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特に努力もせず、免許の更新のようにアップデートも要らず、古い知識のままでいい。「強い一般人」のポジションは居心地が良いのです

子供の頃から「良く知ってるね。すごいね」って言われたらそれは警告なのでそこでストップするようにしている。

「資格も無ければ試験もパスしてない素人が付け焼刃の知識で踏み込んでくるなよ?」っていう意味だから。

でも店員や医者に横柄なジジイはこの視点が欠如していて、ネットや本で得た怪しい知識を頼りにワイは〇〇に詳しいんじゃの態度をとってしまう。
自分は対等であるかのように誤認しているので、頓珍漢な言葉や要求で混乱を呼ぶ。完全なる誤認。対等なわけがあるか。みっともない。

僕も仕事や自分のテリトリィではぶぶ漬け的に似たような事を言う事がある。
やはり、真に受けて天狗になってしまう人は確かに一定数いて、毎回悲しい気持ちになってしまう。
本当に社会というものを知らずに育ったんだな。

こまかな間違いを指摘しないでおくのは、本当にただのやさしさ以外の何物でもない。こんな不快な思いをさせられておきながら、やさしさ?オーバ・キルをしても仕方がない。

門前の小僧が経を読んだところで、インコやオウムの音真似でしかない。
アウトプットは膨大なインプットの蓄積に支えられているという事を忘れてはいけない。
それが経に聞こえるのは単にリスナーが何も知らないからであって僧や信徒にはそうは聴こえていない。思いあがってはいけない。

そもそも読んでいるのがただの小僧であるのなら、どんなに上手くても「経のような何か」でしかない。

それと全く同じだ。

あんたの付け焼刃の知識が誰かの役に立つこともなければ、誰かに必要とされることもないよ。

その知識の価値を保証する担保(経験や資格)が何もないんだから。

そういう人の行動を支えるエネルギーの根源にあるのは強烈な劣等感なんですよね。

恐るべきことに彼らの脳内では
「膨大な時間と金と努力を費やした結果〇〇になれた人たちと、対等に話ができている優秀な私」
という謎の変換が行われています。
むしろ、知識という結果に対して時間やコストを低く抑えたという意味では自分のほうが優秀とすら思っています。

これらは憧れからくる劣等感の完全なる裏返しで、特にかつては目指したり努力したりしていたけど挫折して諦めたような人が陥りやすい自己欺瞞、精神保護の詭弁的ロジック。
確かに僅かばかり余計に知識がある分、普段の生活の中では普通の人たちに比べて自分が上位の存在であると錯覚しやすい。

一番わかりやすい例が「〇〇大学を目指していた」とかいうタイプの自慢ですよね。自分は目指せるほど優秀だったというメッセージ。
「目指すだけならだれでもできる」という一言で簡単にかき消されてしまいますがそれを言わないのは人々のやさしさ。
その情けに気づいていないんだよな。0点も99点も450点も、同じ不合格なんですけどね。そもそも受けてすらいない場合もありますけど。

もしも、その憧れの存在と同じ土俵に立った場合、その瞬間に「成れなかった人」という敗北が決定づけられてしまうのですが、少なくとも外野に居る限りは「強い一般人」というポジションを永遠に取り続けることができます。

だから社会人枠だとか、中途採用だとか、そういう本当の再チャレンジのチャンスがあったとしても入り口に立つことは絶対にありません。

逃げ続けることが、勝ち続ける事。
再び負けて無能さを白日の下に晒すようなことはしません。
(なお、かつて敗れたのは自分が若く未熟だったからということになっているので、もし実際に再敗北してしまった場合これまでの人生のすべてが無駄になります)

特に努力もせず、免許の更新のようにアップデートも要らず、古い知識のままでいい。

「強い一般人」のポジションは居心地が良いのです。

間違っていても責任も実害もありません。
正しかったとしても、何の利益もありませんが。

ワイドショウのコメンテータみたいなものですね。
誰からも必要とされていないところも似ています。

そう、あなたのその知識は誰からも必要とされていないのです。

価値を保証する担保(経験や資格)が何もないからですね。

何も達成しなかったあなたのその知識は、物知り雑学程度の価値しかありません。

本質的に無価値であり、天狗になって識者ぶってもマイナスしか生みません。ばかにしか見えません。

爪を隠している人が必ずしも能ある鷹であるとは言いませんが、爪を自慢する人が鷹だったということは、残念ですが今までの人生で一度も見たことがありませんね。

劣等感からくる自慢はみっともないので、もうやめましょう。

門前の小僧以下の存在であることは誰の目にも明らかなのです。

あなたはあなたが忌み嫌う、普通の人、そのもなのなのです。


おしまい。


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