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『SCIENCE FICTION』走馬灯とトラルファマドール星人
(※だんだんポジティブになっていく文章です)
宇多田のベスト『SCIENCE FICTION』の曲順、どうしてこうなった?リリース前から謎だったけど、実際に通して聴いても尚しっくりこなかった。
1から作り直した再録から始まるのは分かる。ディスク1最後が活動休止時の『Goodbye Happiness』2は最新曲『Electricity』なのも分かる。でもその間の並びはというと、音楽性やストーリ
『哀れなるものたち』カエルの子はカエル
この作品は絶賛勢が語るフェミニズム、リベラリズム、ビルドゥングスロマン、人間讃歌などのポジティブパワーを確かに受け取れはする。エンパワーメント!ないい話と思って観たらいい話には見えてくる。
しかし自分はどうもそれら絶賛レビューのいくつかに引っ掛かりを覚えた。これ、そんな話なのか?
キルトの壁やダンスシーンなど好きな所はたくさんある映画だが、その違和感の方を言語化してみようと思う。結末を重視する為ネ
過去1!『ゴジラ-1.0』
今まで観たゴジラ映画で1番だった。特に良かったところを羅列してみる。(※ネタバレあり)
物語に入り込める
過去1で物語にグッと入り込めた。過去作の主人公がゴジラに立ち向かう動機は主に「国家を守る為(利他)」だったけど、本作は「自分の戦争を終わらせる為(利己)」で、これが大きかったと思う。
死闘へ挑む動機が世の為人の為という立派な正義感や義務感だけでは、私には人間ドラマとしては弱く映る。個人の
ヘルプマークの件を整理しておきたい (1)本人関与の是非
私は『無罪モラトリアム』が発売された頃から聴いている長年の椎名林檎ファンだ。すんごい今更ではあるけどヘルプマークの件をあらためて整理しておきたくなった。
あの騒動以降、ファンをやめるほど嫌いにもなれず、気持ちの整理がつかないまま何となく蓋をして、その後の活動も追ってはいた。でも事あるごとにあの嫌なモヤモヤが意識に上がるのだ。
上がらない時は問題ないという訳でもない。「ああそういえば」が増えた。
なぜか気づかなかった宇多田ヒカルの音楽的特徴
宇多田ヒカルの音楽性について彼と話していたら、2つの音を交互に繰り返すメロディーが思いのほかたくさんあることに気づいた。ファーストアルバムから順に調べたらなんと54曲も見つかり、これって宇多田音楽の根幹を成す重要な要素では!と興奮した勢いで動画にまとめた。
2.5回の反復(5音)は一般的によく使われるので、3回以上を基準にカウントした。『甘いワナ』や『For You』のサビ頭など印象的で目立つも