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私の仕事-About My Job

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私が書いてきた記事のうち「私の仕事」にまつわる記事をまとめています。
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なぜ、会ってすぐに自己紹介をしてはいけないのか?

なぜ、会ってすぐに自己紹介をしてはいけないのか?

※今回の記事は、あらゆる業種の営業マン、あるいはセミナーや研修で講師業をされる方に向けた記事だ。ひっじょーに狭い層に向けて書くことにする。

「人前でうまく話せない」「相手が話を聞いてくれない」「自己紹介のやり方がわからない」という方の一助になればうれしい。もしかすると「恋愛」でも使えるかもしれない。

では本編に参りましょう
↓↓↓

まずは、ちょっと想像してみてほしい。

もし、お腹が空いてい

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好きな電話の第一声。

好きな電話の第一声。

「電話」の話がしたい。

26歳のときにいた会社は本社が横浜で、北海道支社と関西支社があった。私は北海道支社の立ち上げに参画したのだけど、毎月1回、出張で横浜本社にいっていた。

北海道支社は人数が5人くらいで、私と同年代はいなかった。代わりにいたのは、36歳の女性上司のパワ原さん(仮名)で、いわゆるマイクロマネジメントをしてくる系の上司。

胃に穴が開くんじゃないかと思うほどに面倒な上司だったが

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ダンプティコーヒーウォーター。

ダンプティコーヒーウォーター。

コーヒーをよく飲むんだけど歯への着色とか気にしない。とにかくコーヒーをよく飲む。休日も飲む。15時くらいまでには飲み終える。優雅なコーヒーブレイクを気取って。

でも、コーヒーはそんなに好きではない。

味はまずいし、空腹のときに何杯も飲むと気持ち悪くなるし、頭が痛くなる。飲みすぎると風邪をひいたときのようなダルさを感じる。

第一、コーヒーにしろお茶にしろ、歴史的に見ればあれは本来、水が不味い国

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相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

稀代の政治家田中角栄はとにかく毎日人に会った。

別に田中角栄だけがたくさんの人に会っていたわけでは当然ないが、とにかく人に会った。

毎日いろんな人に会うわけだから、相手の名前を覚えるのは大変に骨の折れる作業だ。いくら田中角栄が「コンピューター付きブルドーザー」という異名で呼ばれようが、脳の記憶のキャパシティは私たちと同じはず。

あるとき角栄は、久しぶりに会った知り合いに「あ! 田中角栄さん!

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チャレンジ&カバーというサッカーの概念。

チャレンジ&カバーというサッカーの概念。

チャレンジ&カバーという言葉は、日本でサッカーをやっていた方であればだれでも聞いたことがある言葉だと思う。

知らない方のために書くと、この言葉は主にディフェンス時に用いられる。例えばサッカーの試合中、目の前にボールを持ったメッシみたいなドリブル馬鹿がいたとして。

こいつのドリブル突破を阻止するために用いられる概念がチャレンジ&カバーだ。

サッカーでは攻撃時も守備時もとにかく数的優位を作ること

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将棋のプロが勝っても喜ばないのはなぜか。

将棋のプロが勝っても喜ばないのはなぜか。

先日の日曜日のこと。

テレビのチャンネルをテコテコかえていると将棋の対局が放送されていた。NHK杯である。将棋のルールは分かりそうでわからない。なのですぐさまチャンネルを民放にかえた。

が、妻が言う。

「いま、藤井聡太くんじゃなかった?」

藤井聡太くんに関してはもう、わざわざ説明するまでもない。地球の外からやってきた将棋星人だ。ほぼだれだって知っている。

あまりに有名な彼だが、私は彼の対

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札幌市主催で2回目のnote講座。

札幌市主催で2回目のnote講座。

昨年の夏だったか秋だったか、札幌市の主催でエッセイ講座をおこなった。厳密には札幌市主催というか私の持ち込み企画なんだけど。

当時の講座では、札幌在住の一般市民の方々に向けて「文章の基礎」「応用的な書き方」に少し「noteとは?」という要素を加えたものだった。

講座は1回2時間で全5回。有料講座なのに定員はすぐに埋まり、30代から80代の方まで来てくれた。満足度が高かったのかはちょっと正直わから

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そういうことが言える人になりたい。

そういうことが言える人になりたい。

数日前のある日の札幌は、目もくらむような大雪であった。

前を進むことが困難な風の中、白い雪がガトリング銃の弾幕のように襲いかかってくる。最高気温氷点下4℃の世界。目を細めて雪の中をかき分けて歩くような、そんな日。

その日は朝からお取引先との商談があって、とにかくそこに辿り着くだけでも疲労困憊。会話の最初のひと言は決まって「今日は雪がすごいですね」。

その日のアポイント数は6社か7社かもう忘れ

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転職したいと言う人の9割が転職しない理由。

転職したいと言う人の9割が転職しない理由。

この記事は転職回数が33歳にして4回を数える人間によるポジショントークだ。俺は何回も転職してて、なんやかんや成功(?)してるけど君はどうする? ってな記事。

よし、ゆっくりいこう。

年功序列、日経平均最高値、終身雇用の崩壊。働き方改革、DX、AIの導入、いつかは転職ビズリーチ。

仕事を変えることが当たり前になってる令和の現代だが、少し立ち止まって自分の周りを見回してみると、意外にも転職経験者

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ローマは1日にしてならず。

ローマは1日にしてならず。

仕事中、ある会社の役員や役職者に偉そうに講釈をたれ得意気になっていると、役員の方が「なるほど、いまイトーさんがおっしゃったのは、ローマは1日にしてならず、ということですね」とおっしゃった。とてもにこやかに。

ローマは1日にしてならず。

「大きな成果や偉大な事業は短期間で達成されるものではなく、長い時間と努力が必要である」という意味を持つことわざ。この表現は、目標達成には忍耐と時間が必要であるこ

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やりたいことはヘドロのように。

やりたいことはヘドロのように。

仕事の話。

生命保険営業の仕事をしていたとき、何が最も大変だったかというと「見込み客を探す」ということだった。

すべての「新規営業」という仕事に共通するものかと思うけど、自分の話を聞いてくれる人を「見つける」というのはなかなか難しい。

ルート営業ならば、もちろん難しさはあると思うけど、見込み客は割り振られている。そこに通って、何かの情報を仕入れ、こちらからも情報を与えられれば、これすべてうま

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理想と現実の角度。

理想と現実の角度。

角度の話。

自分が将来どうなりたいか、社会からどう思われたいか、自分のあるべき姿はなんなのか、それはつまり「理想」や「夢」「目標」という言葉に言い換えられるのだけど、このあたりの言語化ってむずかしい。

これがないと、ゴールのないマラソンを走っているようなものだ。これがないまま走っていると、他者との果てしない比較作業で人生が終わってしまうような気がする。

個人だけでなく、企業活動でも同じことが

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誰も会えないうちの妻。

誰も会えないうちの妻。

友だちは多くはないが、いる。

高校時代からの友人。社会人になってから仲良くなった友人。20代中盤でそれぞれが結婚をして、きちんと結婚式を執りおこなった人もいれば、そうでない人もいるし、子宝に恵まれた人もいれば、マイホームを建てた人もいる。

男友だちが多い私だが、それぞれの奥様も知っている。女友だちとも言い換えられるかもしれない。

なんなら結婚前からみんなで集まって居酒屋で何かを語り合ったり、

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ポニーテール中華。

ポニーテール中華。

この記事の最後は「ポニーテール」について思うことを書いて、世にも美しく締める記事にしようと思う。



札幌市内で開かれたある会合に行ってみると、参加者は私を含めて2人だけだった。

札幌市の庁舎会議室でおこなわれたその会合は、時間にして1時間。事業に対する賞状を授与されて、なんかよくわからない話を白目で聞く。

その日はちょっと立て込んでいたので、私は開催時刻ギリギリに到着した。会議室に行って

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