火星ナツミ

二児の母。 気ままにのんびり、いろいろと。

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記事一覧

自由律俳句#157

「そうだったね」覚えていない言い訳に勿忘草をそっと髪に指す 当てはめる空虚と原子の関係にわたしとあなたを今と未来を 悪魔さえ縛りつける頑固さで怪奇現象見ないふり…

火星ナツミ
4か月前
16

【詩】狂い羽化

デザートカップで育てた蝿は  蛹のときの3倍は大きく どうやって身体を折りたたんでいたのだろうと えらく不思議に思ったのをよく覚えている 狂い羽化したギンヤンマに食…

火星ナツミ
4か月前
12

自由律俳句#156

魂をクッキー型に積めこんでできたのが愛余ったのが恋 海原でぐしゃりと潰れたブラジャーが浜辺に上がって美波となった 朝起きて透明マントで出勤し花瓶の花換えあの子を…

火星ナツミ
4か月前
10

【詩】虫歯

虫歯を削るとそこから夢が出てきた 譲れない思いはない 変えられない未来も 望んだ結末もそこにはなかった それなのに 哀しくて 寂しくて 腹膜の下、空洞が吹き荒ん…

火星ナツミ
4か月前
13

自由律俳句#155

気温差でほっぺがりんごになることがチークみたいで嬉しかった冬 記録した記憶に縛られ生きるのはああ心地よいここにいていい? 目覚めたら薬指から血が出てたご掲示か?…

火星ナツミ
4か月前
8

自由律俳句#154

カブトムシもギンヤンマもクワガタも死体のにおいはスルメイカ ハナムグリ見なくなってから数ヶ月P.S.来年会える?会えたら嬉しい 唯一の骨の記憶を持つものは名前も知ら…

火星ナツミ
4か月前
17

自由律俳句#153

うなされて目を覚ましてまた閉じてほらバックベアードがまだ見てる 熱出した息子の頭に目玉当て熱奪って我が物とせん 折り紙のシロサギか2羽横切った空にはぽっかり穴が…

火星ナツミ
4か月前
9

自由律俳句#152

目の中の棺に向かって歩いてくあの子とこの子と思い出巡って 軒下を覗く悪魔と友達になりたかったので抜けた歯をあげる 砂袋膝に乗せると思い出す膝に乗せれたあの日のお…

火星ナツミ
4か月前
7

夢日記#36

小学校の運動会の片付けのお手伝い後、一緒に手伝いしていたママさんに自宅まで送ってもらうことに。 なぜか大きめの観光バスに乗り込み、自宅までの道のりを行く。 走り出…

火星ナツミ
4か月前
14

夢日記#35

親指ほどの大きさのニホンザルがテーブルの上に20匹くらいいる。  ポテトチップスの袋くらいの大きさの透明な袋に餌となるみみずと、しらすパックに入ったタコやカニのよ…

火星ナツミ
4か月前
6

夢日記#34

夢を見た。 発情期の猫の声で目が覚める。 フガフガニャーゴと甘い声。 こんな真冬の真夜中になぜ、、と思って窓の外を見るが何もいない。 よく耳を澄ましてみると、子供…

火星ナツミ
4か月前
8

自由律俳句#151

あなたなら一緒にいれるとわかってた小さな私も大きな私も 誕生日娘の車に登録しオイワイモトム無言の伝言 やさしさに包まれていないメッセージの方が本物でしょ?アンゼ…

火星ナツミ
4か月前
8

【詩】処方箋

大好きと3,000回口にするより 300回抱きしめることの方が有効です 本当の気持ちは言葉以外のものから伝わります 目から望みが 口端から嫉妬が 眉根から葛藤が 指先か…

火星ナツミ
4か月前
11

【詩】桃色に意味を求めるのは間違っている

桃色に意味を求めるのは間違っている 桃、スイカ、肉、肉、ニク、29。。 桃色の薫りは甘酸っぱい 生まれたての色はもちろん桃色で 死際も桃色に耀く肉塊になる 桃色は…

火星ナツミ
4か月前
10

夢日記#33

夢を見た。 長男の小学校のVR イベントに参加する。 一年生の教室の中に保護者や子供達が集まり、着席している。 しばらくすると、見たことがないくらいリアルなプロジェク…

火星ナツミ
4か月前
7

自由律俳句#150

ラブコメの爪の垢でも飲みなさい言いつけ守ってI’s熟読 ミリギチを愛の言葉と仮定してX=Y仮に恋 たんこぶの色がフグリによく似ててこの子はやはり男だと思う

火星ナツミ
5か月前
9
自由律俳句#157

自由律俳句#157

「そうだったね」覚えていない言い訳に勿忘草をそっと髪に指す

当てはめる空虚と原子の関係にわたしとあなたを今と未来を

悪魔さえ縛りつける頑固さで怪奇現象見ないふりする

【詩】狂い羽化

【詩】狂い羽化

デザートカップで育てた蝿は 
蛹のときの3倍は大きく
どうやって身体を折りたたんでいたのだろうと
えらく不思議に思ったのをよく覚えている

狂い羽化したギンヤンマに食べさせるため
羽化させた蝿は結局のところ
骨折り損のくたびれもうけに終わった

真冬に羽化したギンヤンマは
室内でしか生きられない
生まれてすぐさま羽を負傷し
その羽は再び返ってくるような
シロモノではなかったから

飛べない彼、もし

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自由律俳句#156

自由律俳句#156

魂をクッキー型に積めこんでできたのが愛余ったのが恋

海原でぐしゃりと潰れたブラジャーが浜辺に上がって美波となった

朝起きて透明マントで出勤し花瓶の花換えあの子を弔う

【詩】虫歯

【詩】虫歯

虫歯を削るとそこから夢が出てきた

譲れない思いはない

変えられない未来も

望んだ結末もそこにはなかった

それなのに

哀しくて

寂しくて

腹膜の下、空洞が吹き荒んで音を立てる

夜しんしんと積もる雪は

窓越しにしか見ることはできない

直に受けていたら

痛くて寒くて死んでしまうから

鉄格子越しに見る

クジャクやインコと同じ理屈だ

そう

要するに勇気がないのだ

だから私は夢

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自由律俳句#155

自由律俳句#155

気温差でほっぺがりんごになることがチークみたいで嬉しかった冬

記録した記憶に縛られ生きるのはああ心地よいここにいていい?

目覚めたら薬指から血が出てたご掲示か?ただのアカギレですよお母さん

自由律俳句#154

自由律俳句#154

カブトムシもギンヤンマもクワガタも死体のにおいはスルメイカ

ハナムグリ見なくなってから数ヶ月P.S.来年会える?会えたら嬉しい

唯一の骨の記憶を持つものは名前も知らないエジプトの猫

自由律俳句#153

自由律俳句#153

うなされて目を覚ましてまた閉じてほらバックベアードがまだ見てる

熱出した息子の頭に目玉当て熱奪って我が物とせん

折り紙のシロサギか2羽横切った空にはぽっかり穴が空いてた

自由律俳句#152

自由律俳句#152

目の中の棺に向かって歩いてくあの子とこの子と思い出巡って

軒下を覗く悪魔と友達になりたかったので抜けた歯をあげる

砂袋膝に乗せると思い出す膝に乗せれたあの日のお前を

夢日記#36

夢日記#36

小学校の運動会の片付けのお手伝い後、一緒に手伝いしていたママさんに自宅まで送ってもらうことに。
なぜか大きめの観光バスに乗り込み、自宅までの道のりを行く。
走り出してすぐ、小学校高学年くらいの体操着の女の子が複数人、流れ星のように車道を横切る。
校庭で運動会の後夜祭をやっており、その流れで鬼ごっこしているようだ。
「危ないから気をつけて」とドライバー席に声をかけるが誰もいない。

「どうしたの?」

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夢日記#35

夢日記#35

親指ほどの大きさのニホンザルがテーブルの上に20匹くらいいる。 
ポテトチップスの袋くらいの大きさの透明な袋に餌となるみみずと、しらすパックに入ったタコやカニのような感じで、なめくじと蛾の蛹に似たものが入っている。
みみずをピンセットで1匹ずつ取り出して餌やりしている際、1匹の猿に手が当たり、テーブルから落ち、負傷させてしまう。

水槽の中に大きな流木が置いてある。
流木の割れ目から飼った覚えのな

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夢日記#34

夢日記#34

夢を見た。

発情期の猫の声で目が覚める。
フガフガニャーゴと甘い声。
こんな真冬の真夜中になぜ、、と思って窓の外を見るが何もいない。
よく耳を澄ましてみると、子供達2人、寝息のマリアージュがフガフガ、ニャーゴと甘い響きに聞こえていただけのようだった。
鼻でも詰まっているのかな、明日見てあげなければと思う。

下に車庫兼物置のついたボロアパートに住んでいる。
アパートの道路を挟んで目の前にはゴミ捨

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自由律俳句#151

自由律俳句#151

あなたなら一緒にいれるとわかってた小さな私も大きな私も

誕生日娘の車に登録しオイワイモトム無言の伝言

やさしさに包まれていないメッセージの方が本物でしょ?アンゼルセン

【詩】処方箋

【詩】処方箋

大好きと3,000回口にするより

300回抱きしめることの方が有効です

本当の気持ちは言葉以外のものから伝わります

目から望みが

口端から嫉妬が

眉根から葛藤が

指先から無意識が

不眠不休にいつでも

こぼれ出ているのです

だから言葉はいりません

ただ抱きしめてください

これが処方箋です

【詩】桃色に意味を求めるのは間違っている

【詩】桃色に意味を求めるのは間違っている

桃色に意味を求めるのは間違っている

桃、スイカ、肉、肉、ニク、29。。

桃色の薫りは甘酸っぱい

生まれたての色はもちろん桃色で

死際も桃色に耀く肉塊になる

桃色は還りの色

終わらないループに

意味を求めるのは間違っている

夢日記#33

夢日記#33

夢を見た。
長男の小学校のVR イベントに参加する。
一年生の教室の中に保護者や子供達が集まり、着席している。
しばらくすると、見たことがないくらいリアルなプロジェクションマッピングの映像が教室中の壁を彩る。
町中が見渡せる高さのジェットコースターに乗り、空高く上がっていく映像がリアルに動いていく。
天辺まで上がり切り、下に下がる寸前のところで線路が途切れている。束の間恐怖が横切り、そのまま一気に

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自由律俳句#150

自由律俳句#150

ラブコメの爪の垢でも飲みなさい言いつけ守ってI’s熟読

ミリギチを愛の言葉と仮定してX=Y仮に恋

たんこぶの色がフグリによく似ててこの子はやはり男だと思う