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私の日常-About My Days

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私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。
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記事一覧

コーラはビールだと思い込む男。

コーラはビールだと思い込む男。

CMで「ビールはのどごし」と聞くたびに、私の頭に浮かぶのはシュワシュワと泡立つグラスの中で涼しげに弾ける炭酸の音。

しかし、お酒が飲めない私は、そのビールののどごしを味わうことが2度とできない。遠い昔に別れた恋人のよう。ちがうか。

と言ってもあののどごしを諦めたわけでもない。

私には、ビールの代わりに「のどごし」を楽しむ信頼の友がいる。それは皆さんおなじみのコーラ。

ビバ、コカコーラ。

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ジャッキー・チェンみたいな岡田くん。

ジャッキー・チェンみたいな岡田くん。

世界のみんなが大好きな俳優といえばジャッキー・チェンで間違いない。私の場合は『香港国際警察』とか『ラッシュアワー』が好きだ。初期のころのジャッキー映画はYouTubeの切り抜きでしか見たことがない。たぶん。

ジャッキー・チェンのなにが好きかというとブレンド感だ。スピーディーなバトルが60%に、ほどよいコメディが40%できれいにブレンドされている。それがいい。

特にバトルシーンはどの作品もすばら

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私のゴールデンウィーク。

私のゴールデンウィーク。

ゴールデンウィークといえば、旅行に出かけたり家族サービスをしたり、なんかしたりあれしたりなんだかそわそわしてしまいがち。

テレビを見れば行楽地からの中継が流れてて、「東名高速がどうだ」という渋滞情報の意味がわからなくて、空港にはわんさかの人だかり。

おでかけ、充実のゴールデンウィーク。はっきり言ってそんな風に過ごすのは、もうお腹いっぱい。今年のゴールデンウィークは、究極の怠惰に打って出ようと決

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言われたことしかやらない夫。

言われたことしかやらない夫。

お取引先に訪問して、今うまくいってることや課題がないかを聞く。状況は企業によって様々なのだけど、だいたいに共通しているのは若手の育成に関する悩みだ。

「最近の若者は」という話はいつの時代にも共通で、古くは徒然草や枕草子でも言及されているし、なんなら古代ギリシャでも言われているようなこと。

いつだって世代の断絶による悩みは絶えない。

ある企業が悩んでいたのは、最近の若者は言われたことしかやらな

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天下を取った召使い。

天下を取った召使い。

週末は義理の両親が家にきていた。

義父と義母は愉快で、魔女とその召使いのような不思議な関係性である。

不思議と書いたのは、普通の魔女と召使いならば明確な上下の主従関係があるが、この2人の場合は、主従関係ではなく並列関係。にも関わらず、魔女と召使いのような関係なのである。

【参照】義母がどんな人かというと

たとえば、義父が何かとぼけたことを言うと、義母はゆったりとした口調で、

「なぁに言っ

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たまにいいこと言ってくる美容師さん。

たまにいいこと言ってくる美容師さん。

髪が伸びたので美容室にいった。

この美容室にはもう2年近くお世話になっている男性美容師さんがいて、プロの腕前を提供してくれる代わりに散髪中の30分間は、彼の小噺を私が楽しそうに聴く、という契約になっている。契約なんてしてないのにいつもそうなる。

いつも彼の話はおもしろくはない。心の底から爆笑したことはない。美容師さんに落語家的なサービスは求めてないけど、とりあえず話を聞くだけ。

「沖縄に旅行

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自転車日記。

自転車日記。

7年ぶりに自転車を買った。

朝おきて仕事に行く準備をするのだけど「あ、今日からの俺は自転車じゃないか!」と思い出して背中に羽が生えたかのような気持ちになるというか。

昨日は天気がよかった。札幌なのに最高気温は20℃に届いてすっかり初夏。でもこれを書いている今日の札幌の最高気温は5℃みたいでゲッソリ。この寒暖差はつらい。それはともかく、7年ぶりにチャリに乗った昨日は天気がよかった。

チャリをこ

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へその緒は何色?

へその緒は何色?

お腹の中の赤ちゃんとママは「へその緒」で繋がっているが、その色は人類共通で白である。

これはおそらく、出産経験のある方なら「知っている」という人のほうが多そうな話。へその緒は白い。

先日、とある43歳の男性が「イトーさん、私はね、第二子が生まれたとき、妻が病院に間に合わなくて、私の手で赤ちゃんを取り上げたことがあるんですよ」と言っていて、え〜! そんな貴重な経験をされているんですか! それは大

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宇多田ヒカルからの電話なら1回目のベルで出ちゃう自信ある。

宇多田ヒカルからの電話なら1回目のベルで出ちゃう自信ある。

......1回目で電話出ろ! 

あたりめーだろ! 宇多田ヒカルからの電話だぞ? なんでお前、宇多田ヒカルからの電話を7回も焦らしてんねん! すぐ出ろ!

7回目どころかワンコールで、

つって出ろよハゲ。7回も待たせてんじゃねーよタコ。天下の宇多田ヒカル様だぞ? お前は何様だ? 総資産60兆円でもあんのか?

宇多田ヒカルといえばたしか、15歳であのスーパークソッタレソング『Automatic

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ただ天気がいい1日。

ただ天気がいい1日。

昨日までの札幌市内は最高気温が5℃だったのだが、今日は15℃まで上昇した。外に出て空を見上げてみると、雲ひとつない晴天である。冬の厳しい寒さを運ぶ風は消え、いまはすっかり春の風。

あれだけあった雪もすっかり溶けて、みんなアスファルトの上を歩いている。道を歩いていると、うしろからやってくる自転車に轢かれそうになった。街中で視線を遠くに向けると砂ボコリが舞っていて、遠くの景色は黄砂が舞っているように

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歳を重ねるとすぐお腹いっぱいになるよね?

歳を重ねるとすぐお腹いっぱいになるよね?

小学校高学年あたりだった気がするが、家族でお寿司屋さんにいくとそれはもうたくさんのお寿司を食べた。23皿食べた。今でも覚えている。当時は草彅剛さん主演のドラマ『フードファイター』が流行で、あのドラマの名ゼリフ、

これがやけにかっこよくって、マネをしたものである。野菜を食べ、お肉を食べ、魚を食べ、お茶碗いっぱいのご飯を何度もおかわりして、最後に兄妹の前で決めゼリフを言うのである。

「俺の胃袋は…

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7年ぶりに自転車に乗って思ったこと。

7年ぶりに自転車に乗って思ったこと。

この春からは自転車で移動しようと心に決めている。なので昨日、自転車を買いに行った。黒くてこじんまりとした折りたたみ式の自転車を買った。

もう7年くらいはずっと徒歩で移動している。もしくは公共機関、あるいは車やタクシー。自転車は昨日まで持っていなかった。

7年前に盗まれたから。
俺のかわいそうな自転車。

7年前の私は26歳だったが、このときまでの私の人生は常に自転車と共にあった気がする。

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「#最後の一行小説大賞」の最終結果を発表します。

「#最後の一行小説大賞」の最終結果を発表します。

2024年3月11日〜3月24日に開催した「最後の一行小説大賞」には、合計300作品のご応募をいただいた。ありがとうございます。昨日、北海道札幌市内のとある料亭で開催された「最後の一行小説大賞審査会」にて、

・最優秀作品賞(1本)
・優秀作品賞(3本)

が決定したので、一次選考通過作品とあわせて、ここに発表したいと思う。

あらためて、たくさんの作品を投稿し、このコンテストを盛り上げていただい

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同じ物が胃袋に入ってる4人組。

同じ物が胃袋に入ってる4人組。

きのうの夜おそく、いつものように札幌の狸小路商店街を歩いてた。この商店街は私の通勤路で必ず通らなければならない場所。

商店街には居酒屋や土産物屋、お茶屋、海鮮屋、ゲームセンターなどがまっすぐならんでる。人も多い。きのうは金曜日だったから特に多くて。夜の札幌といえばすすきのが思い浮かぶかもしれないけど、狸小路商店街も悪くない。だから人が多い。

人の波をかきわけかきわけ歩く。私は友だちもいないし、

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