小松 英恵

京都在住の出張着付師・着物コーディネーター。京都大学文学部卒業後、バンド活動に熱中する…

小松 英恵

京都在住の出張着付師・着物コーディネーター。京都大学文学部卒業後、バンド活動に熱中するも着物に興味を持ち、西陣の帯製造会社に勤務。着付け師範の免許取得。退職後菊花房を立ち上げ、一般の方から外国人観光客、芸能人など幅広い層に着付けを提供。https://kikkabo.net/

記事一覧

ノーマスク学校生活宣言をしようと決意した理由について

2年前、医師会はまともだった新型コロナが流行りだして、はや2年たった。 流行っているというより、から騒いでいるといった感じだけど。 幽霊の正体見たり枯れ尾花。 …

15

自分で考える とは

「よく考えて ほんとにこれでいいの?」 きみの言葉は ぼくを変える ほんのささいな怠惰と とても小さな悪意が いつのまにか降り積もり きれいな水が濁った とてもこ…

4

強烈に日本人であることを表現する

始まりはステージ衣装今からもう10年以上前のことです。 着物関係の仕事に携わる前、私は音楽活動をしていました。 京都を中心に、関西や九州、関東のライブハウスを回っ…

30

帯位置でかわる美しさ

美しさというのは、時代によってどんどん変化しています。 洋服も新しいものが毎年出て、10年前にかっこよかったものは今ではもう時代遅れ。 着物の柄にも一応流行はある…

13

柄で遊ぶ着物

今日は旧暦8月15日。中秋の名月です。 といっても京都は雨のち曇り・・・。夜までに晴れるのでしょうか。 今日は単衣着物に稲穂柄の半幅帯。 すすきがあればよかったん…

8

骨董市で着物を買ってみよう

こんにちは。 京都で着付師をしている小松英恵です。 前回は骨董市で着物を買う前にチェックしておいたほうがいいことについて記事を書きました。 今回は実際に買いに行…

9

骨董市で着物を買う前に確認しておきたいこと

こんにちは。 京都で着付師している、小松英恵と申します。 着物に興味をもっているけどはじめの一歩が踏み出せない方、着物を買ってみたいけど、高すぎて手が出ないわ~…

19

アンティークきものに萌える

アンティークきものって、ご存知ですか? 「古い着物のことでしょ?お母さんたちが着ていたみたいな」 惜しい! 古い着物であることは確かなんですが、多分お母さんが着…

16

着物はKIMのMONOではない

先月アメリカのキム・カーダシアン氏が発表した補正下着のブランド名が「KIMONO」という名前だったことについて。 京都市が抗議の声明を送ったそうですが、やはりキム氏の…

6

大田神社に行くもかきつばた見れず・・・

京都の北区にある、葵祭で知られる上賀茂神社。こちらの境内摂社にカキツバタで有名な大田神社があります。 上賀茂神社から歩いて10分位。 カキツバタといえば、五月に美…

3

骨董市で着物を買う

京都では月二回、大きな骨董市が開かれます。 21日に東寺で開かれる弘法市と、25日に北野天満宮で開かれる天神市です。 京都だけでなく、近隣の県からも多数出店されてお…

5

葵祭は牛車の帯でおでかけ

先日の5月15日は五月晴れのいいお天気でした。京都の三大祭りの一つ、葵祭に午後出かけてみました。 この日のコーデは葵祭にちなんで牛車の帯。着物はグリーンに淡いピン…

2

京都で着物を楽しむ生活をしています

はじめまして。京都で着付師をしている小松英恵(こまつはなえ)です。 「京都」で「着物」の「着付師」。いかにもな職業ですが、私自身は京都出身でもなく、着物とは全く…

7
ノーマスク学校生活宣言をしようと決意した理由について

ノーマスク学校生活宣言をしようと決意した理由について

2年前、医師会はまともだった新型コロナが流行りだして、はや2年たった。
流行っているというより、から騒いでいるといった感じだけど。

幽霊の正体見たり枯れ尾花。

もうオミクロンは完全に弱毒化し、諸外国は次のステップに向けて早速舵を切り始めている。
英国、デンマーク、アイルランド。規制を続々撤廃。
アメリカも州によってはコロナを忘れだしている。

日本は何やってるのか。
せっかく交差免疫というファ

もっとみる
自分で考える とは

自分で考える とは

「よく考えて ほんとにこれでいいの?」
きみの言葉は ぼくを変える

ほんのささいな怠惰と とても小さな悪意が
いつのまにか降り積もり きれいな水が濁った
とてもここには住めやしない 窒息してもがいている
誰が悪いとかじゃなくて ほんとのことを聞きたい

よく考えて きみの言葉は
誰かを傷つけるナイフにもなる

いってしまったあの子に 言えずじまいの言葉が
そこここにゆらいでいる いつか歌になれる

もっとみる
強烈に日本人であることを表現する

強烈に日本人であることを表現する

始まりはステージ衣装今からもう10年以上前のことです。

着物関係の仕事に携わる前、私は音楽活動をしていました。

京都を中心に、関西や九州、関東のライブハウスを回ったりしながら、アングラで活動するバンドです。

童謡系プログレッシブロックとかなんとか言われていましたが、女子三人で重たい荷物を担ぎながらライブハウスで演奏していました。

当時女性三人組のバンドというと、かわいらしいものと思われがち

もっとみる
帯位置でかわる美しさ

帯位置でかわる美しさ

美しさというのは、時代によってどんどん変化しています。

洋服も新しいものが毎年出て、10年前にかっこよかったものは今ではもう時代遅れ。
着物の柄にも一応流行はあるけれど、まだ移り変わりはゆったりかもしれません。

そしてさらに気にも留められないほどゆっくりゆっくりと変わっている、「着付け」。

「着付け」が昔に比べてかなり変わっているということは、実はあまり知られていないことなのではないでしょう

もっとみる
柄で遊ぶ着物

柄で遊ぶ着物

今日は旧暦8月15日。中秋の名月です。

といっても京都は雨のち曇り・・・。夜までに晴れるのでしょうか。

今日は単衣着物に稲穂柄の半幅帯。

すすきがあればよかったんだけどな~と思いますが、ないので代わりに稲穂です。

着物や帯の柄って、奈良時代からあるような正倉院文様とか、よく見かける格子、千鳥格子、麻の葉などの庶民的な幾何学模様や、すすきや桜や椿といった季節を感じるものなどさまざまです。見出

もっとみる
骨董市で着物を買ってみよう

骨董市で着物を買ってみよう

こんにちは。

京都で着付師をしている小松英恵です。

前回は骨董市で着物を買う前にチェックしておいたほうがいいことについて記事を書きました。

今回は実際に買いに行くときの話。かわいい着物を安価に手に入れて着物ライフを楽しみたい方、参考にしてみてください。

ねらい目は朝骨董市の朝は早いです。

だいたい業者さんが買い付けに来るのが7時台から8時台くらい。

まだお店を準備中のところもあったりす

もっとみる
骨董市で着物を買う前に確認しておきたいこと

骨董市で着物を買う前に確認しておきたいこと

こんにちは。

京都で着付師している、小松英恵と申します。

着物に興味をもっているけどはじめの一歩が踏み出せない方、着物を買ってみたいけど、高すぎて手が出ないわ~って思っている方、いらっしゃいませんか。

実際あつらえて作るとウン十万という世界の着物・帯。
着付けもまだまともにできないのに、これから先ずっと着て行くかわからないのに,、そんな高いもの買えないって思いますよね。

そんな時はused

もっとみる

アンティークきものに萌える

アンティークきものって、ご存知ですか?

「古い着物のことでしょ?お母さんたちが着ていたみたいな」

惜しい!

古い着物であることは確かなんですが、多分お母さんが着ていた時代ではアンティークになりません。

アンティークきものとは、お母さんたちのさらにおばあさん位、戦中・戦前に作られたものをさします。

なので昨今フリマアプリでもいろんな着物を売っていて、「アンティーク」と銘打って出していらっし

もっとみる

着物はKIMのMONOではない

先月アメリカのキム・カーダシアン氏が発表した補正下着のブランド名が「KIMONO」という名前だったことについて。

京都市が抗議の声明を送ったそうですが、やはりキム氏のブランド名は変更する予定は今のところなさそうですね。

賛否はいろいろのようですが、着物を愛するものとしては、個人的にほんとやめてほしい・・・と思います。

アクセサリーやバッグはともかく、下着というものは身に着けるもの、衣服の一部

もっとみる
大田神社に行くもかきつばた見れず・・・

大田神社に行くもかきつばた見れず・・・

京都の北区にある、葵祭で知られる上賀茂神社。こちらの境内摂社にカキツバタで有名な大田神社があります。

上賀茂神社から歩いて10分位。

カキツバタといえば、五月に美しい紫の花を咲かせる水辺に群生する植物ですが、昔から歌にもよまれたりして、風情のある花ですよね。

大田神社のすぐわきに、カキツバタの群生する大田の沢があるのですが、藤原俊成の「神山やおほたの沢の杜若ふかきたのみは色にみゆらむ」という

もっとみる

骨董市で着物を買う

京都では月二回、大きな骨董市が開かれます。

21日に東寺で開かれる弘法市と、25日に北野天満宮で開かれる天神市です。

京都だけでなく、近隣の県からも多数出店されており、骨董、着物、手作り品、屋台、などなどいろいろなお店がずら~っと境内やその周辺に並び立ちます。

こちらは弘法市の様子。ここ数年で外国人の方もすごく増えました。

境内中に露店が出るので、圧巻です。全部をゆっくり見て回ろうと思った

もっとみる

葵祭は牛車の帯でおでかけ

先日の5月15日は五月晴れのいいお天気でした。京都の三大祭りの一つ、葵祭に午後出かけてみました。

この日のコーデは葵祭にちなんで牛車の帯。着物はグリーンに淡いピンクや黄色が入った遠山模様の付下げです。

葵祭は正式名称「賀茂祭」といい、紫式部の「源氏物語」にもでてくるくらい起源の古いお祭りですが、中でも斎王代が輿に乗って行列する5月15日の「路頭の儀」は見ごたえがあります。
斎王代とは斎王のかわ

もっとみる

京都で着物を楽しむ生活をしています

はじめまして。京都で着付師をしている小松英恵(こまつはなえ)です。

「京都」で「着物」の「着付師」。いかにもな職業ですが、私自身は京都出身でもなく、着物とは全く関係のない家に生まれました。

生まれ育った横浜から、二十数年前に京都に移り住み、二十代のころは音楽活動をしていました。
西日本を中心に国内のライブハウスで演奏したり、海外にもライブをしに行く日々。京都っぽさを出したいとステージ衣装で着物

もっとみる