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読書や詩作、武術、芸術を通じて強さや美しさ、愉しさを探求しています。強く影響を受けた人…

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読書や詩作、武術、芸術を通じて強さや美しさ、愉しさを探求しています。強く影響を受けた人物は桜井章一、執行草舟、成瀬雅春、野口晴哉、狩撫麻礼。 https://twitter.com/kmbxd991

記事一覧

令和6年4月読書

『クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか』 スティーヴン・クウォーツ/アネット・アスプ (2019/01)日本経済新聞出版 認知科学、脳科学者による文明論、カ…

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11日前
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図解サバイバル読本―SURVIVAL SKILLS BOOK

『図解サバイバル読本―SURVIVAL SKILLS BOOK』Fielder編集部 (2023/12発売) 笠倉出版社 ミドリガメやすっぽんの捌き方が図解で記されて…

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11日前
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成瀬は信じた道をいく

『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈 2024/1/24 新潮社 本書を読み終わった直後、前作の『成瀬は天下を取りにいく』が今年の本屋大賞受賞の報を聞いた。 自分も昨年、…

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13日前
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アントニオ猪木とは何だったのか

『アントニオ猪木とは何だったのか』集英社新書 (2023/09) 今年、風邪をひき寝込んでいるとき、アマゾンプライムのリコメンドに現れ、見始めたのがアントニオ猪木の足…

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2週間前
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空飛ぶ円盤が墜落した町へ

『空飛ぶ円盤が墜落した町へ―X51.ORG THE ODYSSEY 北南米編』 佐藤健寿 (2015/04)河出文庫 写真家、佐藤健寿による南北アメリカ紀行文。いや、…

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2週間前

吹奏楽作品世界遺産100

『吹奏楽作品世界遺産100』 伊藤康英、鈴木英史、滝澤尚哉 (2024年3月)音楽之友社 副題には「後世に受け継がれゆく不朽の名曲たち」とあり、世界の音楽家・演奏家たち…

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2週間前
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令和6年4月読書

『バナナ腰を治せば、体の不調が消える!」 とも先生 2022/11 小学館 ある方より、反り腰(バナナ腰)であるという指摘を受け、本書を薦められたので読んでみる。結果…

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3週間前
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下流志向

『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』 内田樹 (2009年07月)講談社 なぜ、子どもたちが学びに意欲的でなくなったのか、若者たちが働くことに悲観的であ…

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1か月前
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Dr.マシリト最強漫画術

『Dr.マシリト最強漫画術』鳥嶋和彦 本書を読み終えたのは鳥山明の訃報を聞いた日の前日だった。 本書の筆者、鳥嶋和彦氏は鳥山明を発掘し、『Dr.スランプ』で悪役のDr.…

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1か月前
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タツノコプロを創った男 

『タツノコプロを創った男 アニメの神様吉田竜夫の全仕事』宝島社 (2022/11) こどもの頃、TVの再放送で繰り返し見ていたアニメはタツノコプロで制作されたものが多か…

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1か月前
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一流の人は、本のどこに線をひいているのか

『一流の人は、本のどこに線をひいているのか』 土井英司 サンマーク出版(2016/10) 著者は「読書とは数千行の中から自分の未来を拓く「1行」を見つける行為」と説き…

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1か月前
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お客さん物語

『お客さん物語』 (稲田俊輔/新潮社) 2023年9月刊 人気の南インド料理店「エリックサウス」総料理長が記した飲食店の舞台裏と料理人の本音と副題にあり。 過去に自分も…

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1か月前

悪魔のすむ音楽

『悪魔のすむ音楽』 若林暢 著 音楽之友社(2017/07) 2016年に亡くなられたヴァイオリニスト、若林暢によるジュリアード音楽院在籍時に書かれた博士論文。クラシック音…

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1か月前
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陸軍中野学校実録

『陸軍中野学校実録』 日下部一郎 (2015/07) 昭和41年に刊行された『謀略太平洋戦争 陸軍中野学校秘録』の再刊となり、かつて日本にあったスパイ養成機関、中野学校…

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1か月前
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歴史思考

『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考』 深井龍之介   (2022/03) 本書で説かれている「歴史思考」は歴史を通して、自分を取り巻く状況を言い引…

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2か月前
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安倍元首相が語らなかった本当のこと

『安倍晋三回顧録』公式副読本~安倍元首相が語らなかった本当のこと  中央公論新社ノンフィクション編集部 (2023/08) 先日、奈良に行く用事があったので、娘と大和西…

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2か月前
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令和6年4月読書

令和6年4月読書

『クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか』 スティーヴン・クウォーツ/アネット・アスプ (2019/01)日本経済新聞出版

認知科学、脳科学者による文明論、カウンターカルチャー論。
クール、かっこよさとは何なのか、そして、それが現代の経済活動にどのような影響をもたらしているのかを論じていた。
個人的には第5章で紹介されていた「一夫一妻制は人類の一大発明であり、この出現によって地位をめぐ

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図解サバイバル読本―SURVIVAL SKILLS BOOK

図解サバイバル読本―SURVIVAL SKILLS BOOK

『図解サバイバル読本―SURVIVAL SKILLS BOOK』Fielder編集部 (2023/12発売) 笠倉出版社

ミドリガメやすっぽんの捌き方が図解で記されており、よかった。
今度、獲ってきて試してみたい。
先日、鯉のブツ切りで鯉こくを作ったのだが、家族の誰も食べてくれなかったが、旨かった。鯉は鱗まわりが脂乗りが良く、とても美味しい。
以下、目次であるが、焚火がやりたくなって、仕方がなく

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成瀬は信じた道をいく

成瀬は信じた道をいく

『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈 2024/1/24 新潮社

本書を読み終わった直後、前作の『成瀬は天下を取りにいく』が今年の本屋大賞受賞の報を聞いた。

自分も昨年、読んだ小説の中で、一番だったので、当然とは思いながら、とても嬉しかった。
なぜなら、前作を読んで以来、主人公である成瀬あかりのファンとなってしまった事と、成瀬という存在を祝福する読者が全国に多くいることを知ることが出来たからだ。

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アントニオ猪木とは何だったのか

アントニオ猪木とは何だったのか

『アントニオ猪木とは何だったのか』集英社新書 (2023/09)

今年、風邪をひき寝込んでいるとき、アマゾンプライムのリコメンドに現れ、見始めたのがアントニオ猪木の足跡を辿ったドキュメンタリー、映画『アントニオ猪木をさがして』だった。
半ば朦朧とした意識の中で見ていたのだが、エンドロールに「イノキボンバイエ」が流れ始めた瞬間、血液が沸騰するかのような感覚に襲われた。
映画が終わった後も、その翌日

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空飛ぶ円盤が墜落した町へ

空飛ぶ円盤が墜落した町へ

『空飛ぶ円盤が墜落した町へ―X51.ORG THE ODYSSEY 北南米編』 佐藤健寿 (2015/04)河出文庫

写真家、佐藤健寿による南北アメリカ紀行文。いや、奇行文。
著者の写真集「奇界遺産」を見たときの衝撃は忘れられない。
武蔵野美術大学を卒業後、世界各地の“奇妙なもの”を対象に、撮影・取材・執筆を行ない、テレビ「クレイジージャーニー」の出演者として知る人も多いであろう。
その博物学的

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吹奏楽作品世界遺産100

吹奏楽作品世界遺産100

『吹奏楽作品世界遺産100』 伊藤康英、鈴木英史、滝澤尚哉 (2024年3月)音楽之友社

副題には「後世に受け継がれゆく不朽の名曲たち」とあり、世界の音楽家・演奏家たちの意見をもとに選ばれた吹奏楽の重要レパートリーが解説やスコア、周辺エピソードを交え、紹介されていた。

初めて知ったのだが、吹奏楽曲には民謡が数多く用いられており、本書で掲載されていた曲のスコアにも歌詞の記されているものが散見され

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令和6年4月読書

令和6年4月読書

『バナナ腰を治せば、体の不調が消える!」 とも先生 2022/11 小学館

ある方より、反り腰(バナナ腰)であるという指摘を受け、本書を薦められたので読んでみる。結果、自分はバナナ腰でないことが分かったのだが、姿勢に乱れがあることには変わりないので、改める機会としていきたい。

『高くてもバカ売れ!なんで?』川上徹也 2024/02 ソフトバンク新書

時代に合わせたヒット商品、サービスの生み出

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下流志向

下流志向

『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』 内田樹 (2009年07月)講談社

なぜ、子どもたちが学びに意欲的でなくなったのか、若者たちが働くことに悲観的であるのか、その背景と要因に迫ったのが本書。

以下、本書の目次であるが衝撃的だったのは、第2章で説かれていた「学力低下は努力の成果」だ。

第一章 学びからの逃走
 新しいタイプの日本人の出現/勉強を嫌悪する日本の子ども/学力低下は自

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Dr.マシリト最強漫画術

Dr.マシリト最強漫画術

『Dr.マシリト最強漫画術』鳥嶋和彦

本書を読み終えたのは鳥山明の訃報を聞いた日の前日だった。

本書の筆者、鳥嶋和彦氏は鳥山明を発掘し、『Dr.スランプ』で悪役のDr.マシリトのモデルともなった少年ジャンプの編集者(後の編集長)

本書では、実践的なヒット作の作り方から漫画業界の仕組み、「ドラゴンボール」など傑作の誕生秘話が記されているだけでなく、たぶん鳥山明が描いた最後の漫画でないかと思われ

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タツノコプロを創った男 

タツノコプロを創った男 

『タツノコプロを創った男 アニメの神様吉田竜夫の全仕事』宝島社 (2022/11)

こどもの頃、TVの再放送で繰り返し見ていたアニメはタツノコプロで制作されたものが多かった。

ヤッターマンをはじめとするタイムボカーンシリーズ、いなかっぺ大将、みなしごハッチ、ハクション大魔王、破裏拳ポリマー、新造人間キャシャーン、どれも印象的なオープニングとそのテーマ曲が今でも鮮明に記憶の中からよみがえる。

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一流の人は、本のどこに線をひいているのか

一流の人は、本のどこに線をひいているのか

『一流の人は、本のどこに線をひいているのか』 土井英司 サンマーク出版(2016/10)

著者は「読書とは数千行の中から自分の未来を拓く「1行」を見つける行為」と説き、アマゾンの日本サイトの立ち上げに参画し、エディター・バイヤーとして、数々のベストセラーを生み出してきたプロデューサーの土井英司氏。

頷くこと多々で、本に線を引かず読み進めていく自分のスタイルを見直してみようとも思った。
以下、本

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お客さん物語

お客さん物語

『お客さん物語』 (稲田俊輔/新潮社) 2023年9月刊

人気の南インド料理店「エリックサウス」総料理長が記した飲食店の舞台裏と料理人の本音と副題にあり。

過去に自分も飲食店でのバイトをいくつかやってきていたので、共感する箇所もあり、楽しみながら読めた。

本書の中でハッとさせられたのは「貪欲なのに狭量な日本人の味覚」と題された章で、日本人の「どこの料理でも食べてやろう」という貪欲さは、いった

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悪魔のすむ音楽

悪魔のすむ音楽

『悪魔のすむ音楽』 若林暢 著 音楽之友社(2017/07)

2016年に亡くなられたヴァイオリニスト、若林暢によるジュリアード音楽院在籍時に書かれた博士論文。クラシック音楽史上「悪魔」を表現した楽曲を通じ、悪魔の姿がどのように描かれているのか、作品の背景や手法・様式を分析、解説されていた。
対象となった楽曲は以下の通り。

第1章 音楽の中の悪魔~1800年以前
   第1節 概説
   第2

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陸軍中野学校実録

陸軍中野学校実録

『陸軍中野学校実録』 日下部一郎 (2015/07)

昭和41年に刊行された『謀略太平洋戦争 陸軍中野学校秘録』の再刊となり、かつて日本にあったスパイ養成機関、中野学校の一期生であった著者の回顧録。

以前、中野区に住んでいたこともあるが、中野学校の教育機関として在り方、カリキュラムに興味が尽きず、関連書にはまず、目を通すことにしている。

歴史にifはないが、中野学校のような教育機関がもっとは

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歴史思考

歴史思考

『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考』 深井龍之介   (2022/03)

本書で説かれている「歴史思考」は歴史を通して、自分を取り巻く状況を言い引いて、客観的にみることだそうです。
また、その効用はあなたを苦しめている「当たり前」が当たり前ではないことに気づき、目の前の悩みから解放されるとのことでした。

目次は以下の通りで、特に自分は2、3、4章で紹介されていた偉人たちの人

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安倍元首相が語らなかった本当のこと

安倍元首相が語らなかった本当のこと

『安倍晋三回顧録』公式副読本~安倍元首相が語らなかった本当のこと
 中央公論新社ノンフィクション編集部 (2023/08)

先日、奈良に行く用事があったので、娘と大和西大寺に立ち寄り、献花をしてきた。

安倍首相が大和西大寺の駅前の銃弾に倒れ、亡くなり、もう1年以上が過ぎようとしている。

現在の政局はますます迷走を極め、国民は政治に不信を募らせている。

現在の自民党をみたら、果たして安倍さん

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