見出し画像

幸せ 皆既月食400年 散文的な現代詩

わたしという生き物は

幸せになりたくて

生まれてきました

そのために

人を傷つけました

そのために

人を苦しめました

そのうえで

幸せになりました

幸せになりました。


続く

幸せを

続く

幸せの日々を

求めて

また

人を

傷つけました

また

人を

苦しめました。

それは

体ではなく

その

その

想い

それを

傷つけて

苦しめました。


その上での

わたしの

幸せは

あります。


誰かを犠牲にして

誰かを養分にして


幸せというものは

存在してるんだろうね


それを

知るために

わたしは

いままで


傷つけられて

傷だらけに

さらされて

苦しめられて

苦しさに

顔は歪めながら

幸せになりたい

幸せになるために

そう

生きるんだ

そう

歯を食いしばって

血が流れても

それでも

生き続けた。


だからさ

わたしは

ここにいる。

幸せとはなんですか。

幸せとはなんですか。

何度も

何度も

考えた。

何度も

何度も

唱えた。


わたしは

幸せになった。


それは

自分が

そう感じたから。


そう

想ったから。


隣で

誰かが

強がった


隣で

誰かが

殴られた


強がってた

その

隣人は

日々に

痣(あざ)をつくる


わかってる

わかってた

隣人の夫の暴力


外面はいいよね。

外面は理想よね。


それなら

内面はいいよね。

内面は理想よね。


それは

あなたは

何を

求めるの。


耐えるの


耐えるの


誰のために。


自分のために。


親のために。


こどものために。


なんのために。


なにがために。


わたしには


なにもできませんよ。


わかってる。


わかってる。


あなたのことを。


あなたが


たぶん


知らないけれども


この


世界で


誰よりも


優しくて


誰よりも


誇り高いことを。


それを


それを



知りながら。



何も


あなたに


何もできない。


わたしは


わたしは


そう。


幸せを知るひと。



わたしは


わたしを知るひと。



わたしは


わたしを知ってる人。

わたしという生き物は

幸せになりたくて

生まれてきました

そのために

人を傷つけました

そのために

人を苦しめました

そのうえで

幸せになりました

幸せになりました。


続く

幸せを

続く

幸せの日々を

求めて

また

人を

傷つけました

また

人を

苦しめました。


それは

体ではなく

その

その

想い

それを

傷つけて

苦しめました。


その上での

わたしの

幸せは

あります。




この記事が参加している募集

国語がすき

現代文がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?