【政治】人口増加こそ国家・自治体存続の要

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前回の記事では、明石市長の辞任問題について記してきました。

明石市長の暴言は許されないものではありますが、その背景を考えると致し方がないものであり、明石市長は、市長として立派な結果を残している、というのが前回の内容です。

今回の記事では、自治体ではなく、政府について考えていこうと思います。

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【強行採決の数の異常な増加】

最近の日本政府が`異様だ`と思っているのは私だけでしょうか。

何が異様かというと、国民の代表が集う国会での強行採決の回数があまりにも多すぎるのです。

以下はWikiから抜粋した強行採決の具体例です。

1965年(佐藤内閣) 日韓条約・協定および関連法案
1969年(佐藤内閣) 大学運営臨時措置法案
2006年(安倍内閣) 教育基本法改正
2013年(安倍内閣) 特定秘密保護法
2015年(安倍内閣) 安全保障関連法案
2016年(安倍内閣) TPP承認案、関連法案

2017年(安倍内閣)
介護保険関連法改正案
テロ等準備罪(共謀罪)


2018年(安倍内閣)
働き方改革関連法案
参議院定数6増法案
統合型リゾート実施法案(カジノ法案)
水道法改正案
出入国管理法改正案

私は政治家でも評論家でもありません。
中流の公立大学卒なので、お前が偉そうに言うな、と言われるかもしれませんので、一つ一つの法案の是非についてはここでは述べません。

しかし、2017、2018年と、あまりにも強行採決が多すぎるのです。

野党が団子のように集結し、叫び声を挙げている姿が強行採決を何度ニュースで見たでしょうか。あれをみるたびに、高額な収入をもらっている国の代表が…とつらい気持ちになります。国会議員も大変な職業でしょうが...報酬に見合った活動をしている議員は一体何人いるのでしょうか。

強行採決を簡単に言うと、話し合いがまとまらず、正常に採決できないことです。
まとまらないということは、内容に瑕疵があり、それに対して野党やメディアも批判していたわけです。

それにもかかわらず、数の力で押し切って、法案を成立させたのが、数々の強行採決の事例です。

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【「関係ない」という無関心が最も恐ろしい】

私が政治に興味を持ち始めたのは、4年前、大学4年生の頃です。
それまでは、政治に興味がなく、「俺たちが何を言っても意味はない」と思っていました。

しかし、政治について調べれば調べるほど、無関心ということがいかに危ういかを痛感したのです。

なぜかというと、実感はしずらいかもしれませんが、
私たちの知らないところで行われている「国会での採決」=政治が、私たちの生活を左右するほどの重大事項だからです。

例えば、去年成立した法案を例にあげてみましょう。

水道法改正案によって、水道事業が民営化されることになりました。これによって、水道の安全は脅かされ、水道料金は跳ね上がる可能性が高いです。
この制度を実施した諸外国では、水道料金が跳ね上がったり、水質の悪い水が流れたりしています。

日本は世界有数の安全な水道水を提供する国ですが、それが持続する可能性は低くなりました。

また、働き方改革関連法案も重要な法律です。
これはあまりに内容が多いので、割愛しますが、簡単に言うと、労働者よりも、大企業を優遇した法改正です。
残業代縮減など、私たちの収入にも多くの影響が出るでしょう。

また、出入国管理法改正案、統合型リゾート実施法案(カジノ法案)なども、治安維持の面から大きな懸念がでています。

しかし、これらの強行採決法案は、2019年4月から実施されていくのです。

「関係ない」と思っていた政治で、自分たちの生活が変わる(悪い方へ)のです。

また、私が異様だと感じているのは、法案だけではありません。

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【森友・加計・日報・統計改ざんetc】

・森友学園
私が関わっていたら国会議員を辞めると発言した、森友学園事件、首相夫人の関与はほぼ間違いありませんが、曖昧な応対のまま、政府は収束を図りました。財務省では自殺者が出ており、公文書改ざんという重大な背徳行為が行われました。

加計学園・自衛隊日報問題も同じです。
説明責任を果たさず、あやふやな対応をして、責任は官僚に押し付ける。

それが、最近の政府の姿です。

また最近は「政府統計」まで改ざんしていたというのですから…

政府統計まで信じられないとなると、経済政策の効果にも疑問符がつきます。

実際、異様な株価上昇にも関わらず、庶民の可処分所得は減るばかり。

それはそうでしょう。
日本銀行と年金機構(私たちの年金を運用する機関)が、日本株を買い支えているのですから。

さらに、沖縄の民意を尊重と言いながら、民意を黙殺している辺野古問題。

異常にこだわる憲法改正。

ピエール瀧さんの報道にかき消されていますが、幹事長の首相4選発言。

どう考えても異様な昨今の政治ですが、自民党は決して負けません。
約10年前の民主党政治の大失態があるため、政権交代には大きな拒否反応があるからです。

そして、多くの国民(特に私たち若者)は、政治に関心を失います。
「もうどうでもいい」と、白紙委任してしまうのです。

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【人口対策こそ国の要】

私は偉そうなことを言いましたが「じゃあお前が政治家になれよ」と言われてもできません。

もちろんこの複雑な世界情勢、国家のかじ取りを行うのは並大抵のことではないでしょう。

そういった点では、現在の長期政権は、一部の強行採決を除いては、安定した政策を行っているといえるかもしれません。

しかし、日本にとっての大問題は一向に解決していません。

それは何かというと、人口問題です。
抜本的な「人口問題対策」を行ってほしいのです。

フランスやシンガポールは、人口対策を行い、人口の維持に成功しています。

日本の合計特殊出生率は、最も低かった1.25から回復しているとはいえ、2017年は1.43です。(人口維持は、1.8が目安)

2017年に生まれた子どもの数は、過去最少の94万6060人です。
生まれる子供の数は、どんどん減っているのです。

ちなみに、最も出生率が低いのは東京都で、仕事と育児の両立環境に課題を抱えていることが浮き彫りになっています。

しかし、副総理でもある財務大臣はこのような趣旨の発言を繰り返しています。「産まない方が悪い」正直、耳を疑います。

新卒で働いて手取り16.7万円で、給与も上がらず、増税、増税。
そして、保育園はどこも満員で、育児環境も整っていない。

これで、どうやって積極的に育児ができるでしょうか。

一人っ子が増えて当然です。

国の柱は納税です。そして、税金を納めるのは国民です。
国民が減り続けて地方が衰退すれば、消滅する自治体も生まれるのです

だからこそ、今の日本は人口対策が急務なのです。
東京一極集中、そして地域の衰退と人口減少。

ここを解決しないといけないのです。

紙幣を刷って、株高を誘引しても、それはその場しのぎでしかないのではないでしょうか。

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【慢心こそが大敵・今度の市長は違う】

私が前回の記事で、明石市長を絶賛したのは、
国と違って、明石市は人口増加の大切さを把握しており、結果を出していたからです。

そして、再当選した泉市長のその姿にも感心しました。

市長は、過去2度の当選時のような万歳も祝い鯛もなく、厳しい表情を崩さず、支援者に謝罪を繰り返したのです。
そして、署名活動をした子育て中の女性らからお祝いの言葉をかけられると、口を真一文字に結んだまま涙をこらえていました。

泉市長の姿は、どこかの政府の首相のように驕った姿勢や慢心はありません。

過ちを反省し、心機一転して、職務に励もうとしているのです。

徳川家康公の「天下をとった秘訣」は、「上を見るな、身の程を知れ」だと伝えられています。人質時代などの苦労も経た家康公は、慢心こそが大敵だと知っていたのです。

映画・ロッキー3でも、慢心したロッキーは大敗を屈しています。

私自身のたった25年の人生でも、大きな敗北や大失態は慢心のあとでした。

慢心がない泉市長は、これからも結果を出していくでしょう。
そして、明石市も、人口増が続き、暮らしやすい自治体になるのではないでしょうか。

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【あとがき 政治的な記事を書く理由】

政治的なコラムを書くときは、少し震えながら投稿ボタンを押します。

普段書いているコメディはとのギャップもあり、書くのは控えているのですが、こういう意見を発信することも大事かもしれないと考えているからです。

たぶん、200巻持っているこち亀の大好きなエピソードに感化されているからでしょう。

こち亀の作者・秋本先生が好きなエピソードは、税金の使い道がおかしいことに気付いた両さんがトラメガと竹刀を持って国会前と都庁前に行って怒鳴りまくる、という話です。

もちろん、両さんが行ったことは正しいとは言えません。
ただ、「おかしいと思ったことに、声をあげる」という姿に、私は感銘を受けたのです。

前述しましたが、最も恐ろしいことは、無関心だと思っています。
政治に対する無関心は、白紙委任と同じです。

たとえ、雀の涙でも、意見を発信する、行動を起こすということを大切にしていきたいと思います。

今回の2つの記事は、笑える部分はなかったと思いますが、最後まで読んでくださった方、誠にありがとうございます。これからも割合は少ないですが、社会的な記事も投稿していきますので、よろしくお願いします。


国家公務員⇒経営者団体⇒民間企業で営業 人生は喜劇を合言葉にブログ毎日投稿 全ての経験をコメディ・ノウハウに昇華! 【野望・展望】 ワクワク・笑顔・本質の捉え方を届ける! 創作=エンタメ映画製作 お仕事改革=教育システム構築 サポートのお金は皆様を笑顔にする事業の資金にします!