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オシバナ|詩


「オシバナ」

逆さに流れる揃いの時間
出逢ったばかりの霞なサクラ
散りゆく蕾を雫で吊るして
風ふく枝に背あずけ眠る

空は子守唄にくるまれた
どこまでも透明な独りきりの海

破壊ばかりを繰り返す
そうすることの意味を知るため
いつかの蝶に夜を重ね
醒めない夏の桜に夢をみる

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