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日々と旅の記憶、実家に眠る古いものの記録。

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最近の記事

ウズベキスタン旅行記 #13:ウルグットバザールの包囲網

2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 サマルカンドで丸々過ごせる最後の日。 この日は午前中にあらかた見終えており、早いうちに暇を持て余していた。 行くとしたら、時間的に予定から外していたあの場所だろうか。 思い浮かんでいたのは、サマルカンドから車で片道40分程かかる「ウルグットバザール」という大きな市場だった。ここではスザニがたくさん売られているらしい。 しかしガイドブックなどの情報によると、通常は午前中に行くべきらしい。既に時間はお昼近く。ウルグットバザー

    • ウズベキスタン旅行記 #12:サマルカンドの街

      2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です #11はこちら:サマルカンド珍道中 雨が降る中、宿はとても静かであった。 朝食を終え中庭から部屋に戻ると、部屋で生き物の気配を感じた。 何かが、いる! なんと、宿の猫が入り込んできていた。 実は朝食中にも中庭で遭遇していたのだが、ドアを開けたタイミングで部屋に入り込んでいたらしい。 最初こそ警戒気味だったが、あっという間に我が物顔でベッドを占領し始めた。かわいい。 これまでにもこうやって部屋に入り込んではごろごろしていた

      • ウズベキスタン旅行記 #11:サマルカンド珍道中

        2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 ウズベキスタンに来て早5日目。いよいよサマルカンドへ向かう時がやって来た。 元はと言えば、世界ふしぎ発見を観てサマルカンドのレギスタン広場を思い出したのがウズベキスタンに来たきっかけだったのだ。 ブハラからタシケントへは、アフラシャブ号という特急列車で1時間半程の距離となる。短い時間だったので今回は1000円程のエコノミークラスにしたが、十分に快適であった。 ブハラを出発したのは夕方に近かったため、外は徐々に夕空へと移り

        • ウズベキスタン旅行記 #10:ブハラの風景と人々

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 前回の記事:#9 ブハラのスザニ刺繍 一般的にサマルカンドやヒヴァに比べると、ブハラは有名ではないかもしれない。しかし町歩きをしていて一番楽しかったのはブハラだった。 今回は写真とともに、ブハラの町歩きで出会った風景や食べもの、人々との思い出を載せていく。 タキ・バザールブハラの西側にはタキバザールと呼ばれる場所がある。ドーム型の屋根が特徴的な建物で、昔は人の行き交う場所として隊商などが訪れたそうだ。 今はスザニや香辛料、

        ウズベキスタン旅行記 #13:ウルグットバザールの包囲網

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          ウズベキスタン旅行記 #9:ブハラのスザニ刺繍

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 ウズベキスタンには「スザニ」と呼ばれる刺繍がある。漫画「乙嫁語り」にも出てくるので、ご存じの方も多いのではないだろうか。 スザニのモチーフは同じウズベキスタン内でも地域ごとに特性があり、ブハラでは植物やザクロ、鳥がモチーフになっているものが多い。 モチーフの傾向があるために柄は似通えど、滞在中にたくさんの枚数を見るうちに、それぞれの個性や作家性が見えるになってきたのは面白い体験であった。 同じスザニでも作り手は当たり前

          ウズベキスタン旅行記 #9:ブハラのスザニ刺繍

          ウズベキスタン旅行記 #8:ブハラの遊園地

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 #7はこちら:ブハラのモスクとメドレセ ブハラの観光名所であるイスマーイール・サーマーニー廟に向かう途中、近くに観覧車を見つけた。 近づいてみると遊園地のようではあるが某ランドのように混み合うことはなく、閑散としている。エントランスらしきものもなく、公園の延長線のようだ。 せっかくなので一番目立つ観覧車に乗ってみることにした。 動きは日本と同じくらいゆっくりではあるものの、明らかな違いは見ての通り開放感が抜群なところだ。

          ウズベキスタン旅行記 #8:ブハラの遊園地

          ウズベキスタン旅行記 #7:ブハラのモスクとメドレセ

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 #6はこちら:2つめの都市・ブハラへ ブハラ2日目の朝は、停電と共に始まった。 朝早くから出かけるつもりだったのに幸先が悪いとしょんぼりしたものの、10分程でしれっと復旧した。 ウズベキスタンでの見所はヒヴァとサマルカンドに集まっているものだと思っていたが、ブハラにもたくさんの見所があり、そしてそれぞれが美しかった。 有名なところからそうでないところまで、今回はブハラで出会ったモスクとメドレセ(マドラサ)の写真を中心につ

          ウズベキスタン旅行記 #7:ブハラのモスクとメドレセ

          ウズベキスタン旅記録 #6:2つめの都市・ブハラへ

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。写真多め。 #5はこちら:アラベスクと城壁 ブハラへ向かう快晴の朝。2日間滞在したイチャン・カラに別れを告げ、ホテルの送迎車でヒヴァ駅へ向かった ヒヴァ駅は完成してまだ一年も経っていない新しい駅らしく外も中もピカピカで、欧米人を中心とした観光客であふれかえっていた。 駅にあわせて周辺も開発を進めているらしいが、この頃はまだ閑散としていた。これから観光地として賑わっていくのだろうか。 先程までいたイチャン・カラとのギャップに

          ウズベキスタン旅記録 #6:2つめの都市・ブハラへ

          ウズベキスタン旅記録 #5:アラベスクと城壁

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。写真多め。 #4はこちら:猫とチャイハナ アラベスクと祈りの言葉ウズベキスタンのことを思い出したのは「世界ふしぎ発見!」がきっかけだったが、そもそもウズベキスタンに来たいと思った理由のひとつが「たくさんのアラベスク模様がみたい!」だった。 ヒヴァに滞在した二日間だけでもたくさんのアラベスク模様を堪能していたが、その中でも最も美しいと感じたのはパフラヴァン・マフムード廟だった。 パフラヴァン・マフムードは12・3世紀頃の英雄

          ウズベキスタン旅記録 #5:アラベスクと城壁

          ウズベキスタン旅記録 #4:猫とチャイハナ

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 #3はこちら:イチャン・カラを歩く 昼食後ホテルへ戻る道すがら、かわいい子猫に出会った。これまでにも猫はたくさん見かけたが、ウズベキスタンで子猫を見たのははじめてだった。 かわいさに思わず目を奪われていたところ、民家の軒先でお茶をしていた一人のおじさんに声をかけられた。 おじさんは猫たちの飼い主らしく、そしてお茶をご馳走してくれるらしい。 一人旅のため最初は警戒したものの、ノーマネー! と力強く連呼するし、軒先で人通りも

          ウズベキスタン旅記録 #4:猫とチャイハナ

          ウズベキスタン旅記録 #3:イチャン・カラを歩く

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。写真多め。 #2はこちら:世界遺産都市・ヒヴァ 朝のイチャン・カラ昨晩の決意を胸に、朝焼けの中のイチャン・カラが見たくて早起きをした。 日中は人や露店で賑わっていた場所も、朝はちらほらと早起きの住民がいるだけでとても静かだった。 イチャン・カラの中でも特に目立つこの円柱型の建築物は、カルタ・ミノルという。 26mもの高さがあるが、実は未完状態のミナレット(塔)で、本来はもっと高いものになる予定だったらしい。 カルタ・ミノ

          ウズベキスタン旅記録 #3:イチャン・カラを歩く

          ウズベキスタン旅記録 #2:世界遺産都市・ヒヴァ

          2019年に訪問したウズベキスタンの旅行記です。 #1はこちら:ウズベキスタンへ 城壁に囲まれた街ウルゲンチ空港から車で30分。 ようやく最初の目的地であるヒヴァのイチャン・カラへたどりついた。 「ヒヴァ」はウズベキスタン西部に位置する都市で、「イチャン・カラ」はヒヴァにある小さな旧市街のことを指す。 街は周囲をぐるりと高い城壁で囲まれている。 こうした場所は他にもあったらしいが、長い歴史の中でほぼ無傷の状態を保っているのは西アジア・中央アジアの中でもここだけらしい。

          ウズベキスタン旅記録 #2:世界遺産都市・ヒヴァ

          ウズベキスタン旅記録 #1:ウズベキスタンへ

          2019年の10月末。 もはや秋だろうというタイミングで夏季休暇を取得し、10日間のウズベキスタン旅へ行くことにした。 きっかけは6月に放送していた「世界ふしぎ発見!」のウズベキスタン回。 サマルカンドのレギスタン広場の景色を見た時に、「あ、ここ昔行ってみたいと思ったところだ!」ということを急に思い出したのだ。 ウズベキスタンに向かうまで「休暇でウズベキスタンに行くわ」と家族に伝えると、三者三様に不安そうな反応を示した。馴染みのない国だし、「スタン」というと危険な地域を連

          ウズベキスタン旅記録 #1:ウズベキスタンへ

          慎重派の海外一人旅(アプリ編)

          なんだかんだ4本目になってしまった準備シリーズ。これがたぶんラスト。 2023年10月頭時点の情報という前提で参照してください。 Google Maps必須アプリ。 深夜特急のような無い時代の旅にも憧れはあるが、これがあるからこそ気軽に旅ができる部分もあるだろう。 「計画・準備編」で書いた通り、ピンを刺した場所を参照したり、現地での移動やレストラン探しに使う。 ちなみに2019年時点のウズベキスタンの場合は、地域柄もありGoogle Mapsよりも「Yandex Maps

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          慎重派の海外一人旅(持ちもの編)

          「計画・予約編」「バックパック・サブバッグ編」に続き、今回は持ちものについて。 バックパックで機内持ち込みをする場合&一週間程の旅行の場合で想定している。 もりもりになってしまったので、前半に一覧を掲載 → 後半に補足の詳細を掲載の形式で。 よければ気になる部分だけでもどうぞ〜 持ちもの一覧衣類品 下着類 靴下 服 パジャマ用の服 アウター ストール 洗濯セット 着圧ソックス 貴重品 パスポート(+緊急連絡先) 財布 スマホ(+モバイルバッテリー)

          慎重派の海外一人旅(持ちもの編)

          慎重派の海外一人旅(バックパック・サブバッグ編)

          前回の記事では計画〜予約までの話を書いたので、今回はバッグの話。 書いている人のスペックは前記事を参考に。 バックパックのすすめ複数の国を移動するタイプの旅行を計画した際に、「行きの飛行機でいきなりロストバゲージしたらどうしよう?」という心配がよぎった。 考えた結果たどり着いたのが「そもそも預け入れをしなければロストバゲージしないじゃん!」という結論。 とんちのようだが、結果的に今ではこのスタイルが気に入っている。 預け入れしない=すべてを手荷物として機内に持ち込むとい

          慎重派の海外一人旅(バックパック・サブバッグ編)