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お兄ちゃん万引き未遂事件
「ズボンのポケット、パンパンやん!」
思い返すと思わずエセ関西弁でツッコミをいれたくなるくらい、兄はポケットいっぱいに未清算のサプリメントを詰め込んでいた
半身まひで、左手はだらんとたれ、左足は変形を抑えるため補装具を付け、ハンドタオルでよだれをぬぐう兄
ポケットの違和感に気付いた私を見て、「入っていない、何も入っていない」と喋れないのだけれど、目で健気に訴えた
私は、兄の力の入らない左手
もし夢をゆだねて良いのなら
午前3時起床。洗濯機始動。居間に敷いた煎餅布団に眠る兄の横で、仏壇に向かう。「お父さん、お母さんおはよう。今日も頑張る、清ちゃん(兄)が食事中に喉を詰まらせませんように」
同4時、洗顔、化粧、髪を整え、着替えて出勤の準備。朝食を作りながら、兄の着替えとよだれを拭くタオルを枕元に置き、そっと起こす。半身麻痺の兄はいくつになっても拙い所作で衣服を脱ぎ着する。なんとも健気で愛おしい。母もこの姿に折
僕は障がいがあるそうです。
僕は障がい者です。
障り、害がある者だそうです。
大きく先天性、後天性の2種に分類されることがあります。
僕は、後者にあたり、生まれて10カ月で高熱を出し、町のヤブ医者が2、3日すれば治るでしょう、様子を見ましょうといったせいで3日後にさらに熱が上がり東京女子医大に緊急入院。集中治療室に入り、退院する時には、左半身麻痺、言葉も話せず、軽度の知的障害という障害児になっていました。
僕のお母さんは「自