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「平和」は「幸福」なのか~茹でガエルと現代日本~

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はじめに断っておく。

私は戦争を好む人間ではないし、本記事において争いを推奨するつもりもない。

しかし、近代日本の歩みから現代日本の政治、空気を目の当たりにし、「『平和すなわち幸福』なのだろうか」との疑問を捨てることができないのである。

無論、平和であれば愛する人が天命に背いて死ぬことはないし、共に笑う日々を過ごすことができる。

これは紛れもない "幸福" であると言えるだろう。

だが、その "平和" や "幸福" は、『茹でガエルの幸福』になってはいないだろうか。

本記事では、これについて問いたい。

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鍋に放り込まれた1匹のカエル。

下から火を焚かれて温かい湯に浸かり、鍋のフタによって外敵から守られ、それはそれは極楽な生活を営んでいた。

外の世界が寒くなろうが暑くなろうが、鍋の中は適温に保たれ、フタの通気穴から食べ物も供給される。

なんて幸福な生活なんだろう。

その裏で火は徐々に強くなり、湯の温度が上がっていく。

しかし、湯の温度に慣れているカエルくんは、その湯温の変化に気づくことができなかった。

身体が耐えられなくなり変化に気づくが、時すでに遅し。

"温かい湯を提供してくれる存在" と思っていた火が、自身を茹で殺すものと気づいたカエルくんは、必死で鍋から逃げようとフタを押す。

ここで初めて、「フタの存在理由」を知ってしまったのだ。

「自身をここから逃がさず縛るもの」だったのだと。


カエルくんはもがいた。必死にもがいた。

しかし、もはやフタを叩き壊す力などなく、ついにその命は尽きてしまった  

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この小話と本記事のタイトルは、百田尚樹氏の「カエルの楽園」をイメージしてつくったものなのだが、「カエルの楽園」はカエルが茹でられる話ではないらしい  「永遠のゼロ」と「海賊と呼ばれた男」は読んだのだが、「カエルの楽園」は未読なのである  

※百田尚樹氏が立ち上げた「日本保守党」に対する評価は、以下をご参照いただきたい。

「カエルの楽園」を読んでいない以上、中身についてはわからないのだが、評判を聞くに「日本の将来を案ずるもの」であると予想する。

上の記事を見てわかる通り私は日本保守党に与しない立場だが、日本の将来を憂いていることに変わりはない  日本保守党が本当に日本の将来を憂いているのかは疑問だが  

先ほどの茹でガエルの話が、私にはどうしても日本に被って見えてしまうのだ。

さて、ではあの茹でガエルの話をコピペし、日本の現状に当てはめて書いてみよう。

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