#3|29才独身女子|会社を辞めて、パリ大学大学院の経営学修士(MBA)に挑戦した話
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前回は、MBA留学への想いを心のどこかに持ちつつも、
新卒で入社した会社で
✔海外駐在の夢を叶え
✔その後、希望した部署にも配属し
望むキャリアが作られているのかもしれない
(MBAに行く機会がない)
そんな風に感じていた若かりし頃の私を綴りました。これはもしやMBA留学しないのか、自分💦・・と感じていたところから、お話を綴っていきます^^
29歳の会社員女性が、会社を辞めてパリ大学大学院の経営学修士(MBA)に挑戦した話
あれ?会社を辞める理由が見つからない
さて、幸運にも希望していた財務部署への異動を叶えた私。新しい部署では、人生で”ボス”と唯一呼べる上司や、今でも関係が途切れない素敵な仲間たちと出会い、会社人生で一番”充実した日々”を過ごすこととなりました。
✔学びたいこと(=財務)を学べる環境
✔心理的安全性の高い環境(2010年当時はまだそのような表現は聞いたことはありませんが、まさに今言われている”心理的安全性”そのものでした
✔会社での充実したキャリア(=海外駐在、希望部署と、やりたいことをクリアしていく流れ)
そしてふと、気づいたことがありました。
あれ、私、このままいくと、会社を辞めないかもしれないのかな?
え?あ、これかあ。いわゆる、「夢はあったんだけど、結局流れに流れて、夢叶えられなかったんだ~」という時に聞くやつは。ということは、私、MBA留学に行かないかもしれないのかな・・(フランス語の向上も、必要ないかもしれない)
今が楽しくて嬉しい半面、いつか何かが起こって、自分は後悔する日がくるのだろうか、と不安な気持ちもよぎる。
そう考えていたある夏のこと。
突然、人生が一遍します。
突然の”予定変更”:会社の労働組合の専従に選出
突然ですがまずは・・
労働組合、というものが会社にあるのをご存じかと思います。
多くの企業にて、形態は様々あるにせよ存在する、労働者の声を代表して会社と対峙する組織です。
そこには(会社によって異なりますが)、会社から出向の形で離れて着任する、”専従”というポジションがありました。毎年選挙を行い、2名(書記長と副書記)選出されます。
2011年の夏頃までの私は、多忙な営業部署、そして多忙な海外駐在などで、本社で何が起こっているのかは無頓着でした。自らが労働組合に縁があることを、その時まだ露も考えていませんでした。ひたすら営業部署で汗水たらし、やっと財務部署で自分のキャリアを確立する!そんなことしか考えていませんでした。
そしてある日のこと。一次選挙の開票があるとのことで、よくわからないまま結果のファイルを開いてみると、自分の名前がありました。
はて?これはどういうことだろう?
すぐに同期の男性陣に呼び出され、こんなことを言われた私は、少し安心しました。
「うちの会社で女性で専従になった人は今までいない。だから、お前もならない。だから大丈夫、安心しろ」
へー、そうなんだ。女子は専従とやらにはならないんだー。
なんかよくわからないけど、そういうことなら、財務の仕事続けられるんだね。
安心した私は、よし、このまま私は財務で楽しく仕事するぞ~と、意気込みました。
一週間後、私の副書記への道が、ほぼ確定しました。
(細かく言えば、選挙は色々ありましたが)
日本に帰国し、まだたったの9ヶ月しかたっていない時のことでした。私が夢描いた財務部署での生活は、突然、会社の社員の総意により、終わることとなりました。
実は重要なこととして、これは、”会社判断”によるものではない、ということです。
なんで異動させるの!と会社に主張できない。だからもどかしいのです。
社員の総意・・
希望した仕事から離れた私は、選ばれたという事実に対する小さな誇らしさと、やりたかった仕事ができない悲しみで複雑な気持ちになりつつも、
これをチャンスと考えよう!と、MBAへの応募を進めることにしました。
MBA留学を決めた<きっかけ~理由~想いの物語>
それでも私は、少しずつではありますが、会社への想いが、愛着が増しているところでした。バンコクでの子会社マネジメントを体感したこと、そして労働組合でも、会社に対して労働者とのしての権利を働きかけることができる貴重な機会を、そしてその立場を拝命できたことに、前向きにとらえ始めていました。
よし、この1年で会社をどれだけ変えることができるか。
もしかすると、辞めるなんて考え、なくなるのかもしれないなあ。
初の女性専従ということもあり、今まで言うことができなかった女性としての主張を私が言うしかない!という強い想いもあり、意気揚々としていました。
しかし、その思いは、悲しいかな、
まだ”若手”の私には受け止めきれない現実が待ち構えていました。
次回:男性の育休取得制度の導入なんて”ありえない”と言われた話
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