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【ハフポスト掲載記事】なかのかおり

30
ハフポストに掲載したルポ30本です。
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記事一覧

「本来は母子支援から考えなければ」特別養子縁組を理解するために大切なこと

「本来は母子支援から考えなければ」特別養子縁組を理解するために大切なこと

児童福祉法改正案が2016年5月、可決・成立した。新設された第三条には、「すべての子どもを養子縁組、里親を含む"家庭"で育てると謳われている。欧米と比べて施設偏重と批判されてきた日本の社会的養護行政はどうなるのか。これからの多様な「家族のかたち」を考えるシリーズ、今回は特別養子縁組の現状や課題についてジャーナリストのなかのかおりさんがレポートする。(2016年10月17日、ハフポスト)

「『おか

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「おかあさんになりたい」をつなぐ特別養子縁組 ある夫婦が、子どもと家族になるまで

「おかあさんになりたい」をつなぐ特別養子縁組 ある夫婦が、子どもと家族になるまで

「おかあさんになりたい」。そんな願いを叶えるために、特別養子縁組を希望した夫婦がいる。不妊治療を経験した2人は、どのような歩みで生後5日の赤ちゃんと出会ったのか。「家族のかたち」をジャーナリストのなかのかおりさんがレポートする。(2016年10月06日、ハフポスト)

東京都内に住むサオリさん(40代、仮名)は、1歳になった息子のユウ君(仮名)から目が離せない。動きが活発になってソファから落ちたり

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「心を揺さぶる歌を送りたい」会社員と声楽家のダブルキャリアで夢かなえる

「心を揺さぶる歌を送りたい」会社員と声楽家のダブルキャリアで夢かなえる

やりたいことを職業にすると収入面でリスクもあるが、「会社に勤めていれば安心」という時代でもない。成果を出せるなら副業がOKの会社も出てきた。複数の職業に同じように力を注ぐ「ダブルキャリア」という働き方がある。声楽家で会社員の池野博子さんは、大卒後に勤めた会社をやめてオペラの研修所へ。派遣や契約で働きながら声楽家の経験を積んだ。40代の今はオペラやコンサートに出演しつつ、正社員として会社で働く。挫折

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「慈善ではなく、おいしいから」 障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて

「慈善ではなく、おいしいから」 障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」で毎年11月、2日間の「収穫祭」が開かれている。晩秋にブドウ畑で新酒を楽しむイベントで、全国から1万数千人が集まるという。私は栃木の友人にココのワインを贈られたことがあり、障害のある人たちが丁寧に造っていると聞いた。どんなところか気になって、収穫祭に参加してみた。(2016年12月11日、ハフポスト)

収穫祭は今年で33回目。11月19日・20日の

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「居場所があるから頑張れる」若年性乳がんフラチーム​、仲間と踊って自然と笑顔に

「居場所があるから頑張れる」若年性乳がんフラチーム​、仲間と踊って自然と笑顔に

20~30代で乳がんになった女性たちが、フラチームを結成している。体調がすぐれないときもあり、頻繁には集まれない。動画を見て練習し、ステージ本番に心を合わせる。若くしてがんを体験すると、結婚や妊娠、子育てや仕事とどう向き合っていくか悩みも多い。仲間とお揃いの衣装で、踊りを披露すると笑顔になれるという「ピンクリングフラチーム」の活動を紹介する。今回はメンバーに、がんの体験やチームへの思いについて聞い

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「今、つらい思いをしている人たちの光になるように」若年性乳がんフラチームが発する希望のメッセージ

「今、つらい思いをしている人たちの光になるように」若年性乳がんフラチームが発する希望のメッセージ

20~30代で乳がんになった女性たちが、フラチームを結成し踊りを披露している。若くしてがんを体験すると、結婚や妊娠、子育てや仕事とどう向き合っていくか悩みも多い。前編「『居場所があるから頑張れる』若年性乳がんフラチーム​、仲間と踊って自然と笑顔に」でメンバーの思いを紹介した。仲間と支え合い成長する場として、専門医も応援。今回は、若年性ならではの課題やサポートグループの目的について聞いた。(2017

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障害者の社会参加と自立のために......介助犬・聴導犬・盲導犬について知ってもらいたいこと。

障害者の社会参加と自立のために......介助犬・聴導犬・盲導犬について知ってもらいたいこと。

身体障害者補助犬法ができて15年。障害者の社会参加を進めてきた一方、病院や飲食店などで同伴拒否の例はなくならず、街で見かけても対応がわからない人も少なくない。

介助犬の育成や普及に奔走し、横浜市総合リハビリテーションセンターで医師として働く高柳友子(医学博士・日本介助犬協会事務局長)さんに、現状と課題を聞いた。併せて、介助犬の仕事ぶりがわかる写真も紹介する。(2017年02月04日、ハフポスト)

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「幸せが詰まった人生です」母の日に「ダウン症のある子と親」写真展、表参道駅構内で

「幸せが詰まった人生です」母の日に「ダウン症のある子と親」写真展、表参道駅構内で

母の日にちなみ、フォトグラファーの宮本直孝さん(56)が、ダウン症のある子と母親を撮影した。21組の写真には、親子の人生が写り込む。写真は縦90センチ・横2メートルのパネルになり、5月8日から14日まで、多くの人が行きかう東京・表参道駅の構内に飾られる。(2017年05月06日、ハフポスト)

■ パラリンピック選手の写真・たくさんの人が行きかう駅に

宮本さんは、ファッションや広告などの商業的な

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障害者と一緒にワインを造り続けたアメリカ人「期待することが大事。ハンディと考えず本気でやってもらう」

障害者と一緒にワインを造り続けたアメリカ人「期待することが大事。ハンディと考えず本気でやってもらう」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無に関わらず大事なことだ。喜びを持って働く姿を、連載で紹介する。1回目は

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単純な作業をこつこつ続ける障害者たちと一緒にブドウ栽培「上下関係はない、みんな仲間」

単純な作業をこつこつ続ける障害者たちと一緒にブドウ栽培「上下関係はない、みんな仲間」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず幸せなことだ。働く姿を紹介する連載の2回目は、栽培スタッフの桒原一斗さん(36)と石井秀樹さん(

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「採算や効率より、働く人の人生が大事」障害者と共に歩むワイナリーの精神とは

「採算や効率より、働く人の人生が大事」障害者と共に歩むワイナリーの精神とは

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く姿を紹介する連載の3回目は、専務

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知的障害のスペシャリストが支えるワイン造り「必ず秀でたところがあって、生かせる仕事がある」

知的障害のスペシャリストが支えるワイン造り「必ず秀でたところがあって、生かせる仕事がある」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

連載の4回目は、ワイン造りを担う醸造

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長時間労働から転身。自然に励まされ、障害者が造ったワインをグラスに注ぐソムリエ

長時間労働から転身。自然に励まされ、障害者が造ったワインをグラスに注ぐソムリエ

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く人たちを紹介する連載の5回目は、

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障害者が働くワイナリーの取締役はバイオリニスト「世の中に左右されず、純粋に生きている人たちに教えられる」

障害者が働くワイナリーの取締役はバイオリニスト「世の中に左右されず、純粋に生きている人たちに教えられる」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く姿を紹介する連載の最終回は、ワイ

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