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携帯を網で焼いても腹は膨れない。現代詩。


愛してたと言ったところで。
 
わたしは

救われたのだろうか。

好きと言ってるのは

やはり

私だけだったような

感覚になり

あなたの好きを数える。


あっ。

そんな声が出そうになりそうな。


やはり

わたしだけが

愛してるという
 
単語を並べてる。

気づいたから何なんだろう。  

知ったからなんなんだろう。


なんか

救われないなって。  

小声で言ったけれども。
 
あなたは

また

私が

愛してると

いったと思ってるのだろう。

いつも

通りの

顔してる。


人は情報を食べてる

このランチは

いろんなものが

使われていて

すごい人が作っていて

限定何個しか

1日に食べられないらしい。

なるほど。


携帯を網で焼いても腹は膨れない。

携帯を網で焼いても腹は膨れない。


携帯を網で焼いても腹は膨れない。

携帯を網で焼いても腹は膨れない。


そんな感じな恋愛をしてる。

そんな感じな恋愛だと思うことをしてる。

そんな感じな情報の中にいる。


安堵したいのかな
 
自己投影の中

わたしは

また

愛してると言っていた。


なるほどな。

ならば

それでも

いいかな。


終着点がなくても

わたしは

生きていけそう。


子供のときに

なりたいものがあった。

父親に
 
言われた。

その職業は

手取りが少ないよ。

なるほどね。

わたしは

なんのために

勉強するのかな。


ふと思い出す。


携帯を網で焼いても腹は膨れない。

携帯を網で焼いても腹は膨れない。


携帯を網で焼いても腹は膨れない。

携帯を網で焼いても腹は膨れない。


誰が悪いわけではなく。

それでも

わたしは 

満たされてる。


眼の前の

網の上に

焼かれた

携帯を

直視しなければ。



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