話

 J2で迎えた横浜FCの2024年シーズンは、早くも第2節までを消化。残念ながらいまだに勝利がない。
 特に開幕戦は気温も内容もお寒いゲームだった。だが、こればかりはシーズンが進むにつれてアツくなってくれることを、信じて祈るしかない。

 その開幕戦の試合前、「HAMABLUE号」と対戦相手のチームバスの並び順を見て「おや?」と思った(タイトル写真)。

通常はアウェイが前

 昨年までは「HA

もっとみる
紀州鉄道に乗り、有田鉄道を歩く

紀州鉄道に乗り、有田鉄道を歩く

 キテツさんの資料探しに和歌山へ行ってきた。
 取材としては思惑通りにいかず空振りだったけど、旅行自体は楽しむことができたので、まぁええかという感じで。

サッカー遠征ビンゴ

サッカー遠征ビンゴ

もうすぐJリーグ2024年シーズンが開幕。
今から遠征旅行が楽しみです。

さて、古いファイルを漁っていたら
「サッカー遠征BINGO」なる画像ファイルを発見。
それ自体はネット上に転がっていた
出処のわからないものだったので、作り直してみました。

あえて都道府県にしてあるのがミソです。

Jリーグをテーマにすると
スタジアムやクラブ名にしたくなっちゃいますが、
昇降格が絡むと1年しか使えない。

もっとみる
【記事掲載のお知らせ】『MODEL j train』vol.6

【記事掲載のお知らせ】『MODEL j train』vol.6

「実物の鉄道にあこがれ、
夢を抱いたファンにお届けする模型誌」
をキャッチフレーズに、
国鉄・JRをメインとした鉄道の魅力を伝える
『MODEL J train』のvol.6が
去る1月29日(月)に発売されました。

ワタシが担当した記事は
特集「考察 急行列車 Ⅰ」内の
「急行型電車カタログ」。

昨年のTOMIX・453系「ときわ」発売で
国鉄急行型電車のほぼ全ての系列(※1)が
Nゲージで

もっとみる
【秋春制】野々村チェアマンのインタビュー記事

【秋春制】野々村チェアマンのインタビュー記事

 この年末年始にかけて、Sportsnaviで『なぜ、今なのか? Jリーグのシーズン移行を深掘り』という特集が組まれた。
 飯尾篤史・竹内達也の両氏による全7回のコラム・インタビュー記事で構成され、様々な角度からこの問題を掘り下げようという試みだ。

 1月24日付の最終回は、飯尾氏による野々村芳和チェアマンへの直撃インタビュー記事。

『シーズン移行、残された課題とは? 野々村芳和チェアマンを直

もっとみる
ノス鉄でキテツは作れるか?

ノス鉄でキテツは作れるか?


小さな私鉄の小さな気動車 和歌山県御坊市に紀州鉄道という路線長2.7kmのミニ私鉄がある。そこで活躍していたのが、これまた可愛らしいサイズのレールバス・キテツ2だ。
 2024年1月現在、休車状態ではあるが車籍はまだ残っている。

 これをNゲージで作りたいと思って久しかったところ、ついに昨年末、ベースにうってつけのモデルが発売された。

 TOMYTECのノスタルジック鉄道コレクション第4

もっとみる
模型を「作って書く」人です

模型を「作って書く」人です

ども、佐々木大悟と申します。

いつも読んでくださっている皆様、ありがとう。
はじめましての皆様、これからもよろしくお願いします。

新宿生まれ王子育ち、足立区住みの東京っ子です。
2年半ほど横浜に棲息していたこともあります。

都内で模型店に勤務しながら、鉄道模型の雑誌で作例を作ったり記事を書いたりしています。
メインジャンルはNゲージと呼ばれるサイズ・規格です。

このnoteでやること

もっとみる
玩具店の結界

玩具店の結界

 都営大江戸線の新御徒町駅すぐ隣に、佐竹商店街というアーケード通りがある。
 どことなく昭和末期の雰囲気を漂わせていて気に入っている。昼食後、腹ごなしの散歩がてら度々訪れる場所だ。

 なんでも日本で二番目に古い商店街だそうで、明治維新までは秋田・久保田藩の上屋敷がこの場所にあったという。
 名前に冠する「佐竹」はその藩主・佐竹氏に由来するのだろう。

 この商店街、蘊蓄が多い。

 まずホームペ

もっとみる
横浜FCのJ2降格に思う~2023

横浜FCのJ2降格に思う~2023

 今年も選手・スタッフ・フロントやファン・サポーター、横浜FCに関わる全ての皆様、お疲れ様でした。

 今回もJ1の壁は厚かった。残念なのは2年前と同じだし、残留して通常ルールのJ1に挑戦する横浜FCを観たかった。でも、楽しかった。
 というか勿体ない。もう1年J1で戦えれば、クラブ全体がもっと強くなれそうな気がしていたから。

 ありがたいことに、2021年の記事「横浜FCのJ2降格に思う」のア

もっとみる