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短歌の群れ

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短歌を、思いついたまま
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記事一覧

悩むべき人

悩むべき人

年齢っていうのをとるのじゃなく
重ねていきたいと思うのです

平穏へ戻れるまでの街路樹の
かげを踏んだり跨いでみたり

指の隙間から月明かりこぼれる夜には
君をなぐさめにいく

信じることを拒否された訳じゃないと
爪を切り切りなぐさめて

珍しく珍しく落ち込むような朝
パソコンに向かう虚しさ

//編集できるように、これまでの短歌をまとめました。
#短歌 #不定形 #不定形短歌 #自由律 #自由

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孤独がすきです

孤独がすきです

ドタキャンされた夜でも街は明るくて
取り残された気分

受信するのはアプリからのお知らせばかり
私は何の為にいるの

私だけは私を愛してあげようと思いながら髪を梳くの

70億の人間がいるなんて信じない
私は一人ぼっち

望んでしている一人暮らしだけど
誰も言ってくれないおかえり

私が拒否しているの
それとも私が街に拒否されているの

//編集できるように、これまでの短歌をまとめました。
#短

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わたしでいること

わたしでいること

雨降れば自分の未来も閉ざされて
もうこれからは何もしなくない

刑務所があっても事件があるように
私がここにいてしまうんです

電気なんて私には何の役にも立たないのに
勝手に緑になるランプ

向くべき方向を知るひまわり
咲く方法すら知らないわたし

太陽と水と食べ物さえあれば
私は生きていけるはずなのに

私を悩ますものは何だ私を泣かせるものは何だ
許さない

イヤホンであなたとあなた以外のもの全

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それでも生きていく

それでも生きていく

信じられるものなどないということは
それを探すという人生のこと

こどもの頃木々は私に話したし
雲はのんびりちゃんと動いた

今日が去るやさしさ明日がくる残酷さ
ふたつ揃えて舟は出る

謎一つ
不幸せはうたにしたいけど幸せはうたにできない

大学を辞めるつもりになっている
かき氷はただ溶けていく

自らが死んだ後までライオンは求めてくれる
シマウマがいい

//編集できるように、これまでの短歌をま

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あなたの生き方

あなたの生き方

貼り付けるのは諦めた笑顔
貼り付けられるのは諦めのレッテル

空は私にやさしいのそれとも
あなたにやさしいのそれも違うの

太陽を見に行こうよと君の言うそれは
あれとは違うのでしょう

丁寧な口調は拒否であるように
その笑顔すら身を守る盾

失って気付くのならばその逆に
得てみて気付くものがここにも

長い髪もコンタクトにしない眼鏡も
世の中からの盾だから

//編集できるように、これまでの短歌を

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祭りに行くまで

祭りに行くまで

熱量は静かに増して
お祭りへ向かうバスの車内の沈黙

ペディキュアの剥げた部分はどこにいった
黒い靴下で隠す

君のうなじに欲情しても
この人のうなじは嫌悪感

クーラーの効いた図書館で
今日もじろじろ見てくるおじさんがいる

お祭りに行きませんかと僕は言う
行きたくないと君は答える

カシスパインに浮く氷のような
一年ぶりに聞く単語「くらげ」

//編集できるように、これまでの短歌をまとめました

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価値観の相違

価値観の相違

パソコンが生きてゆくのに必要と思えなくなりました
さよなら

ただ茫然と
落ちてくる雨が私より落ちていくのを見ている

出せなかった手紙
ローリエと私が干からびていく二週間

さみしい会いたいさみしいさみしい会いたい
雲が白い空が青い

電車に乗ることが日常の人々に混ざって電車に乗る

スマホが壊れたと言うと皆
絶望の顔色になるのは何故

//編集できるように、これまでの短歌をまとめました。

#

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あなた

あなた

握手してもらえた手の温度は
ぬるかったから私とおなじ

いつか皮膚だけじゃなくて爪だけじゃなくて
O₂さえも愛せたら

子どもの泣く声がすると悲しくなるので
子どもが嫌いなのです

素肌の脚をさらけ出せる強さを
中学生は持っているんだ

言い逃げは卑怯だと思います
「同級生なら付き合ってた」と

天井を見上げ白い溝を見つめる
ペディキュアが乾かない

//編集できるように、これまでの短歌をまとめま

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好きな人がいます

好きな人がいます

世界には私とあなたと
私とあなた以外の人間がいる

暗闇が寒くて重い夜だった
でもあの時は愛されていた

5年もたってしまったのにまだ
あなたが好きなんてどうかしてる

好きじゃないと口に出せばリズムの良さにもう一度 好きじゃない

ねぇそろそろ引っ越しなどはどうですか
私の心の臓の真上から

「明日から一人」だなんて
私から君を引いたらゼロ以下だろう

//編集できるように、これまでの短歌をまと

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学校にて

学校にて

角を見るたびに君を思い出すから学校の机って嫌い

水曜日はまた来週も来ても
この寂しさは私だけのもの

大ホールで一人でいることよりも
家に一人いるほうがつらい

先生 心の中で呼び掛ける
教えてくださいと言える幸せ

コンピュータ室に一番乗りしただけなのに何故だかむなしくて

雨降りの日 バスが来ない
爪を切り忘れたことを気にしている
#短歌 #不定形 #不定形短歌 #不定型 #自由律 #自由

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君が気付くまで

君が気付くまで

約束のように伸ばした黒髪と
約束持たずある恋心

好きですと言えないままでクリスマス
あなたもわたしも大人になる 夜

君のいない日々は五年
君のいない街で三年過ごした

ロングヘアじゃ君が私に気付かないかもだし
切ろうかな、なんてね

闇が深くても光が強すぎても
星は見えなくなってしまう

歌はいけない
心の中であなたが何度でも浮かんでくるから

//これまでの短歌をまとめました。
#短歌 #

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水たまりふたつ

水たまりふたつ

必ず私より低くに降ってくる雨と
傘を持たない私と

空が二つじゃなくて
水たまりが二つあるんじゃないだろうか

台風は昨日のうちに愛媛まで行ってしまった
私を残して

本音を隠すのに便利な髪を私は来週切る

こんな夢誰にも言ってはいけないと
思いながらもまた微笑んでいる

楽しみが増えて
今週末までは夏の暑さになんて負けない

//これまでの短歌をまとめました。
時系列というか、時の流れを

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闇が深くても光が強すぎても
星は見えなくなってしまう

ロングヘアじゃ君が私に気付かないかもだし
切ろうかな、なんてね